
内定辞退が多い会社と少ない会社とはそれぞれどのような企業なのか。東証一部に上場するような大手であっても、新卒採用の就職での辞退率が大きく違う。
業界によって辞退する学生が多いところと、そうではなく誰もが入社したいと考える会社がある。
内定辞退が多い業界
新卒採用で学生に対して内定を出しても辞退されるところが多い企業は業界ごとに傾向が見られる。

以下の業種は全体的に内定辞退する人が多い。
- 製造業
- IT関連
- 外食業
- 小売業
- 専門商社
- 証券、保険
働くイメージとして残業時間が長い、休みが少ない、重労働が多いような印象が伝わってくる業界は内定辞退が多い。
製造業は各企業によって異なるものの、BtoB向けの機会メーカーを中心に実際に入社したいと考える学生が少ない。
中小企業はもちろんのこと、テレビCMが放送されていないところも内定辞退の割合が大きくなりやすい。
IT関連、小売、外食はそもそも人気が低い。全体的にブラック企業と呼ばれる労働環境が劣悪な環境となっている会社が少なくない。
証券、保険は営業のノルマが厳しいというイメージから内定辞退の学生が多くなりやすい。給料水準が良好だが、同じく働く場としての印象が良くないため、不人気になりがち。
残業時間が長くて休日が少ない業界もこれらに該当する。世の中の景気が良くて就活の世界が売り手市場といわれている時は特に労働環境の良し悪しが注目される。
そうした時代では余計に内定辞退の学生が目立つ。
内定辞退が少ない業界
内定辞退が少ない業界として、いわゆる「ホワイト企業」が多い業界に当たる。
給料水準がそれなりに良く、残業時間が少なく、休日が多い会社がブラック企業に対するホワイトということから、このように呼ばれている。
- 公務員全般
- 独立行政法人全般
- インフラ
- 航空
- 総合商社
- 倉庫
これらの業種は内定辞退の数が平均と比べて少ない。実際に入社したいと考える学生が多く、人気の業界でもある。

働きやすい職場であることに加えて、経営が安定していて知名度が高いという点も内定辞退が少ない理由ともいえる。
公務員や独立行政法人は「倒産」という概念が存在しない。インフラや航空会社、総合商社は世の中が不景気になっても比較的安定した収益を上げている。
人々や世の中で絶対に不可欠な会社=安定している会社ということで、これから就職を予定している大学生や大学院生の間では人気が高い。
大手企業でも内定を蹴る人がいる
どんな企業であれば内定を辞退する学生の数は最低でも1,2人はいるのは確かである。
大手企業でさえも内定をもらったからといって誰もが絶対にそこへ入社するわけではない。
さらに、人気企業から内定をもらう学生というのはかなり優秀な人材と判断された学生である。そういう場合、複数の会社から内定をもらっていることが多い。
いくつもの企業から内定を獲得している中でも、1人1社しか実際に入社することはできない。このようなケースが積み重なることで、大手企業でも内定辞退者が出る。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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