
転職ナビサイトである「リクナビネクスト」と「マイナビ転職」では年齢層に違いが見られる。求人広告を掲載するという点では同じだが、それを見る年代には大差があるといっても良いレベル。
リクルート社が運営するリクナビネクストでは、30~40代の人が多く利用している。どちらかというと社会人経験が豊富な上の年齢層に当たる。
マイナビが運営するマイナビ転職だと、20代の若い年齢層が主流となっている。リクナビ側よりも下の世代になり、まだ社会人経験が浅い人が多い印象だ。
リクナビとマイナビのターゲット年齢層
ナビサイトでターゲットとしている年齢層の違いは、下の表のような感じになる。
転職サイト | ターゲット | 年齢層の詳細 |
リクナビネクスト | 25~35歳 | 若年層をターゲットとしている |
マイナビ転職 | 25~45歳 | 中・高年齢層をターゲットとしている |
リクナビネクストは中・高年齢層
- 30代後半から40代前半にも力を入れる
- 管理職の求人も豊富
- 転職サイトのシェアでトップ
リクナビネクストはやや上の年層をターゲットとして求人情報の掲載に力を入れている。対象としているのは主に25~45歳くらいの社会人を対象としている。
下限ラインは25歳前後ということでマイナビ転職と同じだが、上限ラインが40代にまで踏み込んでいる。最近はさまざまな業界で人手不足が深刻化している中で、40代の中途採用にも積極的に力を入れている企業も続出している。
リクナビネクストは、特に中年以上の年齢層をターゲットとしていることもあり、35歳以上の人からの利用率が大きい。
全体的なシェアを見ても、転職サイトではリクナビネクストが第1位に君臨している。
他の会社で働きたいと考えている人だと、最初に閲覧する求人サイトはリクナビネクストという例もかなり多いようだ。
マイナビ転職は若年層(20代)
- 20代後半~30代前半の若年層に力を入れる
- リクナビネクストの次に有名
- 通常の正社員の募集が主流
マイナビ転職の場合は、リクナビネクストよりも若年層をターゲットとしている傾向にある。25~35歳ということで、20代後半から30代前半がその対象となっている。
「3年働いたら他の会社へ転職」と考えている人も少なくないが、このような場合だとマイナビ転職の方がシェアが大きくなる。
ただし、掲載している企業に関してはリクナビネクストとあまり大差がない。大手企業もたくさんあり、中小企業も充実している。
ただ、リクナビネクストでは中高年層向けでは管理職になる人を募集していることも少なくない。対するマイナビ転職はあくまでも通常の正社員をメインに取り扱っている。
こうした背景から、20代の若年層をターゲットとマイナビ転職ではしているものと考えられる。
それでもどっちでもいい

転職の場合、若い人はマイナビ転職、ある程度年がいっている人はリクナビネクストがいいかというと、決してそうではない。あくまでも運営会社が積極的に営業をかけているところに過ぎず、利用者自身は特に気にする必要はない。
特にまだ役職を持っていない若年層であれば、リクナビネクストでもマイナビ転職でも良いだろう。
いずれも大企業も豊富に取り揃えている。転職の世界では採用人数そのものが少ないから大手は難しくて中小企業が多いと思っている人もいるかもしれない。
しかし、今の世の中は会社の規模に関係なく、優秀な人がなかなか集まらないと嘆いているところも結構見られる。
2社ともに求人広告では、多額な資金を広告料として出している企業ほど上位に表示される。当然ながら、資金力のある大手の方が上にラインアップされやすい。
結果として、双方ともに大手企業もたくさん求人情報を掲載するという構図になる。
マイナビになじみがある若年層

マイナビCMより
さらに、年齢層による就職サイトへのイメージや過去に使った経験もシェアに関係しているとも考えられる。
転職ではリクナビ側が優勢となっている一方で、大卒・院卒向けの新卒採用ではマイナビの方がシェアが大きい。
おそらく、初めて就活した時もリクナビよりもマイナビ新卒の方を重点的に使ったという人は多いはず。
特に最近ではこのような傾向が見られる。マイナビを使って就活した経験を持つ人は、転職する際もまず最初にマイナビ転職にサインアップする傾向が見られる。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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