日東駒専とは日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4つの学校を指す。日本国内では有名な私立大学で、聞いたことがない人は少ない。
しかし、「学歴コンプレックス」を持っている学生が多いようだ。知名度が高いというメリットがある一方で、偏差値の面ではあまり良くないという理由がある。
就職事情についても、超有名な大手企業から内定を獲得できる学生は少なく、在籍する学生数の多さの割には小さい。
早慶上智、MARCHクラスの私立大学に劣っているという点が学歴コンプレックスの温床となっている。
メリット | デメリット |
知名度が高い | 偏差値はあくまでも「中堅」 |
OB/OGが多い | 大手企業への就職が難しい(学歴フィルター) |
日大・東洋大・駒大・専修大の4つの大学に共通する点といえば、上のような内容になるだろう。
有名で歴史が長いというメリットがある一方、他の大学と比較するといくつかのデメリットがある。
偏差値上は中堅大学レベル

日東駒専の4大学は中堅レベルの大学の代表となっている。ミドルクラスともいえるものの、偏差値は低くはないがまったく高くはないということを意味する。
- 最上位:早稲田・慶應・上智・東京理科
- 上位:明治・青山学院・立教・中央・法政
- 中堅:日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学
私立大学では、最上位レベルは早稲田・慶應・上智大の3つが独占している。理工系だと東京理科大もこれに匹敵するくらいのレベルになる。
その次にMARCHと呼ばれる、明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学が並ぶ。学習院大学も含めてGMARCHと呼ぶこともある。
この合わせた6つの大学は偏差値上は「上位」レベルにランク分けされる。一般入試だと合格するのが難しい。
日東駒専はこのさらに下のランクに入る。上位レベルの大学が多数あることで、どうしても学校のイメージとしては「頭が良くない」になることがある。
早慶上智のみならずMARCHクラスの大学にも学力の面で劣っているという点が学歴コンプレックスの理由の1つになっている。
大手企業への就職が難しい
大卒の新卒採用の世界では「学歴フィルター」と呼ばれる目には見えない制度が存在する企業が少なからずある。
エントリーした学生が所属する大学名だけで選考に有利になったり不利になったりする。
<学歴フィルターの例>私立ver | |
早慶上智 | OK |
MARCH | OK |
(ここまでが圏内) | |
日東駒専 | NG |
その他 | NG |
難関大学以外の学生は採用せず、書類選考の段階で足切りにするような会社も、大手を中心にある。偏差値が低い大学だと面接にさえ進めないなんてこともあるようだ。
日東駒専の場合はこの学歴フィルターに引っかかる例が少なくない。誰もが知っている超大手企業だと、私立大学は早慶上智とGMARCHまでとしているケースも見られる。

上位レベルの学校を採用ターゲット校としている企業だと、中堅レベルは圏外とみなしている。
日東駒専の就職率は決して低くはないが、具体的な就職先だと誰もが知っているような大手へ就職した人は割合的には少ない。
偏差値が高い学校ほど有名企業へ入社する人の割合が高い。そしてこれもまた、中堅大学という立ち位置にいる日東駒専の学生の学歴コンプレックスの理由でもある。