
就職の世界では、学歴フィルターが強い業界もあればそうではない業界もある。学校名と選考がまったく関係ないという例も少なくなく、大学の偏差値にとらわれないで人物重視としている会社もあるのは否定できない。
旧帝大や早慶上智のような難関大学を採用ターゲット校としている企業が多いのは、金融・総合商社・製造業の一部・資源開発・インフラ系の大手企業が中心である。
参照:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
学歴フィルターが薄い業界はここ
- BtoB向け製造業
- 小売
- 卸売
- 運送
- 広告
- IT
- 外食
- 冠婚葬祭
- 娯楽レジャー
不人気業界だと学歴フィルターなし
学歴フィルターがない業界として、まずは業種全体が不人気なところが挙げられる。そもそも新卒採用で学生が集まらないという事情から、学校名を考慮する余裕がない。
生活密着型のサービス業は特に人気度が低い。小売・運送・外食・冠婚葬祭・娯楽レジャーは特にその傾向が強い。
ただし、実際に就職したい業界ではないのであれば、内定を獲得しやすいからといって安易に選考を受ける言うのは避けたい。
最低でも十数年は働く会社であることを考えると、できれば自分の狙っている業界に属する会社に入社したい。
テレビCMを放映していない会社も
知名度があまり高くない会社もまた学歴フィルターがない可能性が高い。具体的に言うと、テレビCMを放映していない会社だ。
TVCMをやっているとどうしても宣伝力が豊富なため、誰もが知っている会社となる。当然ながら、就活中の学生もそこに入社したいという気持ちになる。
結果的に応募者数が巨大な数になって倍率が高くなり、大学名で有利になるか不利になるかが決まる学歴フィルターへとつながる。

テレビCMを放映していない会社だと応募者数が採用人数を大幅に超過する例が少ない。知名度が低ければ、学生の視野にも入らない。学歴フィルターではなく人物重視で選ぶこととなる。
BtoB向けの製造業、卸売業、専門商社、中規模のインフラ企業、IT企業がこれに該当する。
学歴フィルターが濃い業界とは

逆に学歴フィルターが強く残る業界とは、知名度が高くて倍率が高い人気のところである。
インフラ企業、有名な製造業、航空会社、総合商社などである。東証一部上場企業も全体的に人気度が高い。
<学歴フィルターありの業界>
採用倍率が30倍以上になると学歴フィルターがある可能性が一気に高まる。大学の偏差値が低いとあっさり不採用になってしまうかもしれない。
多くの場合はエントリーシートによる書類選考の段階で用いられる。学歴フィルターの基準を満たさない場合、面接にすら進めない。
ボーダーラインとなる基準は各企業で異なるが、安全圏といえるのは旧帝大レベルの国公立大、早慶上智の最難関私立大学に限定されてしまう。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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