石油業界の就職の難易度とは!? 偏差値の順位をランキング化

石油会社の就職難易度

石油業界の就職難易度(偏差値)は、ENEOS(旧JXTGエネルギー)、国際石油開発帝石が75、出光興産、コスモエネルギーホールディングス、石油資源開発(JAPEX)、三菱商事天然ガス開発(旧三菱商事石油開発)、サミットエネルギー開発が70、伊藤忠石油開発、三井石油開発、日本海洋掘削(JDC)、三菱商事エネルギーが65、伊藤忠エネクス、富士石油、日鉄鉱業が60と続く。

いずれも大卒・院卒向けの新卒採用だが、資源エネルギー関係の企業の中では特に入社までのレベルが高い。特に石油元売会社は超人気の就職先で、性質的にはインフラ会社と総合商社が合体したような感じだろう。

学歴フィルターも大いに存在する可能性が大きい。旧帝大や早慶上智のような偏差値が高い難関大学の学生が有利になると思われる。


石油会社の就職偏差値一覧

石油業界の就職偏差値
偏差値 会社名
75 ENEOS(旧JXTGエネルギー)、国際石油開発帝石(INPEX)
70 出光興産、コスモエネルギーホールディングス、石油資源開発(JAPEX)、三菱商事天然ガス開発(旧三菱商事石油開発)、サミットエネルギー開発
65 伊藤忠石油開発、三井石油開発、日本海洋掘削(JDC)、三菱商事エネルギー
60 伊藤忠エネクス、富士石油、日鉄鉱業
55 三愛石油、太陽石油、K&Oエナジー、東亜石油

基本的にすべて総合職の就職難易度を示す。

日本を代表する石油元売り会社と大手総合商社の傘下の子会社が就職難易度が高い。それに伴って偏差値の数値も大きくなっている。

業界全体的に安定しているという性質からレベルが上がっている。不景気でも決して需要が底をつかなくて生活や産業には絶対不可欠な資源を取り扱っているため、安定志向の学生から絶大な人気を誇る。

「グローバル」という言葉がふさわしいように、海外赴任が多い業界でもある。諸外国へ駐在したいという学生によっても大きな魅力となっている。

その一方、どこの会社でも採用人数は会社規模の割には少ない。100名以上の大量募集があるのはENEOSと出光興産くらいに限られる。

書類選考の時点で倍率が100倍近くに達するとも予想。効率的に選考を進めることを目的に大学名で選抜する「学歴フィルター」も取り入れられているとみられている。

偏差値75

偏差値75

石油業界の中でも特に就職難易度が高いのはENEOS(旧JXTGエネルギー)、国際石油開発帝石(INPEX)の2社。偏差値75に該当。

レベルとしては「最難関」に該当する。誰もが知っている企業ということで、石油関係の企業に就職したいと考えている人が真っ先にエントリーして応募するところにあたる。

石油会社に興味関心のある学生のみならず、電力・ガスなどのインフラ企業への就職を希望する学生たちも応募。

倍率はどちらも100倍を超える。文系を対象とする事務職、理系を対象とする技術職のどちらも最難関というレベルになる。

総合職・一般職に違いも問わない。新卒採用は完全に買い手市場になっている。

優秀な学生が採用されるのは言うまでもないが、たとえどんなに素晴らしい人材であるはずの人でも不採用になることも大いに考えられる。内定には運も必要だ。

偏差値70

偏差値70

偏差値70には、出光興産、コスモエネルギーホールディングス、石油資源開発(JAPEX)、
三菱商事天然ガス開発(旧三菱商事石油開発)、サミットエネルギー開発の5社が入る。

こちらは業界首位レベルではないものの、それに次ぐ規模か会社が総合商社傘下の子会社であるため、就職先としての注目度が高い。

出光興産とコスモエネルギーHD(コスモ石油の持株会社)はガソリンスタンドのブランドでもあるため、知らない学生はそう多くはないはず。テレビCMも放映されている。

三菱商事天然ガス開発は社名の通り三菱商事の子会社、サミットエネルギー開発は住友商事の子会社。

石油資源開発は独立系だが、社名から石油を掘削する企業と判読できることもあって、就職先としての人気度は高い。

就職難易度は「かなり難」という表現になるだろう。文系の事務系、理系の技術系ともに常に応募者が過剰気味の「買い手市場」である。

エントリーシートによる書類選考の段階での倍率も最低でも30倍程度には到達するだろう(特に文系)。

偏差値65

偏差値65

偏差値65には、伊藤忠石油開発、三井石油開発、日本海洋掘削(JDC)、三菱商事エネルギーの4社が入る。

主に総合商社系列の油田開発を請負う会社がランクイン。伊藤忠石油開発、三井石油開発がこれに該当。

産油国にてプロジェクトを持つこともあって、大学生たちにとっては華やかなイメージを抱きやすい企業。

三菱商事エネルギーは油田開発を行う会社ではなく、日本国内にて石油製品の卸売を行う会社である。ただ、社名に「三菱商事」という名称が付くこともあって、就職先としての人気度は高い。

偏差値60

偏差値60

偏差値60には、伊藤忠エネクス、富士石油、日鉄鉱業の3社がランクイン。

伊藤忠エネクスは石油や天然ガスの卸売を行う会社。主に流通部門が中心ということもあって、他の総合商社系列の石油関連企業よりは就職を希望する学生が少ない。

とはいえ、社名に「伊藤忠」という名称が入ることもあって、事業内容の割には人気が高め。

富士石油は精製を行う会社。産油国での油田開発を行う会社ではない分、就職先としての魅力には劣る。それでも、石油精製を行うところで、流通を行う専門商社ではないため、就職先としては幾分人気がある。

日鉄鉱業は日本製鉄系列の鉱山開発会社。石油や天然ガスよりも金属鉱山の開発が中心。製鉄業界に近いこともあって、就職先としての人気度こそは大手石油会社には劣るものの、売り手市場というわけではない。

偏差値55

偏差値55

偏差値55には、三愛石油、太陽石油、K&Oエナジー、東亜石油が入る。

この辺りは石油元売り会社や油田開発会社ではなく、完全に流通部門に特化した会社ばかりになる。基本的には専門商社に分類される。

石油業界という括りでも、学生たちからの人気度は低い。

就職難易度は大手企業の中でも「やや易」に相当し、会社規模や事業内容、そして会社説明会の参加者数を考慮すると、倍率は10倍程度が最大になると予想。

就職難易度の全体的な傾向

石油業界第一位のENEOS

石油業界第一位のENEOS。就職難易度も大幅に高い。

石油業界という一括りでも、実際には各社によって大きく異なる。基本的に就職難易度は会社規模、事業内容(開発事業がメインほど高難易度)、総合商社との資本関係に比例する。

特に産油国にて油田開発や採掘を行う会社ほど人気が高い。

逆に、日本国内での流通がメインの会社は不人気。特にガソリンスタンドを営業する会社はかなり不人気。

総合商社の子会社

総合商社

総合商社系列の石油関連企業は全体的に難易度が高い。

偏差値70には三菱商事天然ガス開発(旧三菱商事石油開発)、サミットエネルギー開発が入る。三菱商事石油開発は名前の通り三菱商事グループである。サミットエネルギー開発は住友商事グループの一員である。

偏差値65には伊藤忠石油開発、三井石油開発、三菱商事エネルギーの3社が入る。それぞれ、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事の子会社。

まとめるなら、各社の資本関係は次のようになっている。

石油関連の子会社 親会社(総合商社)
三菱商事石油開発 三菱商事
サミットエネルギー開発 住友商事
伊藤忠石油開発 伊藤忠商事
三井石油開発 三井物産
伊藤忠エネクス 伊藤忠商事

親会社である総合商社本体と比べると内定までのレベルはそこまで高くはないものの、同じく資源系の企業としては人気を集めているため簡単とはまったく言い難い。

参考:総合商社の就職難易度の一覧! 偏差値の順位をランキング化

石油元売会社はすべて超人気

石油元売会社

そして、石油業界の中でも大人気なのが「石油元売」に該当する会社。

具体的には、ENEOS(旧JXTGエネルギー)、出光興産、コスモエネルギーHD、国際石油開発帝石の4社。

見られない会社としてコスモエネルギーHDがあるが、こちらは「ココロも満タンに コスモ石油」で有名なあの会社だ。

コスモ石油とはいっても多くの人はイメージするであろうガソリンスタンドを直接経営するというわけではない。開発事業も行っていて、こちらが人気の根拠となっている。

これらの会社もまた石油開発に携わる会社ということで、石油業界を目指している人からはやはり人気企業である。

人気がないのは石油流通部門

石油製品の流通に特化した会社

一方で、石油業界の中でも就職先としての人気が低いのは、石油製品の流通部門が主力事業の会社。

三愛石油、太陽石油、K&Oエナジー、東亜石油などがこれに該当する。

石油の掘削や精製といった開発事業ではなく、石油製品をガソリンスタンドや工場、ガス事業者への卸売が中心。会社の知名度も低く、これも人気度が低い理由。

ただし、それでも不採用となって書類選考や面接で落とされる人は多い状態が続く。応募者が巨大な人数にまで発展することはまれだが、供給過多になっているのも否定できない。

おすすめ記事