
オリックスの新卒採用の倍率は総合職、一般職どちらも約10倍と予想。就職難易度は「やや易」に相当。
採用人数は毎年200~250人ほどで推移(グループ5社合計)。オリックス(本体)、オリックス銀行、オリックス生命保険、オリックス自動車、オリックス・レンテックが含まれる。
募集人数は金融業界大手としてはやや少ない人数な一方、クレジットカード会社ということで大学生の間ではあまりなじみがない。ゆえに、倍率および入社までの難易度はそれほど高いものにはならない。
職種ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | 推定倍率/レベルの目安 |
---|---|---|
総合職 | ★★ | 10倍、やや易 |
総合職 | ★★ | 10倍、やや易 |
総合職、一般職それぞれの就職難易度はこのような形になる。
倍率および就職難易度はどちらも金融業界の中では低めの水準。信販業界そのものが銀行・保険・証券に比べて人気度で劣るのも確か。
プロ野球「オリックスバファローズ」こそは有名だが、実際にどんな会社なのかという点では世間的にあまり知られていないため、大学生の間でも注目度も大手企業としては低いと感じる。
《参考:金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化》
総合職の倍率は10倍、難易度は「やや易」

オリックスの総合職の倍率は約10倍と予測。就職難易度は「やや易」と判断。全国グローバル、首都圏エリアどちらもほとんど同じと考察。
全国転勤があって海外への赴任もあるこの職種。オリックスの中では最初に多くの学生が応募を検討するところ。
様々な部門を経年しながらキャリアを積み上げ、将来的に幹部を目指す職種とされている。
大学で学んでいる専攻分野や持っている知識等が問われない。応募者の主流層は文系の学部学科の学生たち。
応募者層の面では、銀行・保険・証券といった金融業界全般を志望している学生もエントリーする。
ただ、オリックスはクレジットカード会社大手であるのも関わらず、人気度はそれほど高いものではない。合同企業説明会でも周囲の企業と比較して空席が目立つ。(ここは信販全体に当てはまる共通点)
こうした事情から、倍率は推定10倍、就職難易度は「やや易」との表現が妥当と判断。比較的入社しやすい。
それでも、書類選考の段階で不採用が確定する人も少なからずいるのは確か。面接まで呼ばれたとしても、最終面接までには多くが落とされる。ここは企業側の採用担当者次第で決まるところ。
>>オリックスの採用大学を公開! 学歴フィルターの事情も考察
一般職の倍率も10倍、難易度は「やや易」

一般職と総合職の構図:一般職の方が入社は容易
エリア職(一般職)倍率は約10倍と予測。就職難易度は「やや易」と判断。
総合職と同様に、大学で学んでいる専攻分野や持っている知識等が問われず、応募者の主流層は文系の学部学科の学生たち。
ただし、一般職は総合職よりもポジションが下という印象がある。当然ながら、就活中の大学生にとってはマイナスの要素になるだろう。
給料体系も低い水準にとどまる。同一労働であっても、総合職よりも基本給および賞与、各種手当は低い。
下記は新卒入社時点の初任給の金額を示したものだが、同じ4年制大卒でも総合職(全国グローバル、首都圏エリア)と一般職では金額が違う。
<総合職>
■全国グローバル
修士了 : 月給270,000円
四大卒 : 月給240,000円
■首都圏エリア
修士了 : 月給262,000円
四大卒 : 月給232,000円
<一般職>
四大卒 : 月給205,000円
短大卒 : 月給193,000円引用:マイナビ2022「オリックス(株)」
一般職の方が基本給が低いのがわかる。
こうした事情により、エリア職(一般職)の倍率は5倍前後になると推測。就職難易度は大手企業でも「易」と言える。
他社との比較
オリックスの就職難易度を他社と比較した場合、次のことが言える。
- 他の金融業界よりは若干簡単か
- オリックス本体は三菱ニコス、JCB、三井住友カードと類似
- 生命保険、銀行部門は各々の新興中堅企業に類似
他の大手クレジットカード会社、中堅銀行、中堅保険会社と事情はよく似ている。
こんな会社とほぼ同じ
クレジットカードの場合、競合他社であるJCB、三井住友カード、イオンフィナンシャルサービス、オリエントコーポレーションと就職事情は類似。
特にJCB、オリックス、三井住友カードは大学生からの人気度はほぼ同じ。
いずれもクレジットカード会社への就職を目指す学生たちは真っ先に志望する企業だが、クレジットカード会社を第一志望とする学生は多くないのも確か。
オリックス生命保険は、SOMPOひまわり生命保険、ジブラルタ生命、メットライフ生命、東京海上日動あんしん生命保険などと就職難易度が類似する。
オリックス銀行は、上位地銀と同じくらいと考える。具体的には、横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、京都銀行などと同じくらいだろう。
オリックスグループを併願してエントリーして内定獲得しても、メガバンク系列(三菱UFJ~、三井住友~、みずほ~)から内定が出れば、そちらに入社すると感じる。
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業種 | 会社名 |
---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、SMBC信託銀行、みずほ信託銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、京都銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系金融 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、モルガンスタンレー、UBS、JPモルガン、シティグループ、クレディスイス、BNPパリバ、バークレイズ |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では金融業界(銀行・保険・証券等)の就職難易度について解説。就職偏差値は「金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化」にて取り上げる。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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