公衆Wi-Fiが遅い! 通信速度が不安定になる理由を考察

遅い公衆Wi-Fi

公衆Wi-Fiは全体的に遅い。これには原因があるのは確か。ルーター(電波の発信源)の性能、同時接続数に理由がある。

家庭で使われている無線LANと比べて通信速度がゆっくりで、接続が不安定にもなりやすい。そもそも公衆Wi-Fiに繋がらないという事例もある。

飲食店や駅構内、公共施設ごとに事情は若干異なるとはいえ、理由は概ねどこも同じである。


公衆Wi-Fiが遅い理由5選

公衆Wi-Fiが遅い理由のまとめ
主な理由 詳細な内容
ルーターの性能 公衆Wi-Fiの多くは無料で提供されるという観点から性能があまり良くないルーターが使われている。大人数での利用に向いていないものもある。
同時接続数が多い 一度に大勢でWi-Fi(1つの回線)をシェアするため、1人当たりに割り当てられる回線が狭い。待機時間も発生するため、通信は不安定になりやすい。
ONU(光回線の出入口)が1つ ルーターが複数台あっても、ONUが1つの場合がほとんど。インターネット内への出入口が1つだけになるため、ここで回線が混雑して遅くなる。
ルーターとの距離が離れている Wi-Fiのアンテナが最大値でない場合、ルーターとの距離が離れていることが考えられる。離れているとその分通信は遅くなる。
電波の干渉 電波を送受信している電子機器が周囲にあるとWi-Fiの電波が干渉して通信が遅くなったりプツプツ切れる。スマホを持つ人が大勢集まる場所ではこの傾向が強い。

※「Wi-Fi」という1つの括りでも、2.4Ghz5Ghzのどちらの電波の周波数帯域を使用しているかによって通信速度や安定性は違ってくる。

飲食店や駅構内、公共施設の公衆Wi-Fiが遅い理由は上記の表の通り。

自宅の光回線によるWi-Fiは速いところが多い。WiMAXやポケットWi-Fiなどの機器を使ったインターネットへのアクセスも公衆Wi-Fiと比較すると大幅に速い。

例外はあるにせよ、これらよりも公衆Wi-Fiが遅い理由は、上記のような要因が当てはまるためと考えてよい。

ルーターの性能

ルーターの性能によってWi-Fiの回線速度は大きく違ってくる。

家庭用のルーターでもその違いは明確。性能が高い(値段も高い)ものであれば、同一のスマホやタブレット、パソコンでも高いルーターの方がダウンロード(下り)、アップロード(上り)ともに速度が速い。

一方で値段が安いものはその分性能は低い。同じデバイスでも通信速度が遅い。少しでも環境が悪いと繋がらないこと、プツプツ切れることもある。

公衆Wi-Fiもこれと全く同じ。ルーターの性能が悪いものだと、通信が安定しない。回線速度が遅かったり、まともに繋がらない原因になる。

なお、公衆Wi-Fiは無料でインターネットサービスを提供しているという点から、全体的に安いルーターが使われる傾向にある。

大勢で同時にネットに接続するにはそもそも向いていないことも大いに予想される。

同時接続者が多い

回線が混雑しているのが原因の1つとしてよくある。Wi-Fiの同時接続数が多い状態になるケースだ。

公衆Wi-Fiが提供されている場所を見ると、多くは大勢の人が集まる場所である事例である。

駅構内やショッピングモールはこの例が多くみられる。買い物客が集中する土日になると、Wi-Fiに接続する人数も増えるため、ルーターのそもそもの想定接続数を超えてしまう。

コンビニや飲食店は一度に収容できる人そのものがそれ程多くはないため、上記と比べると公衆Wi-Fiへの同時接続数は少ない。

しかし、それでも家庭用Wi-Fiに比べると大幅に多い。2,3人だけという小数人だけがWi-Fiを使っているという場面は少ない。客足が少ない深夜などに限られる。

このように同時に公衆Wi-Fiに接続している人数が過剰に増えると、スマホやタブレット、パソコンのWi-Fiの電波アンテナが最大値に立っていても、通信速度が遅かったり、ネットに繋がらないことになる。

仮にインターネットにつながったとしても、回線速度が大幅に遅くてうまく通信できないなんてこともある。

ONU(光回線の出入口)が1つだけ

ONUとは、光信号と電気信号を変換する設備のことである。Wi-Fiの電波を送受信するルーターとインターネット内の出入口と想像すればよい。

公衆Wi-Fiでルーターが複数台あってもONUは1つだけのことがほとんど。

ルーターは2つ以上ある場合でもONUは基本的には1か所のため、ここでインターネット上とのやり取りの信号が合流する。

ONUもまたルーターと同じように1か所当たりで送受信できる情報量には限界がある。

ネットとの同時接続数が多い状態では、ONUは混雑状態になる。通信速度が低下したり、遅延が生じたりする原因になる。

ルーターから離れている

Wi-Fiの親機であるルーターとの距離が離れていると、ネットの速度も下がる。

スマホ・タブレット・パソコンの電波アンテナが最大値ではない場合は電波が弱いことを示すが、ルーターとデバイスの距離が多くなると電波がそれに比例して弱くなる。

同一のルーターでも、それに近いところで通信するとの遠く離れたところで通信するのとでは、前者の方が圧倒的に繋がりやすくて速い。

ルーターの近くであれば、Wi-Fiの電波が強いため、通信も安定して行える。

同時接続している端末数が多ければ、ネット回線は遅くなるが、電波は強いことには変わりない。

公衆Wi-Fiそのものに問題があるわけでなく、ルーターとの距離に問題があることで動作が遅くなる。

もっとも公衆Wi-Fiが提供されている場所は施設全体の面積が広いことが多い。

同一の建物や敷地内であっても、ルーターから距離が遠く離れている場所が存在する。そのような場所は通信速度が遅くなる。全くつながらないこともあり得る。

この問題が少ないのはコンビニや小さなレストランやカフェ(飲食店)くらいだろう。

電波との干渉

他の電波との干渉もまた公衆Wi-Fiが不安定になる理由である。

周辺にあるスマホ・タブレット・パソコンが送受信するWi-Fiとの干渉、さらには全く別の電子機器が発する電磁波との干渉がある。

2.4Ghzはより深刻

Wi-Fiの周波数帯域には2.4Ghzと5Ghzの2種類があるが、特に2.4Ghzで干渉の問題が生じやすい。

2.4Ghzの周波数を発信する電子機器には以下のようなものがある。

  • 電子レンジ
  • Bluetoothを使った機器
  • 無線マウス・キーボード
  • リモコン

これらお電子機器が近くにある場合だと、Wi-Fiとの干渉が想定される。

>>2.4GhzのWi-Fiがうまく繋がらない! プツプツ切れる3つの原因

他の人のスマホと電波が干渉

さらに他のスマホ・タブレット・パソコンが周辺にある場合もWi-Fiが干渉する原因になる。

自分以外にこれらのデバイスを持っている人が近くにいるのであれば、それらが送受信するWi-Fiと混ざり合って通信速度が低下したり、プツプツ切れて正常に接続できないことになりえる。

そして、公衆Wi-Fiがある場所は自分以外にも大勢の人達が集まる場所である。

それらの人がスマホなどを持っていることで、それらの端末との干渉が生じて「公衆Wi-Fi=遅い」という結果になる。

公衆Wi-Fiはどれくらい遅いのか?

公衆Wi-Fiの回線速度
主な公衆Wi-Fi 使われている場所 回線速度の目安
7SPOT
Famima_Wi-Fi
LAWSON_Free_Wi-Fi
コンビニ
(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)
5~20Mbps
AEON
AEON MALL
イオン、イオンモール 2~10Mbps
Shinkansen_Free_Wi-Fi 新幹線の車内 0.5~2Mbps
JR-EAST FREE Wi-Fi
JR-Central FREE Wi-Fi
JR-WEST FREE Wi-Fi
駅構内、列車内 0.5~5Mbps
00_MCD-FREE-WIFI
at_STARBUCKS_Wi2
TULLY’S Wi-Fi
飲食店
(マクドナルド、スターバックスコーヒー、タリーズコーヒー)
5~20Mbps

公衆Wi-Fiはどれくらい遅いのか。具体的な通信速度を測定すると、多くでは1~10Mbpsほどである。

特に2.4Ghzを採用しているWi-Fiだと1~2Mbpsのところが少なくない。

5Ghzでも10Mbps程度が限界。最も速い携帯キャリアが提供する「0001docomo」、「au Wi-Fi2」、「0001softbank」などのSSIDでも20~30Mbpsほどである。

駅構内、列車内のWi-Fiは特に遅い

特に遅い鉄道のWi-Fi

中でも駅構内、新幹線や特急列車の車内で提供されているWi-Fiは遅い。

回線速度は0.5~2Mbpsのところが目立つ。実際には乗車率やルーターなどの設備の性能で異なるものの、飲食店やショッピングモールと比べても遅い傾向にある。

駅構内や列車は狭い範囲にかなり多くの人が密集し、さらに待ち時間や乗車時間中にスマホ以外やることはない人が多いという特徴がある。

これにより公衆Wi-Fiを利用する人は他の施設よりも多くなりやすい。

こうした理由から、駅構内や列車内の公衆Wi-Fiの通信速度は遅い。


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