
鉄道事業者の年間休日は104~120日。他の業界と比べるとかなり少ない日数。インフラ企業でも、電力、ガス、通信などに比べて大幅に劣る。
細かくみていくと、JRグループは112日ほど、私鉄は総合職で120日、現業職で104日と分かれる。
主な鉄道事業者の年間休日
鉄道事業者 | 年間休日 |
---|---|
JR東日本 | 114日 |
JR東海 | 120日 |
JR西日本 | 119日 |
JR九州 | 110日 |
JR四国 | 120日 |
JR北海道 | 112日 |
JR貨物 | 108日 |
東武鉄道 | 112日 |
西武鉄道 | 104日 |
西武ホールディングス | 120日 |
京王電鉄 | 104日 |
小田急電鉄 | 126日 |
東急(総合職) | 120日 |
東急電鉄 | 104日 |
京浜急行電鉄 | 104/120日 |
相模鉄道(相鉄) | 104日 |
京成電鉄 | 104日 |
首都圏新都市鉄道 | 122日 |
東京モノレール | 111日 |
東京メトロ | 120日 |
阪急電鉄 | 104日 |
阪神電気鉄道 | 104日 |
阪急阪神ホールディングス | 120日 |
京阪電気鉄道 | 104日 |
京阪ホールディングス | 120日 |
近畿日本鉄道 | 104日 |
近鉄グループホールディングス | 120日 |
南海電気鉄道 | 104日 |
大阪メトロ | 104/120日 |
山陽電気鉄道 | 104日 |
京福電気鉄道 | 104日 |
大阪モノレール | 122日 |
※京浜急行電鉄、大阪メトロは現業部門が104日、総合職が120日。
《参考:【階級別】年間休日の目安とは!? 日数ごとにランク分けすると!》
大まかな傾向
鉄道事業者の年間休日は全体的に少ない傾向。《年間休日の平均日数を業種・会社規模ごとに調査!》
世の中全体では、年間休日の平均日数は120日とされている。1年間にある土曜日+日曜日+祝日+年末休暇を合計した日が120日前後。
「完全週休2日、祝日・年末休暇」という会社なら、最低でも120日には到達するため、どこかで休みがないということになる。
鉄道会社の場合は年中無休のため、カレンダーに関係なく出勤することとなる。
1か月間に休みが8日という場合が主流。つまり、カレンダーから祝日や年末年始分を取り除いた日数が年間休日になる。
JRグループは各社で対応が異なる

JRグループは元国鉄で、30年超前に民営化して誕生したものの、年間休日はバラバラ。
- JR東日本:114日
- JR東海:120日
- JR西日本:119日
- JR九州:110日
- JR四国:120日
- JR北海道:112日
- JR貨物:108日
JR東海とJR四国は120日、JR西日本は119日と鉄道会社の中でも特に休みが多い。
JR東日本は114日、JR北海道は112日で、これら2社は並み。
JR九州の110日、JR貨物は108日と、これらはかなり少ない水準。
私鉄は総合職と現業職で異なる

私鉄の場合は、総合職と現業職では年間休日の日数が異なる傾向。
総合職の休日は、土曜日、日曜日、祝日、そして年末年始が主流。カレンダー通りの勤務になりやすい。
現業職はカレンダーに関係なく、4週間で8日間の休日がある。
年末年始などの長期休暇はないため、年間休日が少なくなりがち。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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