不動産業界の離職率(新卒3年以内)の目安! 各社を一覧化

新卒入社後3年以内の離職率が高い不動産業界

不動産業界の新卒入社後3年以内の離職率の目安について、各企業ごとに一覧にする。

他の業界と比べても特にすぐに辞めていく人が多く、新卒で採用された人の30~50%ほどは3年以内に辞めていくといわれている。

営業職は特に厳しいノルマがあるところが少なくなく、なかなか売れないという性質から定着率が悪い。とはいえ、実際には各事業内容によって異なる。

同じ「不動産」という括りでも離職率には大きな違いが見られる。



不動産業界の業態ごとの離職率の目安

業態 新卒入社後3年以内の離職率 主な企業
総合デベロッパー 1~5% 三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産、野村不動産、東京建物、森ビル
マンションデベロッパー 5~20% 野村不動産、東急不動産、大京、タカラレーベン、ゴールドクレスト
マンション・住宅販売 30~70% 三井のリハウス、東急リバブル、住友不動産販売、野村不動産アーバンネット、三菱UFJ不動産販売、三井住友トラスト不動産
賃貸仲介 30~50% アパマンショップ、レオパレス21、エイブル、賃貸住宅サービス、ワンライフ、ミニミニ、いい部屋ネット
建売・ビルダー 20~50% 飯田グループホールディングス(一建設、アーネストワン、飯田産業、東栄住宅、アイディホーム、タクトホーム)、オープンハウス、三栄建築設計
不動産管理会社 5~20% 三菱地所コミュニティ、三井不動産レジデンシャルサービス、野村不動産パートナーズ、住友不動産建物サービス、東急コミュニティ、大和ライフネクスト

総合デベロッパーは就職先としても非常に人気。不動産業界の中でも「働き方改革」に最も積極的に取り組んでいる印象が強く、離職率もその分低い。

逆にマンション・住宅販売は就職先としては不人気。営業ノルマが厳しく、離職率はかなり高い水準になる。

「不動産=ブラック」というイメージも結構多いが、実際にはその中での分類によって違いがある。

総合デベロッパー

~主な総合デベロッパー~

三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産、野村不動産、東京建物、森ビル

新卒入社後3年以内の離職率…1~5%

不動産業界の中ではホワイト企業に該当するのが総合デベロッパーである。

以下のようなメリットがあるのが特徴。

  • 給料水準が高い
  • 年間休日が多い
  • 顧客がほぼ固定的、安定した需要がある

ビジネススタイルもBtoBであり、売り込む相手となる顧客も法人が中心である。

関連会社も数多くある中で、総合デベロッパーは親会社という立場にも立つ。その分、給料水準が高くて原則土日祝が休みで年間休日も安定して多い。

新卒入社後3年以内の離職率はこうした背景から1~5%程度が妥当なラインである。

マンションデベロッパー

~主なマンションデベロッパー~

野村不動産、東急不動産、大京、タカラレーベン、ゴールドクレスト

新卒入社後3年以内の離職率…5~20%

不動産業界の中では若干だがホワイト企業の方に該当するのがマンションデベロッパーである。

それでも総合デベロッパーに比べると離職率は上がる。

マンションということでエンドユーザーが個人客になることで、特に住宅販売もセットで行っている会社や部署で営業だと一気に離職率が上がる。

それでもまだ以下のようなメリットまたはデメリットがあるのが特徴。

  • 給料水準が高い
  • 年間休日が多い
  • 営業ノルマがある場合あり
  • 残業時間は長い

給料水準は高い傾向にあり、年間休日もかなり多い。これらがメリットになる。

その一方で営業職になると厳しいノルマが課せられることがある。また、全体的に残業時間が長くなりやすい。

新卒入社後3年以内の離職率はこうした背景から5~20%程度が妥当なラインである。

マンション・住宅販売

~主なマンション・住宅販売~

三井のリハウス、東急リバブル、住友不動産販売、野村不動産アーバンネット、三菱UFJ不動産販売、三井住友トラスト不動産

新卒入社後3年以内の離職率…30~70%

不動産業界の中でも特に離職率が高いのがマンション・住宅販売である。開発系と販売系では天と地ほどの差がある。

何といっても「ブラック」なのが営業ノルマが厳しいところ。マンションや一戸建て住宅はいずれもなかなか売れるものではない。

エンドユーザーも個人客が多いこともあり、どんなに頑張っても売れないという性質がある。

  • 営業ノルマがある場合あり
  • なかなか売れない
  • BtoCが多い
  • 残業時間は長い

給料水準や年間休日はある程度の水準には達しているものの、それでもビジネス体系が厳しい環境に置かれていることもあって実際に辞めていく人は非常に多い。

新卒入社後3年以内の離職率はこうした背景から30~70%程度と推定される。

新卒で入社した人というのはまだ若くて転職の余地が残っていることもあり、すぐに辞めていく人が特に目立つ。過半数が3年以内に辞めていく事例もあるようだ。

賃貸仲介

~主な賃貸仲介業者~

アパマンショップ、レオパレス21、エイブル、賃貸住宅サービス、ワンライフ、ミニミニ、いい部屋ネット

新卒入社後3年以内の離職率…30~50%

住宅販売と同じく離職率が高めなのが賃貸住宅仲介業者である。アパートやマンションの仲介を行う会社で名前は聞いたことがある人が多いだろう。

  • 営業ノルマがある場合あり
  • なかなか売れない
  • BtoCが多い
  • 残業時間は長い

エンドユーザーも個人客が多いこともあり、営業をかけるという点では誰もが敬遠したい仕事内容である。

給料水準や年間休日は少なめな傾向もある。ここも懸念材料となっている。

ただし、住宅の販売とは違って「なかなか売れない」というビジネス体系ではない。店舗の場合は、来店客はすでに賃貸物件を契約する意思がある人しか来ない。

こうした点から、完全に販売する不動産業界よりは緩やかである。

特に地域密着型の賃貸仲介業者だと、本社からのノルマのような通達もないため離職率が若干下がる。

新卒入社後3年以内の離職率はこうした背景から30~50%程度と推定される。

建売・ビルダー

~主な建売・ビルダー~

飯田グループホールディングス(一建設、アーネストワン、飯田産業、東栄住宅、アイディホーム、タクトホーム)、オープンハウス、三栄建築設計

新卒入社後3年以内の離職率…20~50%

住宅や建造物の設計から販売までを行う建売・ビルダーは職種ごとに離職率に違いが分かれる。

設計職だと販売ノルマがないこともあって、定着率は悪くはない。残業時間が長くなりやすい一方、給料水準や年間休日はある程度は確保されている。

その一方で営業職はかなり厳しい状況になる。

  • 営業ノルマがある
  • なかなか売れない
  • BtoCが多い
  • 残業時間は長い

エンドユーザーも法人客・個人客のいずれもあるが、どちらにせよなかなか売れないというビジネス体系が成り立っている。

販売ノルマも厳しい。成約に導くのが難しいため、新卒で入社した人たちなら辞めるという選択肢を選ぶ条件が整っている。

営業職はマンションや住宅の販売と性質的にはほとんど同じ。ゆえに、不動産業界でも特に離職率が高い。

新卒入社後3年以内の離職率は20~50%程度と推定され、営業は50%に近い数値になる。

不動産管理会社

~主な不動産管理会社~

三菱地所コミュニティ、三井不動産レジデンシャルサービス、野村不動産パートナーズ、住友不動産建物サービス、東急コミュニティ、大和ライフネクスト

新卒入社後3年以内の離職率…5~20%

不動産管理会社なら業界の中でも離職率が低い方に分類される。

基本的に「営業」という仕事内容がない。完全に入居者やテナントのアフターフォローを行う仕事内容になる。

懸念材料は以下のみである。

  • 給料水準が低い
  • 年間休日が少ない場合あり

単科が高い商品を売り上げるというビジネスではないため、給料水準は低い。

不動産を管理するのは24時間年中無休というケースが多いことから、年間休日も少なめである。

それでも厳しいノルマがないということから過酷な労働環境にはなりにくい。

新卒入社後3年以内の離職率の目安に関しても、5~20%程度と推定される。

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