株式会社リコーでは毎年新卒採用を実施している。大卒または院卒向けの募集となっていて、倍率はここ最近は10倍程度に収まっているものと考えられる。
複合事務機の大手メーカーということで、製造業の中でも誰もが知っている会社の1つであるのは間違いない。
しかし、最近はペーパーレスや情報の電子化によって、リコーが得意とする製品の販売の不振が続いている。売上が落ちているため、経営状況も悪化している。

業績が良くないことがあり、今後就職を控えている学生の間ではやはり人気は決して高くはない。
超大手と高いネームバリューというステータスを考慮すると、難易度はそれほど高いわけではない。
特に技術系で人材が獲得できていない?
リコーでは事務系と技術系の採用を別々に実施している。文理別でとらえると、事務系は文系向け、技術系は理系向けとなっている。
採用人数は2つの職種で大きく異なる。事務系は30人前後となっているが、技術系は毎年120~150人ほどの募集が行われている。
技術系は工学系や情報系を中心とする理系をターゲットとした採用だが、なかなか一が集まっていないようだ。
工学系や情報系の学部学科に所属する学生の数そのものが多いわけではない。日本全国の学生の総数に対する理系の割合は3割程度となっている。
工学または情報に関する学問に触れているのはその中の半分にも満たない。大学生全体で見ると、わずか10~20%しかいない。その中から採用することを考えると、人手がどうしても不足気味となるのは予測がつく。
リコーでは業績が良くないため、理系学生で応募が少なく、その分倍率や何度が他の大手メーカーと比べて低い。
文系も倍率は高くはない?
一方の文系をターゲットとして事務系の募集はどうだろうか。採用人数が少ないため、技術系よりは人が集まりやすい。
理系向けの職種とは違い、事務職は全学部全学科を対象としている。そのため、倍率は高くなりやすく、その分難易度も上がる。

リコーは、製造業の中で業績が良くないのは事実だが、それでも大手企業であることには変わりない。これにより、応募する学生が採用人数を大きく上回る状態は続く。
倍率は5~10倍ほどになると予想する。数十倍にはならないものの、内定をもらえるのは数人に1人の規模になるのは確実。
とはいえ、それでも大手としては難易度が低い。内定までの道のりが遠いわけでなく、しっかりとしたESを提出して面接で基本的な受け答えができれば、入社させてもらえる可能性が大幅にアップするだろう。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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