泉北高速鉄道の運賃が高い理由は? 南海買収でも変わらない!

運賃が高いと批判される泉北高速鉄道線

泉北高速鉄道の運賃が高いという声はかなり多い。南海電鉄により買収されて子会社となった今でも、料金の値段は値下がりされていなく、高額なままとなっている。

相互直通運転を実施している南海高野線とも運賃は別々に計算される。そのため、中百舌鳥~和泉中央と難波~中百舌鳥では別料金となっている。

電車1本で行き来できるが、あくまでも乗り継ぎがいらないというだけに過ぎない。もはや完全な異なる2つの会社といってもよい。

なぜ南海電鉄に買収されて経営統合された現在でも泉北高速鉄道の運賃は第三セクター時代と同じく高い状態が続いているのか。


なぜ泉北高速鉄道と南海電鉄の運賃が別々なのか?

営業キロ(km) 南海電鉄 泉北高速鉄道
初乗り 150円 170円
3km 150円 190円
5km 210円 210円
10km 260円 260円
15km 330円 300円

泉北高速鉄道線単独で見た場合、運賃の値段そのものは南海電鉄の距離別料金とは大差ない。初乗りは泉北高速鉄道が170円、南海電鉄が150円に設定されている。

片道10kmの運賃は泉北高速鉄道も南海電鉄も260円となっている。15kmでも泉北側が300円、南海電鉄は330円ということで、むしろ安い料金だ。

泉北高速鉄道は初乗り運賃で乗れる距離が2kmまでと短かったり、短距離の場合の料金は確かに南海電鉄よりも割高になっている一方、中距離になれば逆転する。

したがって、単独で見た場合には決して高額な鉄道会社というわけではない。私鉄の中でも標準的ではある。

参照:南海電車の運賃が高い理由とは!? なぜ割高になっている?

原因は南海と泉北高速が別料金

南海高野線

問題は泉北と南海が別料金となっていて、2社をまたいで乗った場合でも合算されるだけとなっている点だろう。

ふつうの乗車券の場合は、乗り継ぐと合算された料金から100円割引となるため、南海単独の場合とそれほど差は見られない。しかし、定期券となると大きな差が開く。

特に通勤定期券は割高となっている。泉北高速鉄道の定期券は割引率が低い。南海電鉄単独の区間と比べるとその差は大きい。

難波~和泉中央間は1か月=25,600円。距離がほぼ同じになる難波~貝塚間だと1か月=19,970円となっている。通勤定期券はこのように差が出てくる。

なぜ運賃の計算を通算しないのか?

泉北高速鉄道は南海グループに属するようになったが、それでも別会社となっているのも事実である。

経営だけが統合されたものの、運営は別で行われている仕組みとなっている。

直営となっている南海本線や高野線は南海電鉄が管理している一方、泉北高速鉄道線は泉北高速鉄道株式会社が管理していて、南海本体は関係ない。

そのため、旅客収入の源である運賃の料金も別々となっているというわけだ。もし仮に運賃計算を通算するとなると、完全に合併するしか手段はないといえる。

定期券の料金が泉北と南海では大きな差があるのは、あくまでも別の会社となっているためである。

南海グループに入ったことで

南海と泉北高速鉄道の関係

ただし、第三セクターから南海グループに転換したことで乗客が得られたメリットがないかというと、そうではない。

乗り継ぎ割引の金額が大幅に上がったのは確かである。大阪府が主体となって運営されていた時代はわずか20円の割引だけしかなかった。

それが南海グループに入った後の2015年3月からは20円から100円に乗り継ぎ割引の金額が上がった。今までよりも出費が安くなったのはまったく否定できない大きなメリットではないか。



広告

おすすめ記事