就活の「サイレントお祈り」の企業の割合は40%にも!? 実態を調査!

就活のサイレントお祈り

就活において選考の結果を合格者にのみ連絡して不合格者には不採用通知をメールでさえしない「サイレントお祈り」をやる大手企業は全体の約40%にもなる。

中小企業と合わせても、新卒採用を行っている会社の全体の20%超は、このように落とす学生に対して連絡しないようだ。

サイレントお祈り自体は、そのようにするかしないかは各企業によって自由で、法律上も違法というわけではない。

それでもせっかく応募してくれた大学生や大学院生に対してはかなり失礼な行為であることは確かではないか。




書類選考の段階でのサイレントお祈りの割合

不採用通知の有無 割合(大手のみ) 割合(中小企業含む)
なし(サイレントお祈り) 13%  22%
あり(全員に結果を通知) 87%  78%
→大手企業で積極的にサイレントお祈りが実施される傾向

書類選考とは応募する意思のある学生から送られてきたエントリーシート(ES)で合否を決める手段である。

ここで不採用となってしまうと、面接にすらたどり着けない。応募者が殺到する大企業では大半の応募者がこの書類選考で落とされる例が多い。

さらに、書類選考は「サイレントお祈り」の企業の割合もかなり大きい。特に大手企業になるほどこの傾向がみられる。

選考の注意事項で「合格者にのみ後日連絡します」というセリフをいう会社は、サイレントお祈りを行うという意味である。




大手企業は約40%が該当

サイレントお祈りをする大手企業

大手企業のサイレントお祈りの割合

大手企業になると、全体の38%の会社が「サイレントお祈り」を実施している。つまり、ESを見て落とした不採用者には連絡すらしない会社が3社に1社以上いるというわけだ。

エントリーシートの内容から面接に呼ぶことに決めた合格者にだけメールや電話で連絡する。これは、どこの会社も必ず行う。

しかし、不合格者には不採用通知は出さず、そのまま放置という形になる。応募した学生は、エントリーした企業側から連絡がこないので合否の結果すらわからない。

  • お祈りメールあり:ES提出後おおむね2週間以内に不採用通知
  • サイレントお祈り:1か月以上も経過して何となく理解するが、正確には判断不可

学生にとって不採用であっても連絡が有るか無いかでは、このような違いが生じる。正確に把握できるかできないかの差だが、就活するうえではとても大切な内容である。

時間がかなり経過してから、ようやくサイレントだったことで不採用だったと実感するのみである。

このような会社が、大手企業では4割もいる。就活の負の実態とも言える特徴でもあるだろう。

なお、残りの60%ちょっとの会社は書類選考の段階でも不採用とする学生に対してはしっかりと不採用通知をメールなどで送っている。

「ほとんどの会社がサイレントお祈り」というわけではなく、あくまでも一部には限られる。しかし、このの割合は決して無視できるようなレベルではないだろう。

中小企業を含むと20%に

不採用通知をメールで連絡しない会社の割合

サイレントお祈りの割合(中小企業含む)

一方で、大手企業と中小企業を合わせた場合のサイレントお祈りの会社の割合は22%という結果が出ている。

不採用者にもしっかりと連絡する企業は全体の78%ということで、大手のみの統計データよりも高い数値となっている。

このことから、従業員数が少ない中小企業では比較的サイレントお祈りには消極的で、全員に合否の結果を通知するという傾向になっている。

会社の規模に比例してサイレントお祈りということで不採用者に「お祈りメール」を送らないケースが多くなるということがわかる。

東京一部上場企業になると特に合格者にしか連絡しない企業が多くなるとも言われている。

学生にとっては怒りを感じる点が多くなるサイレントお祈りは、今後も引き続き行われていくと考えられる。

書類選考の段階では何の連絡もないまま、いつの間にか不採用となっていたという経験をする学生は一定数いることとなる。

面接でのサイレントお祈りの割合

次に面接の段階での「サイレントお祈り」を行う会社の割合についてである。

不採用通知の有無 割合
なし(サイレントお祈り) 13%
あり(全員に結果を通知) 87%
※会社に規模に関係性は見られない

こちらは大手企業でも中小企業でも比率には大きな違いがない。会社の規模に関係なく不採用者に連絡しないところがあると判断できる。

面接選考の結果がサイレントお祈りという会社は全体の13%ある。残りの87%は、面接でダメだった学生にもメールで「お祈りメール」と呼ばれる不採用通知を送付している。

書類選考よりは少ないが

選考の対象となる学生数の総数が少ないこともあって、エントリーシートによる書類選考よりもサイレントお祈りの割合は小さい。

しかし、それでも合格者にだけ連絡する一方で不合格には連絡しない会社がいるのは確か。

大手企業でも中小企業でも、10社に1社以上は採用する人だけに通達するということがわかる。

面接でも同じく学生にとっては、不採用になると連絡がまったく来ないため、いつまでたってもその結果を知ることができないという不利益を被ることとなる。

そして、おおむね2週間以上経過してようやく「自分は不採用になったのだな」と何となく把握するようになる。

失礼かつマナーが悪いのは確実

このように各企業の新卒採用に応募してきた学生に対して、合格者にだけ電話やメールで通知して不合格者には一切連絡せずに無視する「サイレントお祈り」という行為は失礼かつマナーが悪いものであるのは確実である。

  • 学生に対して失礼
  • 応募者を馬鹿にしている
  • 悪いマナーである

応募したが不採用となってサイレントお祈りの影響を受けた学生なら、絶対にこのように思うはず。

法律上では確かに採用の選考に応募してきた人全員に採用結果の通知を行うことが義務づけられているわけではないので、違法行為とまではいかない。

ただ、それでも応募してきた人に何の連絡もしないというのは明らかに失礼になるのは誰でも理解できるはず。

応募者が大量で全員に連絡する余裕がないといった事情があるかもしれないが、それでも大人数の不採用者に対してメールで一斉送信できるようなシステムを取り入れてまで全員に連絡するのはマナー上とても大切だろう。

採用する側と選考を受ける側が双方の気持ちと事情を理解し合うのは、就活の世界だけでなく世間一般でも重要なのは確か。

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