上智大学の就職が悪い!? 意外と大手が少ない理由を考察

上智大学の就職事情が悪いという疑惑

上智大学の就職事情は偏差値が高い割には悪いと思っている人は結構いる。入試では慶応義塾大学・早稲田大学と同じランクで「最難関私大」と分類されるが、卒業後の進路ではやや劣るという考えが多い。

確かに就職に関する事情では、上智大学は大手企業へ入社する人の数が少ない。OB・OGを見ても私立大学出身者で大手企業で勤めている人だと早稲田・慶応のいずれかが目立つ。

あるいはワンランク下に位置するMARCHの各大学出身者も目立つ。相対的に上智大学は影が薄い存在になりがちだ。


大手企業へ就職する人の割合と数

上智大学出身者で有名な大手企業へ就職する人の割合と人数では、早慶と比べるとやや事情が違う。

<有名企業400社へ就職する割合と人数(2017年卒)>
大学 大手への就職の割合 人数
上智大学 38% 980人
慶応義塾大学 47% 3,159人
早稲田大学 37% 3,965人
※データ源:東洋経済オンライン『「有名企業への就職率が高い大学」トップ200』

上の表のとおり、上智大学の有名企業への就職率はかなり高い。慶応義塾大学と同じくらいのレベルになる。

ライバル校である早稲田大学よりも数値が高い。したがって、就職事情が悪いことは示していない。

>>早慶上智でも就職できない人とは!? 失敗する人の3つの特徴

<有名企業に就職する割合>

  • 慶応義塾大学:47%
  • 上智大学:38%
  • 早稲田大学:37%

ただし、人数で見ると圧倒的に少ない。早慶ともに3,000人を超えている。数千人も有名企業に入社している。

一方の上智大学は1,000人未満になっている。早慶いずれかの3分の1にも満たない人数である。

<有名企業に就職する人数>

  • 慶応義塾大学:3,159人
  • 早稲田大学:3,965人
  • 上智大学:980人

もともとの学生数が少ないこともあって、人数で見ると不利になってしまう。

そして、これが「上智大学=就職事情が悪い」という理由になっているものと考えられる。

学生数が少ないから

早慶より学生数が少ない上智大学

このように上智大学の学生数が少ないことで、大手企業へ就職する人数も早稲田・慶応義塾より少ないというわけだ。

早慶よりの人数があまりいないために、たとえ高い割合の学生が有名企業に就職しても目立たない。圧倒的に総数で上回る早慶出身者が目立つ。

人数だけで見れば、さらにMARCH(明治・青学・立教・中央・法政)の各大学の方が上智大学よりも大きくなる。割合だと上智大学が圧勝になる。

>>MARCHは就職の学歴フィルターでセーフ、それともアウト!?

とはいえ、上智大学の就職事情が悪いと判断する根拠はない。割合の面では決して劣ってはいないため、マイナスな印象を証明することは到底できない。

ただし、大手企業かつ総合職として就職する割合で見ると、早慶よりも上智はやや下がる企業が多いようだ。

女子学生が多いのも理由に

上智大学は早稲田・慶応義塾と比較して女子の割台が高い。男女比率が異なることもまた、就職事情が違ってくる理由になる。

>>女子大の就職で有利・不利のどっち!? 学歴フィルターの事情

現在でも男子学生よりも女子学生の方が就職先の規模の面では小さい例が多い。業界トップクラスの大手企業ではない中小企業または大手企業でも一般職への就職が女子の方が多くなる。

特に女子学生が転居を伴う異動がない点、自宅から通勤できる範囲で就職先を選ぶケースが多い。

誰もが知っている大手企業だと全国あるいは海外への転勤がある会社が多くなる。このような働き方は男性社員の割合が多い。

女子の割合が大きい上智大学の就職先として、有名企業が少ない理由はこれであろう。大手が少なければ、普通の人なら「就職が悪い」と感じてしまうのも確かな流れだろう。


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