総合商社の離職率(新卒3年以内)の目安! 各社を一覧化

総合商社の新卒入社後3年以内の離職率の目安の一覧を掲載。広義では卸売業にも該当する。他の業界に比べるとかなり低い割合で、基本的には10%前後かそれ以下。

製造業の中でも比較的高めの定着率で、新卒採用で入社した人たちは最低10年くらいは勤続する傾向。

新卒採用で就職した人の3年後の時点での離職率は平均で3割といわれているが、業界トップ級に入る総合商社に限ってはは完全に例外である。


総合商社の各社の離職率

企業名 新卒3年以内の離職率 備考
三菱商事 4.8%
伊藤忠商事 6.8%
三井物産 6.5%
住友商事 2.8%
丸紅 5-10% 未公表
豊田通商 2.5%
双日 4.5%
兼松 5.3%
三谷産業 11.6%
野村貿易 0%

新卒3年以内の離職率を公表している会社に関しては具体的な数値で掲載。2015年度入社の社員を対象としたデータ。

未公表の会社については推定値を掲載。会社の評判、年間休日や残業時間に関する情報などを参考に算出。

採用人数が多いところほど数値は正確になるが、離職率もやや高めに出ることが多い。

大手の総合商社(上位10社)では、離職率が公表されていないのは丸べきの1社のみ。それ以外では3年以内の離職率または定着率が発表されている。

参照:総合商社の就職難易度の一覧! 偏差値の順位をランキング化

三菱商事

三菱商事の新卒3年以内の離職率は4.8%。こちらは正式に公表されている。

総合商社では業界トップに入り、三菱系財閥グループでもトップに君臨する会社でもある

商社または卸売業という業界でも代表的な存在。企業名を知らない人はいない。

給料水準は全社員の平均1,445万円。業界の中でもかなり高い水準のみならず、他の業界と比べても大幅に高い金額。

年間休日も120日上は確保されていて、土日休みの「完全週休二日制」を導入している。

残業時間も部署によってさまざまだが、近年は時間管理が厳しさを増している。

いずれの面でも基本的に「ホワイト企業」に該当する点が整っている。

こうした背景から3年以内の離職率は5%以下ということでかなり良好な数値である。

伊藤忠商事

伊藤忠商事は総合商社の中で経常利益で業界第2位に入る。新卒3年以内の離職率は6.8%と公表されている。

三菱商事よりは若干高いものの、同じく入社してすぐに辞めていく人は少ないことには変わりない。離職率が低いと判断できる目安の10%を下回っているので特に問題はない。

給料水準も平均1,383万円とかなり良好。

加えて年間休日は120日以上で完全土日祝休み、有休消化率も日本企業ではトップクラスで平均取得日数は20日程度、充実した福利厚生の点から辞めていく人は少ない。

平均勤続年数15年以上もまたプラスの要因に働いている。

新入社員がすぐに退職を検討するべき根拠は少なくとも労働条件の面には一切ない。

総合商社大手5社に入る企業ということでも、就職先としては非常に人気の高いところでもある。

三井物産

三井物産の新卒3年以内の離職率6.5%と公表されている。

基本的には三菱商事や伊藤忠商事とほぼ同じレベルと考えてよい。

給料水準も平均1,363万円とかなり高く、他社にはほとんど劣らない。

残業時間もほとんどの部署で厳しく管理されていて、長時間労働が根本的に防止されている。

給料、年間休日、有給消化率で問題は特になく、電機メーカーの上位勢に相応しい内容である。

新入社員がすぐに退職を検討するべき根拠は少なくとも労働条件の面には一切なく、3年以内の離職率もその分低いといえる10%を下回っている。

住友商事

住友商事の新卒3年以内の離職率は2.8%。こちらも正式に公表されているが、他の総合商社と比べてもさらに低い数値を誇っている。

業界第4位になるが、新卒採用ですぐに辞める人はほとんどいないレベル。

年によっても違ってくるのは確かだが、それでも5%以下になっていることが多い。

平均年収は1,255万円と、こちらも同じくかなり高い金額を誇っている。

給料水準、年間休日、残業時間の目安、福利厚生のいずれでも条件が良好。

労働条件を見る限りは長く働ける職場であると判断でき、「ホワイトな企業」の条件も満たしている。これを離職率が証明している。

丸紅

丸紅の新卒3年以内の離職率は総合商社大手5社の中では唯一未公表。推定では5~10%になると予想する。

基本てには他の4社と事情には大きな差はない。

全社員の平均年収は1,226万円。同じようにかなり高い金額であることは確か。

年間休日も120日以上の土日休み、残業時間も1日あたり1~2時間以内が多く、それ以上になることは少ない印象。

それでも新入社員が不満を持つ点は少なくとも制度的な面ではないと考えてよい。

こうした点から、新卒入社後3年以内の離職率も5~10%には収まると考える。

豊田通商

豊田通商の新卒3年以内の離職率は2.8%。こちらも正式に公表されているが、他の総合商社と比べてもさらに低い数値を誇っている。

総合商社大手5社からは外れるものの、同じように新卒採用ですぐに辞める人はほとんどいないレベル。

他社よりも離職率が低い年が目立ち、5%以下になっていることが多い。

平均年収は953万円と、大手5社よりはやや安い金額ではあるものの、退職を検討するほどの差とは言い難い。

年間休日、残業時間の目安、福利厚生のいずれでも条件が良好。

労働条件を見る限りは長く働ける職場であると判断でき、「ホワイトな企業」の条件も満たし、新卒入社後3年以内の離職率が5%以下の理由と考えられる。

双日

双日の新卒3年以内の離職率は4.5%。正式に公表されていて、総合商社に相応しいような定着率の高さである。

同じように新卒採用ですぐに辞める人はほとんどいないレベル。

給料水準、年間休日、残業時間の目安、福利厚生のいずれでも条件が良好。

新入社員たちがすぐに退職や転職を検討するものでは決してない。3年以内の離職率が4.5%という数値はホワイト企業とも判断できる根拠も整っている。

兼松

兼松の新卒3年以内の離職率は5.3%。こちらもまた正式に公表されている。総合商社に相応しいような定着率の高さである。

給料水準、年間休日、残業時間の目安、福利厚生のいずれでも条件が良好。

社員の平均年収は795万円ということで、総合商社のイメージからするとやや低い。それでも大手企業という括りで見ると平均以上になる。

年収や他の労働条件自体は新入社員たちがすぐに退職や転職を検討するものでは決してない。

3年以内の離職率が5.3%という数値はホワイト企業とも判断できる根拠も整っている。

総合商社こそは離職率が低いが

総合商社

総合商社の新卒3年以内の離職率は全体的に5%前後ととうことで低い水準に落ち着いている。

しかし、商社全般や卸売業そのものは決して低いわけではない。平均的にみると30%前後という統計が出ている。

そんな中でも総合商社の大手だけが離職者が概ね低い傾向にある理由は以下になる。

~総合商社の離職率が低い理由~

  • 給料水準がかなり高い
  • 残業時間も徹底
  • BtoBのビジネスモデル
  • ネームバリュー

卸売業の中でも総合商社はまず他の会社と比べて給料水準がかなり高い。平均年収が1,000万円を超えるという時点で、報酬金額で満足できるレベル。

あらゆる収益席の高い商品を取り扱っていることから大きなマーケット市場を握っていて、それが社員の給料にも反映されている形。

休みに関する条件も良い。土日休みの「完全週休二日制」は当たり前。

残業時間も厳しく徹底されている。なるべく残業はしないという心構えが少なくとも標準的な会社よりは普遍的となっている。

小規模の商社では残業時間が1日当たり3時間以上となったりして長時間労働が当たり前になる事例が多いが、総合商社は日本を代表する企業という立場のあって労働時間の管理が徹底されている。

働きやすい環境が整っている背景こそが、新卒3年以内の離職率が低く安定している理由である。

ネームバリューも無視できない要素。総合商社で働いているということは一種の社会的なステータスでもある。

他の会社と比べて優越感を感じることもやはり存在する。これもまた離職率を低くしている理由の1つだろう。

他の業界・職種の離職率について

各業界・職種の離職率
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上記の記事では、それぞれの離職率に関する内容を取り上げる。


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