鉄鋼・非鉄金属業界の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化

鉄鋼業界

鉄鋼業界及び非鉄金属メーカーの就職難易度(偏差値)は、三菱マテリアル、住友金属鉱山が70、日本製鉄、JFEスチール、JX金属、住友電気工業が65、神戸製鋼所、古河電気工業、日立金属、三井金属鉱業、UACJ、日本軽金属、DOWAホールディングス、日鉄鉱業、三菱アルミニウム、三菱製鋼が60と続く。

いずれも大卒・院卒向けの新卒採用だが、総合商社系列以外だと他の業界と比較すると全体的に会社の規模の割には偏差値が低い。製造業という分類でも就職先としてはやや不人気な傾向が見られる。

ただし、上位勢では依然として応募者は殺到する傾向が見られ、学歴フィルターも大いに存在する可能性が大きい。旧帝大や早慶上智のような偏差値が高い難関大学の学生が有利になると思われる。


鉄鋼・非鉄金属業界の就職偏差値一覧

鉄鋼・非鉄金属業界の就職偏差値
偏差値 会社名
75
70 三菱マテリアル、住友金属鉱山
65 日本製鉄(旧新日鐵住金)、JFEスチール、JX金属、住友電気工業
60 神戸製鋼所、古河電気工業、日立金属、三井金属鉱業、UACJ、日本軽金属、DOWAホールディングス、日鉄鉱業、三菱アルミニウム、三菱製鋼
55 大同特殊鋼、三菱製鋼、大平洋金属、東北特殊鋼、山陽特殊製鋼、古河機械金属、JFE条鋼、JFEコンテイナー、大阪チタニウムテクノロジーズ、リンナイ、愛知製鋼、エイチワン、日本発条、東邦亜鉛、日本冶金工業、中央発條
50 東邦チタニウム、日本金属、駒井ハルテック、アルミネ、大阪製鐵、トーカロ、丸一鋼管、フジクラ、合同製鐵、CKサンエツ、中山製鋼所、淀川製鋼所、栗本鐵工所、モリ工業、パウダーテック、新報国製鉄、大和工業、東京製鐵、東京製綱、立川ブラインド工業、日本精線、川田テクノロジーズ、ケー・エフ・シー、LIXIL、ホッカンホールディングス、ノーリツ
45 日本フイルコン、川岸工業、ヤマトスチール、阪和工材、東洋製罐、タツタ電線、中央可鍛工業、TONE、中部鋼鈑、横河ブリッジ、三益半導体工業、兼房、アーレスティ、
東洋アルミニウム
40 イハラサイエンス、パイオラックス、中西製作所、共英製鋼、ジーテクト、昭和鉄工、新日本電工、日本電工

基本的にすべて総合職の就職難易度を示す。

日本を代表する鉄鋼会社(製鉄会社)と大手総合商社の傘下の子会社が就職難易度が高い。それに伴って偏差値の数値も大きくなっている。

特に高炉を保有する企業は軒並み人気。日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所がこれに該当。

非鉄金属メーカー各社も、社名に「住友」「三菱」が付くところは就職先としての人気度がかなり高い。住友電気工業、住友金属鉱山、三菱マテリアルがこれに該当。

これらの会社となれば、書類選考の時点で倍率が30倍近くに達するとも予想。効率的に選考を進めることを目的に大学名で選抜する「学歴フィルター」も取り入れられているのが否定できない。

一方、知名度は大幅に低い会社は軒並み就職難易度が低い。東証一部上場企業であっても、世間一般で広く知られていないところ、かつ大手企業の傘下のグループ会社でない限りは、偏差値は50以下と低くなる。

偏差値75

鉄鋼業界および非鉄金属メーカーの中でも特に就職難易度が高いことを示す偏差値75に相当する企業はない。

鉄鋼製品の販売網に強い総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産など)がここに相当する。

偏差値70

偏差値70

偏差値70には、三菱マテリアル住友金属鉱山の2社が入る。

こちらは非鉄金属メーカー首位級に相当。

三菱マテリアルは大手非鉄金属メーカーに該当し、製鉄業界ではないものの、金属製品の素材メーカーであるため、今回は鉄鋼業界として考慮。社名に「三菱」という名称が付くため、大学生の中でも就職先として考える人が多いと感じる。

住友金属鉱山は総合非鉄素材メーカー。資源開発や金、銅、ニッケルなどの非鉄金属製錬事業を海外を中心に事業展開していることから、総合商社のように「グローバル」「世界で活躍する」というイメージが大きく、その分就職先として人気度が高い。社名に「住友」が付く点も影響。

いずれも総合商社との資本関係は特にないものの、社名の効果が大きいと感じる。

就職難易度は「かなり難」という表現になるだろう。文系の事務系、理系の技術系ともに常に応募者が過剰気味の「買い手市場」である。

エントリーシートによる書類選考の段階での倍率も最低でも50倍程度には到達するだろう(特に文系)。

偏差値65

偏差値65

偏差値65には、日本製鉄(旧新日鐵住金)、JFEスチールJX金属住友電気工業の4社が入る。

鉄鋼業界大手2社がランクイン。日本製鉄(旧新日鐵住金)、JFEスチールがこれに該当。いずれも「高炉」を保有する製鉄会社。製鉄業界の中でも特に名前が広く知られ、さらにテレビCMを放映することもあって、大学生の中では非常に人気。

さらに、JX金属、住友電気工業もここにランクイン。JX金属は旧JXTGホールディングス(現在のENEOSホールディングス)傘下の非鉄金属メーカーで、銅を中心とする非鉄金属製品の製造・販売などを手がける。

住友電気工業(住友電工)は、日本最大手の非鉄金属メーカー。こちらはどちらかというと、素材単体ではなく、ケーブルや半導体製品など工業用製品のメーカーという性質が大きいが、鉄鋼業界の中で考えるなら、就職先としては人気。

いずれも就職難易度は「やや難」という表現が当てはまり、エントリーシートによる書類選考の時点では30倍程度にはなると推定。

偏差値60

偏差値60

偏差値60には、神戸製鋼所古河電気工業日立金属、三井金属鉱業、UACJ日本軽金属DOWAホールディングス、日鉄鉱業、三菱アルミニウム、三菱製鋼の10社がランクイン。

神戸製鋼所は日本製鉄、JFEスチールと同じく「高炉」を持つ製鉄会社。近年は電力事業などにも力を入れる。就職難易度は同じく高いことには変わりないものの、会社規模では日本製鉄、JFEスチールよりは下がるため、その分偏差値も若干低め。

古河電気工業、日立金属、三井金属鉱業、UACJ、日本軽金属、DOWAホールディングス、日鉄鉱業、三菱アルミニウムはいずれも非鉄金属メーカー、製鉄会社とは異なる。

古河電気工業は電線御三家(古河電工・住友電工・フジクラ)の1つ。非鉄金属メーカーに相当するが、大学生の間では比較的知名度が高めなこともあってか、就職難易度もやや高い。

UACJは古河スカイと住友軽金属工業が2013年10月に経営統合して誕生した会社。古河電気工業傘下で日本製鉄の資本も入る。

DOWAホールディングスは非鉄金属の製錬、加工、環境・リサイクルを手掛けるが、会社規模の割には大学生の間での知名度が低いこともあって、偏差値60が妥当な数値と判断。

日本軽金属はアルミニウムの総合メーカー。アルミ製品を手掛けるメーカーとしては国内最大のため、アルミ素材などの学部学科に属する大学生・大学院生の間では有力な就職先。

日鉄鉱業は日本製鉄系列の鉱山開発会社。石油や天然ガスよりも金属鉱山の開発が中心。製鉄業界に近いこともあって、就職先としての人気度こそは大手石油会社には劣るものの、売り手市場というわけではない。

偏差値55

偏差値55

偏差値55には、大同特殊鋼、大平洋金属、東北特殊鋼、山陽特殊製鋼、古河機械金属、JFE条鋼、JFEコンテイナー、大阪チタニウムテクノロジーズ、リンナイ、愛知製鋼、エイチワン、日本発条、東邦亜鉛、日本冶金工業、中央発條が入る。

この辺りは金属を使った特定の製品を手掛ける会社ばかりになる。鉄鋼業界という括りでも、学生たちからの人気度は低い。

三菱製鋼は自動車や建設機械、鉄道車輛向けの特殊鋼やばね、鉄系を主にした鋳・鍛造品を製造するメーカー。「三菱」という社名が付いているが、三菱商事、三菱マテリアルなどとは資本関係はないものの、三菱重工業とは資本関係がある。

大阪チタニウムテクノロジーズは、旧社名は「住友チタニウム」で、チタンとシリコンの素材加工のメーカー。チタン事業では東邦チタニウムと並んでマーケットを二分化している。現在は日本製鉄、神戸製鋼所の資本が入る。

大平洋金属は鉄とニッケルの合金で、ステンレス鋼の原料となるフェロニッケルの専業メーカー。日本製鉄の関連会社でもある。ただ、社名そのものは知名度が大学生の間では低め。

日本発条は「ばね」をはじめ、エンジンや伝達系などの重要部品、あるいはハードディスクドライブの磁気ヘッド用サスペンションを製造するメーカー。自動車部品メーカーに相当し、主要取引先はトヨタ自動車など。

これらの他、大手企業のグループ会社に当たるのが、東北特殊鋼(大同特殊鋼傘下)、山陽特殊製鋼(日本製鉄傘下)、古河機械金属(古河電気工業傘下)、JFE条鋼、JFEコンテイナー(JFEグループ)、愛知製鋼、中央発條(トヨタグループ)、エイチワン(Hondaグループ)

就職難易度は大手企業の中でも「やや易」に相当し、会社規模や事業内容、そして会社説明会の参加者数を考慮すると、倍率は10倍程度が最大になると予想。

偏差値50

偏差値50

偏差値50には、東邦チタニウム、日本金属、駒井ハルテック、アルミネ、大阪製鐵、トーカロ、丸一鋼管、フジクラ、合同製鐵、CKサンエツ、中山製鋼所、淀川製鋼所、栗本鐵工所、モリ工業、パウダーテック、新報国製鉄、大和工業、東京製鐵、東京製綱、立川ブラインド工業、日本精線、川田テクノロジーズ、ケー・エフ・シー、LIXIL、ホッカンホールディングス、ノーリツが入る。

この辺りの企業は、知名度はかなり低くなる。少なくとも、業界に対して特に関わりがない人であれば、大部分は聞いたことがない社名。

就職難易度は大手企業の中でも基本的には「易」に相当。会社規模や事業内容、そして会社説明会の参加者数を考慮すると、倍率は5~10倍が最大になると予想。10倍以上にはならないものと推定。

就職難易度の全体的な傾向

鉄鋼業界という一括りでも、実際には各社によって大きく異なる。基本的に就職難易度は会社規模、事業内容、総合商社やその他資源系企業との資本関係に比例する。

鉄類の製品を手掛けるメーカーに限定しても、高炉を保有する超大手企業が就職難易度が高い。

財閥系、超大手企業の子会社

JX金属の親会社のENEOSホールディングス

財閥系や超大手企業の子会社の鉄鋼企業は全体的に難易度が高い。

該当するのは、下記の企業。

石油関連の子会社 親会社
JX金属 ENEOSホールディングス
日立金属 日立製作所
UACJ 古河電気工業
日鉄鉱業 日本製鉄
大平洋金属 日本製鉄
東北特殊鋼 大同特殊鋼
山陽特殊製鋼 日本製鉄
古河機械金属 大阪チタニウムテクノロジーズ
大阪チタニウムテクノロジーズ 日本製鉄、神戸製鋼所

親会社本体と比べると内定までのレベルはそこまで高くはないものの、同じく資源系の企業としては人気を集めているため簡単とはまったく言い難い。

参考:総合商社の就職難易度の一覧! 偏差値の順位をランキング化

高炉を持つ3大鉄鋼会社ははすべて人気

高炉

高炉を持ち、粗鋼を生産する日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所は3大鉄鋼会社に該当するが、いずれも就職先としての人気が高く、入社が難しい。

近年は中国などの新興国の製鉄会社に売上高などで追い抜かれているものの、国内に視点を向けるとまだまだ大きな勢力を保っている。

一部では業界再編の動きもあるが、これらの大手3社はいずれも他社を買収する側。

新卒採用の世界では常に応募者過剰の状態であり、完全に「買い手市場」である。

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