住友電気工業の新卒採用の倍率は約10~20倍! 就職難易度を考察

住友電工

住友電気工業の新卒採用の倍率は技術系が約10倍、事務系が約20倍と推定。就職難易度それぞれ「やや易」「ふつう」に該当。

採用人数はここ数年は150~200人前後、内訳は技術系が100~150人、事務系が60~80人前後。

非鉄金属メーカーの中では業界第1位で、三菱マテリアル、JX金属、あるいは住友金属鉱山を上回る。

誰もが聞いたことがある企業というほどではないにしても、多くの人が知っている会社ではある。ゆえに、書類選考でほとんどの応募者が落とされ、その中で1次面接から最終面接まで進んで内定を獲得するのは相当難しい。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) 推定倍率/レベルの目安
技術系 ★★ 10倍、やや易
事務系 ★★★ 20倍、ふつう

住友電気工業の技術系、事務系の新卒採用の就職難易度はこのような形になる。いずれも大卒・院卒向けの「総合職」に該当する。

募集状況から、事務系と技術系では募集人員の面では2倍程度の差がある。事務系は特に専攻分野の制限がないことで、特に供給過剰(応募者数が募集人数を大きく超過する状態)な傾向が見られる。

技術系は採用人数に対して応募者数は事務系ほど厳しい競争にはなりにくい。業務内容と関連する専攻分野を学ぶ理学部・工学部などに限られるため、事務系と比べて倍率が下がる。

《参考:鉄鋼・非鉄金属業界の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化

技術系は倍率10倍、難易度は「やや易」

難易度が比較的低い技術系

住友電気工業の理系を対象とする技術系の就職難易度は「やや易」。倍率は約10倍程度と推定。

技術系の中でも、各職種や部門ごとに専攻分野は指定されているが、技術系全体では専攻分野(学部学科)が指定されている。募集要項では「機械、電気、電子、通信、情報、数理、計測、制御、精密、物理、応用物理、経営工学、管理工学、化学、金属、材料、建築など」と記載。

基本的に理工学系の学部学科を対象とする。また、理工系でも生物系やバイオ系、農学系は対象外。

書類選考から面接まで、工学部や理学部などの理系の学部学科に所属するという特定のグループに該当する学生の中での競争になる。文系の事務系のように不特定多数の学生間での競争にはならない。

採用人数は100~150人ほどということで、製造業大手としては並みだが、エントリーする学生層が限定されるという理由から、就職難易度は「やや易」、倍率はおよそ10倍と判断。

なお、住友電気工業では理系限定で「学校推薦」の制度が使える。自由応募とは違って、教授の指名があることで内定獲得がしやすくなるのは確か。

事務系の倍率は20倍、難易度は「ふつう」

倍率およそ20倍と見込まれる事務系

一方の文系を対象とする事務系の就職難易度は「ふつう」。倍率は約20倍と推定。理系の技術系とは対照的に内定獲得が難しい。

ここで言う「ふつう」とは、一般的な上場企業の中で比較した場合の難しさを示すものだが、製造業大手としては決して大幅に難しいわけではない。

採用人数は毎年60~80人ほど。対して、応募者数は1,000人程度になるのではないかと推定。正式なデータは公表されていないものの、会社規模や知名度、業界の性質を考慮すると、これくらいになると推測。

その一方、募集の対象とする専攻分野は「全学部全学科」。しかも応募方法は「自由応募」のみ。このような条件により、文系を中心に不特定多数の学生がエントリーしてくる。

実際に応募してくる学生の所属学部は法学部、経済学部、文学部、社会学部、教育学部、商学部、総合政策学部、外国語学部などだが、これらだけでもかなりの数になる。

文系人口は理工系と比べても大幅に大きい。日本の大学生の文理比率は「文系:理系=7:3」で、圧倒的に文系が多い構造。この点で、潜在的な応募者の母数そのものは理系とは異なる。

就職先が豊富に用意されている理系の世界では「売り手市場」になりやすい点もあるが、、供給過剰状態が強い文系の世界ではそうはならない。知名度が高い会社で、なおかつ仕事が激務の印象も少ないことから、応募者数は相当な数になる。

こうした事情から、住友電気工業の事務系の倍率は20倍と推定。就職難易度は「ふつう」との表現が妥当と判断。

住友電気工業の新卒採用における倍率の目安とはどれくらいになるのか。事務系と技術系の難易度について、それぞれ傾向を予想する。

まとめ

住友電気工業の製品

総合的には約10~20倍くらいの倍率になると考えられる。実際の競争率の数値は公表されていないものの、企業の規模や募集人数を考慮するとこれくらいが妥当だろう。

募集数そのものは工学部や理学部を中心とした理系学生をターゲットにする技術系職種が大きな割合を占めている。

理系を対象とする技術系

技術系では、応募者数が多いのは確かだが、大量採用という点から難易度はそこまで高くない。

理系という限られた分野に携わる人の間での内定を狙った競争となる一方、募集が多い。

文系を含むだれでも応募できる事務系と比較すると条件が厳しいため、入社までの難易度も「やや易」というレベルに収まる。

もっとも、これは他の会社にも当てはまる共通点ともいえる。製造業の場合は理系学生を多く採りたいというところだが、工学部や理学部に所属する学生は全体の2割ちょっとに過ぎない。

日本国内の大学の中ではそれほど多くはないため、大手企業でも理系の人材の獲得は簡単ではない。学生にとっては有利な条件になりやすい。

文系が対象の事務系

一方の事務系の採用に関しては、技術系よりも倍率が高くなる。募集条件では、全学部全学科となっていて、文系でも理系でも応募できる仕組みとなっている。

特定の分野に携わる学生に限定されていないため、応募する学生も不特定多数となる。

事務職では企業の規模とネームバリュー、経営の安定性で決まる傾向が特に強い。大手企業に分類される住友電気工業で、事務系の倍率が30倍以上という高い数値になるのはこのためである。

なお、実際に事務系職種にエントリーするのは文系がほとんどで、理系は皆技術系に応募するというスタイルが常道。

とはいえ、絶対にそうなるわけではない。理系学部に所属する学生でも事務系で応募して内定を獲得している例もあるようだ。

なぜ人気なのか?

住友電気工業への応募を検討する大学生たち

東証一部上場の大企業だと、入社を目指す学生数はかなりの数にのぼる。どうしても中小企業よりも大手の方が経営が安定していて、社会的な地位も高いことから、学生の間では人気度が高い。

住友電気工業もその例外では決してない。機械系のメーカーを志望する人なら多くが目を付ける会社の1社になるだろう。

ただし、同じ機械系メーカーでもパナソニックや三菱電機、ソニーなどと比べると知名度が低いため、若干ではあるが難易度は下がる。

新卒採用では特に会社のネームバリューと経営の安定性で倍率が決まるといっても過言ではないだろう。

参考:職種・部門ごとの採用対象の専攻分野

住友電気工業の職種および部門における各専攻ごとの採用対象は下記の通り。

主な部門 学科系統
電気 機械 材料 化学 物理 情報 文系
事業部門 自動車部門 自動車事業本部
情報通信部門 情報通信事業本部、光ネットワーク・システム事業本部
エレクトロニクス部門 エレクトロニクス事業本部、電子線・高分子製品事業本部、半導体事業部
環境エネルギー部門 電線・機材エネルギー事業本部、超電導製品開発部、
エネルギー・システム機器開発部、北電RF実証事業推進室
産業素材部門 アドバンストマテリアル事業本部、特殊線事業本部
新規事業開発部門 マグネシウム合金開発部、ライフサイエンス事業開発部
営業部門 営業企画部、各事業本部営業部門、社会システム営業本部、エレクトロニクス営業本部
研究開発部門 自動車新領域研究開発センター
パワーシステム研究開発センター
インフォコミュニケーション・社会システム研究開発センター
解析技術研究センター
新領域技術研究所
アドバンストマテリアル研究所
エネルギー・電子材料研究所
半導体技術研究所
光通信研究所
伝送デバイス研究所
パワーデバイス開発部
コーポレート
スタッフ部門
法務部、広報部、総務部、人事部、人材開発部、経理部、資材部 他
情報システム部
知的財産部
生産技術本部

出典:住友電気工業「新卒採用ー職種紹介」、https://sei.co.jp/career/fresh/person/works/

住友電気工業では、事業部門、研究開発部門の小分類ごとに採用ターゲットとする学部学科が指定されている。

応募を検討している学生たちは、上記の表をもとに職種と部門を希望することとなる。


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