
住友生命の新卒採用の倍率は、総合キャリア職員が約20倍、ビジネスキャリア職員が約10倍、総合営業職員が約2倍と予想。就職難易度はそれぞれ「ふつう」「やや易」「非常に易」に相当。
採用人数は全体では500人前後。保険会社としては普通だが、大手企業としては大規模な採用計画。
最近では「生命保険会社=キツイ」というイメージが定着していることもあって、人気度はやや低めでもある。
職種ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | 推定倍率/レベルの目安 |
---|---|---|
総合キャリア職員 | ★★★ | 20倍、ふつう |
ビジネスキャリア職員 | ★★ | 10倍、やや易 |
総合営業職員 | ★ | 2倍、非常に簡単 |
総合キャリア職員、ビジネスキャリア職員、総合営業職員の就職難易度はこのような形になる。
最も人気度が高いのは全国転勤のある総合キャリア職員。給料水準が最も高いことから、採用人数に対して多くの学生がエントリーする。
逆に勤務エリアが特定されるビジネスキャリア職員は人気度が低め。仕事内容こそは共通するところがほとんどだが、給料水準は総合キャリア職員よりも低いことが影響。
そして、最も不人気なのが総合営業職員。名前の通り完全な営業職。生命保険会社の仕事のイメージとして多くの大学生たちが抱くのもこの職種ではないか。
《参考:金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化》
総合キャリア職員の倍率は20倍、難易度は「ふつう」

総合キャリア職員の就職難易度は「ふつう」。倍率は約20倍と推定。
全国転勤があって海外への赴任もあり、他社では「総合職」に該当する職種。転勤の有無だけでなく、将来的な幹部候補の筆頭でもある。
保険会社に就職したいと考えている学生だけでなく、銀行、証券、あるいは損害保険会社などの金融業界全般を志望している学生も受けてくる。
給料が最も高い職種である。勤務態度や仕事の成果に劣る人ではなければ、35~40歳前後では1,000万円に達する。
このような状況もあって、住友生命の総合キャリア職員の倍率は20倍程度と推定。就職難易度は大手企業の中では「ふつう」。
ビジネスキャリア職員は倍率10倍、難易度は「やや易」

ビジネスキャリア職員の就職難易度は「やや易」。倍率は約10倍程度と推定。
通常の「総合キャリア職員」との違いは引っ越しが必要な異動がない点。仕事内容そのものでは大きな違いはない。
自宅から通勤することが前提に考えられている職種。(勤務地は自宅からの通勤時間が片道1時間30分以内)
事務や管理部門への配属が中心のため、住友生命の中ではやや人気のある職種。とはいえ、給料水準が全国的な転勤がある職種に比べて低いことで人気度が低い。
各地域によって採用計画とエントリー者数が異なるものの、就職難易度は「やや易」、倍率は10倍が目安。
総合営業職員は超不人気

総合営業職員の就職難易度は「非常に簡単」、倍率は最大でも2倍程度にとどまると予測。
採用人数が300人超と非常に多いことに加えて、仕事内容が完全に営業という点から、売り手市場になりやすい。
一般的に生命保険会社としてイメージする仕事内容と一致する職種でもある。
「生命保険の営業=極めてキツイ仕事」というイメージがある職種。当然ながら、大学生の間でも不人気。
離職率も高い職種。正式な数値こそは公表されていないものの、新卒入社3年後の定着率が5~10%(3年以内離職率:90~95%)という声もある。
就職先としての人気度が上がる要素がまったくないことから、就職難易度は「非常に簡単」に相当。倍率は各拠点によって異なるとはいえ、高くても2倍程度ではないかと推定。
まとめ
住友生命の新卒採用では、倍率はどれくらいになるのかと言えば、総合キャリア職員が約20倍、ビジネスキャリア職員が約10倍、総合営業職員が約2倍が目安。
実際のところは公式のデータは公表されていない。ただ、会社の規模や知名度、仕事内容、給料水準、そして会社説明会への学生たちの参加状況等を考慮すると、これくらいの数値に収まると考える。
保険業界内でのランキングは会社によって異なるとはいえ、住友生命も日本生命、第一生命、明治安田生命などと事情は類似。
中途採用の募集から読み取れること

住友生命などの生命保険会社では、中途採用を各社で実施。通年を通して転職者を募集している。
ただ、実際に募集があるのはほとんどが営業職。新卒採用で言うと「総合営業職員」。
中途採用を募集する背景として考える要因は「事業拡大にために追加で人材が必要だから」と「既存の社員が退職したため、その欠員を補充する必要があるから」の2つがある。
住友生命の場合の中途採用は後者が理由だろう。事業拡大は決して進んでいるとは言えない。
既存の営業職の社員が何からの理由で常に辞めていってしまっているため、転職者を受け入れていると考えるのが妥当。
新卒採用で総合営業職員として入社しても、間もなく退職してしまっていると読み取れる。
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業種 | 会社名 |
---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、SMBC信託銀行、みずほ信託銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、京都銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系金融 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、モルガンスタンレー、UBS、JPモルガン、シティグループ、クレディスイス、BNPパリバ、バークレイズ |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では金融業界(銀行・保険・証券等)の就職難易度について解説。就職偏差値は「金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化」にて取り上げる。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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