スズキの新卒採用の倍率は5~10倍、就職難易度も考察

就職難易度が自動車メーカーでも特に低いスズキ

スズキの新卒採用の倍率は技術系が約5倍、事務系が約10倍と推定。就職難易度はそれぞれ「易」「やや易」に相当。

採用人数はすべて合わせると450人前後で毎年推移。内訳は技術系が250人、事務系は200人ほど。一方の応募者数はそれぞれ1,000~2,000人程度と見込まれる。

自動車メーカーとしてはトヨタ・ホンダ・日産の3社よりは人気度が低い。さらに、拠点も静岡県西部という立地から、就職先としての人気は比較的低い。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) 推定倍率/レベルの目安
事務系(文系が主流) ★★ 10倍、やや易
技術系(理系が対象) 5倍、やや易

スズキの事務系・技術系の新卒採用の就職難易度はこのような形になる。いずれも総合職だが、文系・理系ごとに分かれての採用選考。

圧倒的に理系対象の技術系の募集人数が多いことに加え、日本国内の大学を見ると文系に分類される学部学科に所属する人の割合が高いため、倍率はやや事務系で高くなる。

技術系は採用人数に対して応募者数はそこまでは過剰にはなりにくい。応募する学生が理系という括りだけでなく、その中でも理学部・工学部などに限られるため、事務系と比べて倍率が下がる。

《参考:自動車業界の就職ランキング! 各社の新卒の偏差値の一覧

自動車業界全体では、会社規模そのものは決して上位ではない。ただ、自動車ブランドとしての知名度は高く、誰もが知っている会社のため、就職難易度は自動車部品メーカー各社よりは高い。

事務系の倍率は約10倍、就職難易度が「やや易」

営業として勤務する事務系

事務系の倍率は約10倍と推定。就職難易度は「やや易」と判断。

主な業務内容は、募集要項では次のように記載されている。

  • 事務職:海外営業、財務、法務、ITなど
  • 営業職:国内営業

いずれも全学部全学科を対象としているが、実際のところは応募者の大半は文系の学生である。

事務系へ応募するのは経済学部・法学部・文学部・教育学部・外国語学部などに限られるものの、日本の学生の割合別で見ても文系が全体の7割を占めている。このため、他の一般的な企業と同じく事務系に応募する人数が多くなりやすい。

とはいえ、スズキでは事務系でも採用人数は毎年200人ほどの採用と、製造業の中でもかなり多い。その一方、会社の立地は静岡県西部地方が中心で、文系大学生が多い首都圏や関西圏のような大都市からは遠く離れている。

近隣の大都市である名古屋市からも遠く離れていて、鉄道でのアクセスも不便。

このような条件から、文系でもスズキへの就職を希望する学生はそう多くはなりにくく、結果として倍率も数十倍にはならないと分析。

スズキの事務職の倍率は高くても10倍前後と予想。就職難易度は上場企業の中でも「やや易」に該当すると考える。

>>文系の自動車会社への就職、難易度の目安はどれくらい!?

技術系の難易度は「易」

就職難易度がやや易の技術系

技術系の倍率は約5倍と推定。就職難易度は「易」と判断。

仕事内容は先行開発、設計、実験、品質保証、生産技術などだが、募集対象の学部学科に関しては理工系学部。特に機械工学、電気工学、電子工学、情報工学などが主流。

理系でも理学部生物学科や農学部のような物理・化学以外の分野の学生もターゲットではない。

したがって、工学部や理学部などの理系の中でも特定の学部学科に所属する学生の中での競争になる。

さらに、事務系と同じく本拠地が静岡県西部で大学生にとっては立地の面で魅力のある条件ではないため、就職を積極的に希望する学生が少なめ。

倍率は高くても5倍前後になるのではないかと考える。就職難易度は上場企業の中でも「易」。

他社と比較して

他社との比較

スズキの就職難易度を他社と比較すると、以下のようにまとめられる。

  • トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業よりは大幅に簡単
  • 完成車メーカーでは最下位クラス
  • トヨタグループの部品メーカー並み

自動車メーカーの他社と比べても、マツダ、SUBARU、スズキなどよりもさらに人気度は低く、トヨタグループの自動車部品メーカーと同じくらいの倍率・難易度になるだろう。

自動車完成車メーカーの中では「穴場」と言っても過言ではないかもしれない。

参考:スズキの採用大学を公開! 学歴フィルターの有無は微妙

自動車メーカーの中でも下位

自動車メーカー

自動車メーカーにはいくつかの完成車メーカーがあるが、新卒採用の各社の事情をまとめると、以下のように表現できる。

  • トヨタ自動車:世界のトヨタと言われ、自動車業界トップのため大人気
  • 本田技研工業:勤務地が首都圏が多く、ホワイト企業といわれるほどの社風が人気
  • 日産自動車:勤務地が首都圏のため人気
  • SUBARU:勤務地が首都圏のため人気
  • マツダ:勤務地が広島県のため、首都圏・関西の学生には不人気
  • スズキ:静岡県の勤務のため、不人気
  • 三菱重工業:業界下位のためやや不人気
  • ダイハツ工業:勤務地が大阪府のためやや人気
  • いすゞ自動車:勤務地が首都圏のため人気

上記のような理由から、自動車業界の中でのスズキの就職難易度は下位。

近年は「車離れ」という言葉が登場したように、若者の自動車への興味関心は薄れていると言われている。それは就職先の選択にも影響があると思われる。

なお、就職先の選定では給料面も基準の1つになるが、スズキはこの点ではメリット・デメリットは特になく、給料以外の面の条件を考えて応募する学生が多い印象。

参考:スズキの平均年収は約650万円! 職種・年齢ごとでも算出

どんな学生たちは応募するのか?

就活中の学生たち

スズキへの就職を希望する学生とは、次のいずれかに該当する人ではないかと考える。

  • 自動車に興味関心のある人
  • 静岡県西部地域出身者

1つ目は、車に興味関心のある人たちという点。スズキは主に軽自動車の生産で知られているが、近年はスイフトなどの普通車も人気を獲得。

自動車に興味関心がある学生であれば、まずは自動車メーカーに就職したいと考えるはず。スズキもその希望就職先の1つになるだろう。

ただ、多くの場合はまずはトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業などの自動車メーカーの中でも大手3社に就職したい人はほとんど。さらに、第二志望、第三志望もマツダ、SUBARUになる。

スズキはどうしても第四志望、第五志望になってしまう。エントリーはしても、もし自動車メーカー上位勢から内定が出れば、そちらに入社するのは確か。

2つ目は、静岡県西部に自宅がある学生。スズキは地元の有力な大手企業となるため、自動車業界には直接興味関心がなくても就職を希望しやすい。

とはいえ、静岡県西部出身者というグループは一部に限られる。トヨタ自動車のある愛知県、マツダがある広島県西部に比べると人口規模そのものが少なく、このような理由でスズキに応募するケースの総数は少ない。

よって、スズキへの就職を希望する学生は1つ目の「自動車に興味関心がある」人が多くなると考える。

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