垂直組織は縦社会とも呼ばれるが、体育会系がこれに該当する典型的な教育方法である。職場や学校で優秀な人材と判断されることがある一方、これがパワハラや体罰の原因ともなっている。
体育会系は軍隊的な社会ともいえる。上司や先輩など自分よりも目上の人が言うことは絶対に服従しなければならない。異議や異論を唱えることが禁止される環境であるのは確か。
体育会系のデメリット
体育会系にはパワハラや体罰、いじめなどのデメリットが存在する。
「気が利く」、「仕事ができる」といった良いイメージもあることにはあるが、重大な欠陥も存在するのは否定できない。
特徴 | 問題 | |
体育会系 | 縦社会
上司・先輩の指示は絶対的 |
パワハラ・体罰の原因に |
ゆとり系 | 横社会
異議・異論が可能 |
マイペースの印象 |
昭和の時代ではふつうだったが、近年はゆとり教育などでこうした縦社会が緩やかになりつつあるという見方がある。
しかし、それでも軍隊のような体育会系の世界は続いている。上司や先輩に下の者が逆らえば村八分にされたり、嫌がらせを受けることにもつながりかねない。
この嫌がらせの延長線上にあるのがパワハラや体罰ともいえる。強い立場にいる人が弱い立場の人に対して無理のある要求を行ったり、言葉の暴力を発するのがパワハラである。
身体的な傷害を与えるのが体罰である。縦社会だからこそ起こりやすい現象で、体育会系の負の遺産ともなっているわけだ。
体育会系の対義語は「ゆとり系」?
体育会系の対義語は「ゆとり系」であるかもしれない。文化系という人もいるが、スポーツではなく芸術や研究に取り組む人のことを指すので、特に職場の人や組織を表す特徴ではない。
ゆとり世代という言葉をよく耳にするが、これに対してはマイナスのイメージとして使われることが多い。
一言でいうとマイペースの人のことを指す場合が見られる。
横社会で生きてきて、上司や先輩からの指示に対して異議・異論を安易に唱える一方、仕事の出来具合が悪いなどの特徴が見られることもある。
職場では「使えない」人というレッテルを貼られることが結構多い。
法律的に安全なのはゆとり系
体育会系にもゆとり系にもそれぞれメリット・デメリットがある。
ただし、法的な責任問題が問われるリスクがあるのは圧倒的に体育会系の方である。
パワハラや体罰は他人を傷付ける行為ということで損害賠償を要求されるような結果になりうる。犯罪として刑事責任を追求される可能性も大いにある。
組織やその他の社会にとって効率的な業務や運営では体育会系の方が扱いやすいかもしれない。
しかし、今の世の中では思わぬリスクがあり、法律的に安全なのはゆとり系の方であると考える。
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