
帝国データバンクの新卒採用の倍率は約20倍になると予想。就職難易度は数ある企業のの中でも「ふつう」に該当。本支社採用、エリア採用いずれもほぼ同じと思われる。
採用人数が約50人前後。同じ信用調査会社の東京商工リサーチよりも多い人数。ただ、応募者はこれよりも大幅に過剰な人数に到達。本当に優秀な学生だけが内定を獲得できる領域。
単にマイページへ登録する時点ではもっとも応募者数が多いと思われるが、ES提出の段階では約20倍ほどに到達する可能性が考えられる。
職種ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | 推定倍率/レベルの目安 |
---|---|---|
本支社採用 | ★★★ | 20倍、ふつう |
エリア採用 | ★★★ | 20倍、ふつう |
帝国データバンクの本支社採用、エリア採用の就職難易度はこのような形になる。
就職難易度は世間全体の企業と比較するまだまだ高い水準だが、大手企業の中では高くも低くもない「ふつう」レベル。いずれの職種もどれも同じ。
非上場企業であること、大学生の間ではそれほど知名度が高い企業というわけではないことが影響していると推測。
本支社採用

本支社採用の就職難易度は「ふつう」。倍率は約20倍くらいと推定。
本社で新入社員導入研修を受講した後、本社・東京支社・大阪支社の配属(内勤職)となり、そこの内勤部門でキャリアを積んだ後、調査部(営業部)へ異動を希望した人は異動となるコース。
全国転勤があるコースでもあり、エリアをまたいだ異動があることで引っ越しを必要とする。その分、給料全般も高めに設定されている。
特に給料面や出世面を重視したい学生はこれに応募。応募者数は推定で300~500人程度になるのではないかと思う。
就職難易度は「ふつう」と表現が妥当と判断。極端に応募者過剰というレベルではないものの、内定を獲得できるのはほんの少しだけなのは確か。
エリア採用

エリア採用の就職難易度も「ふつう」。倍率は約20倍くらいと推定。
こちらも本社で新入社員導入研修を受講した後、希望エリアの支店の配属(内勤職)となり、希望エリアの支店でキャリアを積んだのち、2~5年でエリア内の調査部(営業部)へ異動するとの事。本支社採用とは違ってほぼ必ず調査部へ異動となる。
エリアを超えた異動はない。ゆえに、引っ越しを必要とする転勤はない。その分、給料は低めに設定されている。
自宅から通勤したい人、他の地域への転勤を敬遠する学生はこれに応募。応募者数は同じ区推定で300~500人程度になるのではないかと思う。
同様に、就職難易度は大手企業の中でも「ふつう」という表現が妥当だろう。
極端に応募者過剰というレベルではないものの、内定を獲得できるのはほんの少しだけなのは確か。
他社と比較して
帝国データバンクをはじめとするシンクタンク、あるいはコンサルティング業界は就職先としてはかなり人気度が高い。新卒採用でも業界全体が注目を浴びやすい。
「知的」「華やか」「汚れない」というイメージがあり、さらに給料体系もかなり高い水準であることが理由と考えられる。
親会社の大手証券会社「大和証券」とはまた別の性質がある。
参考:帝国データバンクの採用大学を公開! 学歴フィルターは無し
シンクタンクと比較して

帝国データバンクは「信用調査会社」という位置付けだが、シンクタンクと業務内容はやや似ている。シンクタンクと併願する大学生も少なくないと感じる。
民間シンクタンクの代表といえるのが次の企業。
- 野村総合研究所
- 三菱総合研究所
- みずほ総合研究所
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
- みずほ情報総研
- 大和総研
- NTTデータ経営研究所
応募者数という点では、上記のシンクタンクはいずれも似たような規模になるが、募集人員では大きな差が見られる。
野村総研とみずほ情報総研こそは100名以上の採用人数を毎年出しているが、それ以外は10~50名前後のところが目立つ。
ただ、シンクタンクは全般的に帝国データバンクと比較して大幅に応募者数が多くなりやすい。金融業界の傘下のグループ会社のところがほとんどで、それ以外でも超巨大企業の参加に入ることもあって、大学生でも認知度が高い。
シンクタンク各社は社名に「野村」「三菱」「みずほ」「NTT」「大和」などの名前がついていることが大きく影響。
帝国データバンクと比較した場合に、就職先の第一志望となるのは基本的にシンクタンクになると思われ、帝国データバンクはその分就職難易度および倍率は下がる。
おすすめ記事
業種 | 会社名 |
---|---|
金融系 | 野村総合研究所、三菱総合研究所、みずほ総合研究所、日本総研、大和総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティング |
情報通信系 | NTTデータ経営研究所 |
信用調査 | 帝国データバンク、東京商工リサーチ |
上記ではコンサルティング、シンクタンク各社の就職難易度について解説。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
》筆者に関する詳細はこちら