
TOEICスコアが900点という点数の目安はどのレベルに該当するのか。ほぼ満点に近い数値だが、どれくらいすごいことなのか。
結論を言うと、就職では最大限に有利になるクラスに当たる。上場かつテレビCMを放映するような知名度が高い大手企業でも「英語が非常にできる人」と評価される。
800点台でも英語ができると見なされるのは確かだが、900点クラスはさらにそれを超える。上位レベルでも扱いは異なるだろう。
英語ができることが大前提の海外事業に関係する部署でも条件を完全にクリアし、その第一候補になるといっても良いかもしれない。
TOEICが900点~就職は「最大限」に有利
<TOEICスコア=900点台の就職および昇進の事情> | ||
採用区分 | 有利の度合いの目安 | 感想 |
新卒(高卒) | ★★★★★ | 非常に有利に |
新卒(大卒・院卒) | ★★★★★ | |
中途採用(一般) | ★★★★★ | 非常に有利に |
中途採用(海外関連) | ★★★★★ | あとは経験や人物面がカギを握る |
昇進 | ★★★★★ | 英語力ではパーフェクト |
参照:就職でのTOEICの点数の目安! 有利になるのはいくつから?
就職や転職、昇進の際のTOEICスコアが900~990点の場合にどれくらい有利になるのか示した目安は上のような感じになるだろう。いずれも★印は5点(満点)である。
TOEICのスコアが満点に近い点数といことで、企業の規模に関係なく「英語が非常にできる人」と見なされる。英語力の面では100%完成した形が出来上がっている。
海外事業に携わる仕事内容、あるいは海外赴任する社員として採用される場合でも、英語力だけを考えれば第一候補になるレベルだ。トップレベルで気になるようなポイントは一切存在しない。
英語ができるという点では800点台と同じになるが、900点は100%不自由なく英語が操れる水準に入る。単に英語ができるという評価の範囲には収まらない。
800点台と900点台でもそれ以外の点数域と同じように天と地の差がある。凡人では叩き出せない領域に突入する。就職の際の評価もここが重要なポイントになる。
大手企業で海外に広く事業所が進出しているところでも、新卒採用・中途採用いずれもTOEICで900点台を獲得できているなら英語力の評価は満点だ。言語的な問題によって不採用になる合理的な理由は完全にゼロだ。
新卒採用(大卒・院卒)

<新卒採用でのTOEIC=900点の立ち位置>
- 英語が100%完全にできる人
- 海外事業関連の第一候補
- 大手企業でも英語力に不安点はない
大卒・院卒を対象とする新卒採用でTOEICスコアが900点台となると、最大限に「有利」といえるレベルに達する。ノンネイティブスピーカーとしては満点の評価になる。
外資系のように英語ができることが当たり前の世界でも「英語ができる」人材だと認識されるはず。英語が原因で落とされることはまずない。
大卒の新卒採用でもTOEICで900点以上を獲得できる人はかなり少ない。応募者数が殺到する大手企業でも評価される可能性は高い。
英語ができる学生がかなりやってくるものの、TOEICで900点の点数は別の話になる。あくまでもコアな部分は700~800点くらいの領域である。
国際系、言語系の文系の学部学科に所属する学生でさえTOEICにて900点以上のスコアを出せる人はかなり少ない。留学経験のある人とか英語の習得に対して非常に熱心な人の一部だけが取れる。
理系の場合はさらに全体的なTOEICの平均点が文系より低めのため、900点以上のスコアを持っている学生はかなりレア。文系以上に人数が少ない。
工学部や理学部に所属している学生なら、社会に出ても役に立つ専門的な知識を持っている点でも評価されるため、これに高い英語力が加わるため評価はさらに上がる。
海外赴任やその他英語を仕事で常に使うような部署への募集ででも大きなメリットになる。ここでも不採用になったとしたら、その原因は他の分野にあると考えてよい。
もしTOEICで900点以上のスコアを持っているのであれば、就活ではエントリーシートに100%絶対に「TOEICスコア=『800点~』」の故を記載しない理由はない。
中途採用(社会人採用)

<中途採用でのTOEIC=900点の立ち位置>
- 英語が100%できる人
- 海外事業関連でも余裕でOK
- 大手企業でも英語力は完璧な領域
転職者を狙った中途採用も新卒と情勢はまったく同じ。TOEICのスコアが900点というレベルなら最大限に有利になる。
社会人になると英語を使う人が多い世界に入るため、全体的なレベルが上になりやすいようだ。それでも900点クラスを取得できるのは限られた人に過ぎない。誰でも簡単に達成できる領域ではない。
海外赴任を前提した採用や英語を常に使用する仕事でも英語力は余裕でOKが出る。上場する大手企業を含めても「英語が完璧な人」という印象がつく。
外事業に関する部署の募集ではTOEICのスコアが800点以上が相場になる。英語を仕事で使う職場へ転職というわけで、そもそも英語ができることが前提になる。そんな枠組みの中でも900点台なら有利に進みやすい。
もちろん、TOEICで900点を超えるスコアを持っているからといっても内定まで至るとは限らない。英語ができることがすべてではない世界だ。
不採用になるリスクは十分にあり、あくまでも1つの採用の判断材料にしかならない。TOEICのスコアが仮に990点だったとしても、人物面や前職までの経験に対して企業側が満足しなかった場合は不採用になってしまう。
もしTOEICで900点以上のスコアを持っていて、それをエントリーシートや履歴書に記載したにも関わらず、選考で不採用になったのであれば、その原因は英語以外にあると判断するしかない。
>>【転職編】中途採用のTOEICのスコア目安! 基準とは!?
昇進とTOEIC=900点の関係

昇進でも英語力を必須とする企業が最近では増加傾向にある。TOEICのスコアが900点以上というランクはここでも力を発揮する。
英語力を判断する材料の1つになるのがTOEICの点数になるだろう。一定の点数のが定められている会社でも、900点はすべての職種で余裕でクリアできる。
「グローバル〇〇」とか「海外〇〇事業」といった部署名がつくところ、つまり海外事業に専門的な部署では一部の企業で860~900点台の事例もあるが、これも完全に条件を満たす。
<昇進時に必要なTOEICスコアの最低基準> | |
TOEICスコア | 企業 |
600点以上 | 横浜ゴム、マツダ、トヨタ自動車、日本IBM、富士通、NEC、日本ビクター、楽天、住友林業 |
650点以上 | ブリヂストン、ソニー、双日 |
700点以上 | キリンビール、ファーストリテイリング、シャープ、三菱商事、三井物産 |
800点以上 | 日立製作所、三井住友銀行、KDDI、サイバーエージェント、京葉銀行 |
860点以上 | パナソニック、サムスン、NTTコミュニケーションズ、野村ホールディングス |
どんなに高くてもTOEICの条件としては「860点以上」というランクが最高値になりやすい。実際には900点に満たない場合でも難易度が高いハードルを満たせる。
英語を理解することが求められる職場やグローバル化を推進している社なら、TOEICのスコアが高いことが昇進時に追求されやすい。
900点以上のTOEICのスコアがあるからといっても、それだけが考慮されるでは決してない。ほかの点数域と同じく、あくまでも1つの選考過程でしかない。
それでも、英語に対して厳しい会社なら強い味方にはなる。TOEIC=900点をクリアしているのは一種の高いステータスになる。
直ちに出世が検討されるような人物ではないにしても、もしTOEICで900点台かそれ以上を取ったのであれば、職場で一言申し上げておくメリットは非常に大きい。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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