
東京外国語大学の学部学科序列に関して、入試難易度を示す指標である偏差値ごとにランク分けする。
同じ大学ではあるものの、一種のヒエラルキーとも言える存在がある。
英語専攻をはじめとする欧米言語は比較的上位に入る一方、アジア・アフリカ系の言語は下位になりやすく穴場になりやすい。
言語文化学部の各専攻語

レベル(序列) | 専攻語 |
---|---|
トップ | 英語 |
上位 | 中国語、朝鮮語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、 |
普通 | ロシア語、ポーランド語・チェコ語、インドネシア・マレーシア・フィリピン語 |
下位 | タイ語・ラオス語・ベトナム語・カンボジア語・ビルマ語、アラビア語・ペルシア語・トルコ語 |
底辺 | ウルドゥー語・ヒンディー語・ベンガル語、ロシア語及びウズベク語・モンゴル語 |
※上記の表は入試の偏差値および合格難易度だけを基に序列化。特定の学部学科を否定するものでは決してない。
他の大学で各レベル(序列)を換算すると以下のようになる。
- トップ:一橋大学
- 上位:東北大学、神戸大学
- 普通:北海道大学、九州大学、筑波大学、千葉大学
- 下位:横浜国立大学、東京都立大学
- 底辺:大阪市立大学、京都府立大学、名古屋市立大学
マイナー言語を中心に、旧帝大どころか大都市公立大学並みの合格難易度になる。
トップ

トップに君臨するのは英語専攻。
外国語を勉強するという面でまず誰もが想像するのが英語ではないか。
高校生の時点ですでに得意な教科という人もいるはず。イメージも沸きやすい。
世界共通語という立ち位置もあって、英語専攻を希望する人がかなり多い。
その結果、言語文化学部の中でも最も偏差値が高い専攻語に立つ。
学生の傾向としては、上位専攻語ほど志望理由が「〇〇語を勉強したいから」のような本来あるべき姿の声が多い。
「センター試験で点数が他の第一志望校を受けるには足りなかったから」、「自分の学力でも入れそうだったから」といった偏差値や入試制度に偏った声は少数派。
上位

次にランクインするのが、中国語、朝鮮語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語の各言語。
欧米言語が多いが、これらもメジャーな言語。誰もがどこの国でどのような文字を使っているのかがわかる。
結果として、大学受験を迎える高校生の中でも志願者数が多め。偏差値もその分高い数値。
東京外国語大学の中でも合格難易度が高い。入試科目の事情で単純比較はできないが、感覚的には東北大学や神戸大学などと同水準。
普通

真ん中辺りに入るのが、ロシア語、ポーランド語・チェコ語、インドネシア・マレーシア・フィリピン語の各言語。
こちらも比較的メジャーな言語ではあるが、世界的にメジャーではない。
または文字がよくわからないというイメージが付いている言語がある。
結果として、大学受験を迎える高校生の中でも志願者数が若干少なめ。偏差値もその分低め数値。
それでも偏差値では同じ旧帝大の九州大学、北海道大学とは同じくらいの難易度。
入試科目が各大学・各学部学科によって異なるため単純比較は難しい。それでも、まだ入りやすい学部とは言えない。
下位

やや低めの下位に入るのが、タイ語・ラオス語・ベトナム語・カンボジア語・ビルマ語、アラビア語・ペルシア語・トルコ語の各言語。
こちらも完全にマイナー言語。どこの国で使われているのかが一般人にはわからないものが目立つ。
東京外国語大学を目指し、大学受験を迎える高校生の中でも第一志望と考える人が少なく、偏差値もその分低い。
同ランク帯の他の大学を挙げると、横浜国立大学、東京都立大学(旧首都大学東京)辺りではないか。
実際に合格して入学する学生も、「センター試験で点数が低かったから」「とりあえず東京外大に入りたかったから」といった理由の人が割合的に多くなってくる。
初めてから該当する言語を学びたいという内容よりも、東京外大ブランドという大学のネームバリューを求めた内容が目立つ。
底辺

底辺と言えば、ウルドゥー語・ヒンディー語・ベンガル語、ロシア語及びウズベク語・モンゴル語の各言語。
こちらも完全にマイナー言語。どこの国で使われているのかが一般人にはわからないものが目立つ。
同ランク帯の他の大学を挙げると、大阪市立大学、京都府立大学、名古屋市立大学。
東京外国語大学の中でも穴場。
該当する言語を学びたいという意思を持つ学生は少ない印象。受かりそうだからというように、入りやすさを狙って受験する人達が多いと思う。
国際社会学部の各専攻語

レベル(序列) | 地域 |
---|---|
トップ | 北西ヨーロッパ/北アメリカ |
上位 | 中央ヨーロッパ、西南ヨーロッパ、イベリア/ラテンアメリカ、中東 |
普通 | ロシア、東アジア、東南アジア第1、オセアニア |
下位 | 南アジア、東南アジア第2 |
底辺 | 中央アジア、アフリカ |
※上記の表は入試の偏差値および合格難易度だけを基に序列化。特定の学部学科を否定するものでは決してない。
※国際日本学部は「普通」に該当
言語文化学部と同じく、各専攻地域の他の大学の各レベル(序列)に換算すると以下のようになる。
- トップ:一橋大学
- 上位:東北大学、神戸大学
- 普通:北海道大学、九州大学、筑波大学、千葉大学
- 下位:横浜国立大学、東京都立大学
- 底辺:大阪市立大学、京都府立大学、東京都立大学、名古屋市立大学
マイナー地域ほど難易度が下がる。
トップ

トップに君臨するのは専攻語が英語になる北西ヨーロッパ/北アメリカ。
基本的な理由は言語文化学部と同じ。
世界共通語との英語の地域を学びたいと希望する人が多いことが影響。
その結果、東京外国語大学国際社会学部の中でも最も偏差値が高い。
上位

次にランクインするのが、中央ヨーロッパ、西南ヨーロッパ、イベリア/ラテンアメリカ、中東。
ヨーロッパ系から中東が多い。こちらは、ニュースでよく取り上げられやすい地域。
高校の世界史でもかなり取り上げられやすい。
国名を聞けば地図上でどこにあるかが誰でもわかる国々のため、志望者数もその分多い。
普通

真ん中辺りに入るのが、ロシア、東アジア、東南アジア第1、オセアニア。
こちらも日本国内ではよくニュースで取り上げられる地域ではあるが、ヨーロッパなどに比べると人気度はそれほどではない。
結果として、大学受験を迎える高校生の中でも志願者数が若干少なめになり、それに応じて偏差値も低めの数値。
それでも、まだ入りやすい学部とは言えない。
下位

やや低めの下位に入るのが、南アジア、東南アジア第2。
南アジアはインドこそ主要な国だが、それ以外のアフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディヴ、ネパール、パキスタン、スリランカはあまり馴染みがない。
東南アジア第2地域もミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム。やや馴染みが薄いところが目立つ、
その分、大学受験を迎える高校生の中でも第一志望と考える人が少なく、偏差値もその分低い。
実際に合格して入学する学生も、「センター試験で点数が低かったから」「とりあえず東京外大に入りたかったから」といった理由の人が割合的に多くなってくる。
この辺りから東京外大ブランドという大学のネームバリューを求めた内容が目立つ。
底辺

底辺と言えば、中央アジア、アフリカ。
中央アジアはウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、モンゴル。
これらも完全に馴染みがない地域。各国でどんな言語が使われているのかが一般人にはわからないケースがほとんど。
受験生には不人気のため、東京外国語大学の中でも穴場。
「受かりそうだから入学しました」というように、入りやすさを狙って受験する人達が多いと思う。
分類 | 対象の大学 |
---|---|
大学群 | 旧帝大、MARCH、関関同立、日東駒専、産近甲龍、大東亜帝国 |
学部 | 学部カースト |
2者対決 | MARCHと地方国立、関関同立と地方国立 |
大学別学部間 | 早稲田大学、慶応義塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、東京外国語大学、阪大外国語学部 |
地域別 | 東北地方、関東(首都圏)、東海地方、北陸地方、関西(近畿地方)、中国地方、四国地方、九州地方 |
定義 | Fランク大学の定義、底辺国公立34校 |
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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