
東京ガスの新卒採用における採用大学に関しては、総合職では東京大、京都大、大阪大、東工大、一橋大などの旧帝大クラスと千葉大、筑波大、私立大学では早稲田大、慶応義塾大、上智大、そしてMARCHなどが多め。
学歴フィルターは総合職にある傾向で、一定の偏差値を下回る学校の学生だと、エントリーシートや履歴書に自分の所属する学校名を書いた時点で不採用の確率大になるかもしれない。
大手企業の書類選考の段階でよく用いられる手法だが、東京ガスも例外ではない。
目次
大学別就職者数

まずは大学別就職者数。採用大学のうち、特に人数が多い大学を列挙。
東洋経済新報社「就活四季報」に基づく情報では、東京ガスへ就職した新卒採用者の出身大学で多い学校をまとめると以下のような表になる。
大学名 | 採用人数 |
---|---|
東京大学 | 11名 |
京都大学 | ー |
東京工業大学 | 12名 |
一橋大学 | 3名 |
大阪大学 | 4名 |
名古屋大学 | ー |
東北大学 | ー |
九州大学 | ー |
北海道大学 | ー |
神戸大学 | ー |
筑波大学 | ー |
慶応義塾大学 | 28名 |
早稲田大学 | 22名 |
上智大学 | 5名 |
明治大学 | 3名 |
青山学院大学 | 3名 |
立教大学 | 4名 |
中央大学 | 5名 |
法政大学 | 5名 |
東京理科大学 | 3名 |
国公立大学、私立大学ともに2019年の実績を示す。
参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
国公立大学

国公立大学の場合、本社のある東京都とその周辺(主に首都圏地方)の大学の中でも、偏差値が比較的高い大学が多い傾向。
東京大学、東京工業大学、一橋大学から5名以上の採用がある。
あとは非公開となっていて、まとまった数の採用があるのは、首都圏外では大阪大学のみ。
私立大学の大学別就職者数

私立大学の場合、早慶の2校である早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、東京理科大学などがランクイン。
上記以外の私立大学は名前が載っていない。
したがって、東京ガスの採用大学に関して、私立大学ではMARCH以上のランクの大学が主流と捉えてよい。特に文系が主流の事務系はこの傾向。
《参考:関東(首都圏)の国公立・私立の序列! 偏差値ごとにランク分け》
職種ごとの採用大学の傾向

次に各職種ごとの採用大学の傾向について。
特に書類選考の段階で広く使われている手法が学歴フィルター。
大手インフラ企業では大学名だけで面接まで進ませるか、その場で不採用にするか決める方法となっているケースが多いのが現状。
給料体系が高い総合職で明確な傾向がある。
総合職

総合職の出身者の多い大学
- 東京大学、一橋大学、東京工業大学、東京外国語大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学、北海道大学
- 早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学
- MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)
- 関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)
- 千葉大学、横浜国立大学、筑波大学、東京農工大学、お茶の水女子大学
前述の通り、東京ガスの新卒採用の職種の中でも総合職は特に難関大学出身の人が内定者の多数派。
出身大学には明確な傾向が出ている。
東大、東工大、一橋大をはじめとする国立大学の旧帝大クラスとそのワンランク下に位置する筑波大、千葉大、横浜国立大、そして早稲田大、慶應大といった最難関私立大学、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)が主流派。
一方、中堅私大以下では総合職では採用例がかなり少ない。
ここで言う「中堅私大以下」とは、具体的には以下のような大学。
- 日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)
- 産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)
- 東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学
総合職の内定者は1名いるかいないかといっても過言ではない。
こうした傾向から学歴フィルターの疑いが否定できないと読み取れる。
応募者数が数千件にものぼり、より効率的に選考を行うために学歴で選別しているとも考えられる。
参照:【採用大学】ガス会社への就職に「学歴フィルター」はやはり存在!?
技術系職種は中堅私大も

ただし、技術系職種に関しては事務系よりも高学歴限定といえるほどではない。
技術職の主な大学
上記の総合職全般の採用大学
+日東駒専
+東京農業大学
+武蔵大学
技術系職種ということで、対象の学部学科は理系のみ。
理系人口は文系より大幅に少ないこともあって、同じ総合職でも学歴フィルターの色合いは事務系総合職に比べてもさらに薄い。
日東駒専レベルでも採用があり、さらに中堅の工業系私大からも採用がある。
結論:総合職にて学歴フィルター化

東京ガスは総合職で見られる学歴フィルター
東京ガスの場合、内定者を見ると有名な大学を出ている人が多いように感じる。偏差値が高くて入試の難易度が高い学校が出身校の中ではメジャーな存在。
総合職とエリア総合職に至っては、国公立大学全般、MARCH・関関同立以上の難関私大という限られたレベルの大学がボリュームゾーンとなっている。
こうした傾向を考慮すると東京ガスの新卒採用の際には、これら2つの職種では学歴フィルターが大いにあるものと私は感じる。
リクルーター面談で囲い込みも

さらに、東京ガスにはリクルーター面談も一部の学生をターゲットとして存在する。(総合職のみ)
リクルーターが付くのは有名な学校の学生に限られているようだ。
リクルーターが付き、さらに気に入れられた学生なら、採用選考は裏ルートで進むことができる。
うまくいけば、正式な面接の回数は1~2回程度で内定がもらえる。正規ルートよりも入社の難易度は下がるのは間違いない。
学校名だけでリクルーター面談の有無が決まるため、少なくとも裏ルートとなると学歴フィルターが存在するといえるだろう。
リクルーター面談があるのは、東大、名大、東北大、東工大、一橋大、そして慶応義塾大・早稲田大に限られると見込まれる。
参考:公式の採用実績校
東京ガスではマイナビ2021にて採用実績校を掲載。
<大学院>
大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、上智大学、千葉大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、北海道大学
<大学>
大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、九州大学、京都大学、近畿大学、工学院大学、埼玉工業大学、上智大学、成蹊大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、帝京大学、東京大学、東京工業大学、東京農業大学、東京農工大学、東京理科大学、東邦大学、東北大学、東北学院大学、東洋大学、日本大学、法政大学、北海道大学、武蔵大学、明治大学、立教大学引用:マイナビ2021「東京ガス(株)」
上記には、一部抜粋とされているものの、実際には総合職となればここにほとんどの採用大学が含まれるだろう。
やはりMARCH以上が主流派
見てわかる通り、100%学歴フィルターがあるわけではないが、やはりMARCH以上が主流派ではある。
国公立大学は、旧帝大と横千筑(横浜国大+千葉大+筑波大)などの一部に偏っている。
一方、私立大学もMARCH、関関同立以上がほとんど。
中堅私大もいくつかリストアップされているものの、割合的には少ない。
おすすめ記事
業種 | 会社名 |
---|---|
自動車 | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車工業、スズキ、デンソー、アイシン精機、豊田自動織機、ボッシュ |
電機、重機、工作機械 | 日立製作所、ソニー、パナソニック、三菱電機、ファナック、安川電機、三菱重工業、ダイキン工業、小松製作所、クボタ、富士通、東芝、シャープ、京セラ、リコー、日本電産、村田製作所、東京エレクトロン、オムロン、キーエンス、ローム、コニカミノルタ、ミネベアミツミ |
鉄道 | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR北海道、<鉄道車両メーカー>、<信号機メーカー> |
総合商社 | 三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、丸紅、住友商事、豊田通商、双日、兼松 |
電力・ガス | 東京電力、中部電力、関西電力、東京ガス、大阪ガス |
石油(資源エネルギー) | ENEOS(旧JXTG)、出光興産、コスモエネルギーHD、国際石油開発帝石 |
情報通信 | NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク |
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行、三井住友信託銀行、新生銀行、三菱UFJ信託銀行、横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行、静岡銀行、京都銀行 |
保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険、日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券 |
信販 | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本取引所グループ、日本証券金融、農林中央金庫、商工中金、日本政策金融公庫、住宅金融支援機構 |
上記では業界別に各企業の採用大学または出身者が多い大学について解説。学歴フィルターの傾向は濃いところと薄いところがある。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
》筆者に関する詳細はこちら