東ソーの新卒採用の倍率は20~50倍、就職難易度も判定

東ソー

東ソーの新卒採用の倍率は技術系総合職が約20倍、事務系総合職が約50倍と推定。就職難易度はそれぞれ「ふつう」「かなり難」に該当。

採用人数はここ数年は80~120人前後(技術系50~100人、事務系15~30人)。化学メーカー上位勢の中ではやや少ない人数。

化学メーカーの中ではそれほど知名度が高いわけではないものの、少なくとも化学メーカーを志望する学生なら知っているところのはず。

書類選考では応募者の過半数は落とされると思われ、さらに1次面接から最終面接まででも残りの半分以上は落とされ、内定を獲得するのは相当難しい。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) 推定倍率/レベルの目安
技術系総合職 ★★★ 20倍、ふつう
事務系総合職 ★★★★★ 50倍、やや難

東ソーの技術系総合職、事務系総合職の新卒採用の就職難易度はこのような形になる。いずれも大卒・院卒向けの「総合職」に該当する。

化学メーカー上位勢の各企業と事情はほとんど同じ。何か突出した特徴はない。

募集状況から、事務系と技術系では募集人員の面では2~3倍程度の差がある。事務系は特に専攻分野の制限がないことで、特に供給過剰(応募者数が募集人数を大きく超過する状態)な傾向が見られる。

事務系の場合は、誰でも応募OKということ、さらに採用人数が少ないこともあって、就職難易度は上がる。化学メーカーの中では事務系の採用人数も多めだが、それ以上に応募者数が過剰になる。

《参考:<偏差値表>化学メーカー業界の就職難易度をランキング化

技術系は倍率20倍、難易度は「ふつう」

技術系

東ソーの理系を対象とする技術系の就職難易度は「ふつう」。倍率は約20倍程度と推定。

仕事内容は、研究開発部門、製造部門、生産技術開発、設備管理など。

技術系は公式ウェブサイトでは「有機化学、無機化学、高分子化学、触媒化学、金属、セラミックス、電気化学、分析、化学工学、生化学、薬学、機械、電気、電子、 物理、情報、建築、土木など」と記載されている。専攻分野の指定がある。

書類選考から面接まで、工学部や理学部などの理系の学部学科に所属するという特定のグループに該当する学生の中での競争になる。

対象者が上記のように限定されることで、文系の事務系のように不特定多数の学生間での競争にはならない。

採用人数は50~100人ほどということで、誰もが知っている製造業大手としてはやや少ない人数だが、それでもエントリーする学生層が限定されるのは間違いない。

とはいえ、会社名や事業内容を考慮すると、就職難易度は「ふつう」、倍率はおよそ20倍と判断。

応募者数は最大でおよそ1,000人くらいになるのではないかと考える。正式なデータこそは非公開だが、会社説明会への参加状況、知名度、事業内容を考えれば、これくらいが妥当な数値と考える。

なお、東ソーでは理系限定で「学校推薦」の制度が使える。自由応募とは違って、教授の指名があることで内定獲得がしやすくなるのは確か。

学校推薦に対象者を絞ると、倍率も20倍といった数値にはならないだろう。高くても4,5倍くらいに収まるはず。

事務系の倍率は50倍、難易度は「かなり難」

倍率およそ50倍と見込まれる事務系

一方の文系を対象とする事務系の就職難易度は「かなり難」。倍率は約50倍と推定。理系の技術系とは対照的に内定獲得が難しい。

採用人数は毎年15~30人ほど。対して、応募者数は1,000人程度になるのではないかと推定。同様に、正式なデータは公表されていないものの、会社規模や知名度、業界の性質を考慮すると、これくらいになると推測。

募集の対象とする専攻分野は「全学部全学科」。募集要項には特に何も記載されていない。

しかも応募方法は「自由応募」のみ。このような条件により、文系を中心に不特定多数の学生がエントリーしてくる。

化学メーカーを志望する学生文系の学生であれば、全員とまではいかなくても、多くが応募する企業の1社だろう。

実際に応募してくる学生の所属学部は法学部、経済学部、文学部、社会学部、教育学部、商学部、総合政策学部、外国語学部などだが、これらだけでもかなりの数になる。

こうした事情から、東ソーの事務系の倍率は50倍と推定。就職難易度は「かなり難」との表現が妥当と判断。

他社と比較して

東ソーは、化学メーカーでは最上位クラスというほどではない。

三菱ケミカル、住友化学、三井化学、旭化成などよりは売上高が低く、業界シェアの面でもこれらに劣る。

それでも東証一部上場であり、業界マップでも化学メーカーのページには社名が掲載されるほどの規模。ゆえに、新卒採用でも人気の1社。

参考:東ソーの採用大学を公開! 学歴フィルターは超厳しい

化学メーカーとして

化学メーカー

東ソーは化学メーカーと見なされることが多い。就職難易度の面では下記の企業が類似する。

  • 大陽日酸
  • DIC
  • 帝人
  • 住江織物
  • 大和紡績
  • 東洋紡

いずれも東ソーを応募する学生たちの併願先となりやすいところ。

いずれも業界大手ではあるものの、最大手ほどではない。就職難易度は化学メーカー上位勢よりは低いのではないかと考えられる。

ただし、倍率という点ではあまり違いはないと感じる。規模が小さい会社は募集人員も少ない。しかし、大手を受ける学生の併願先となることもあって、応募者数はそれほど少なくはならない。

特に事務系(文系)が自由応募しかないため、競争率が高い状態が続く。

採用人数

東ソーの過去の採用人数は下記の通り。

2021年
(予定)
2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
事務系 19名 18名 19名 27名 16名 16名
技術系 95名 102名 79名 76名 62名 49名

過去5年間を見ると、技術系は100名前後、事務系が50名前後で推移しているのがわかる。

製造業は特に2010年代後半は「アベノミクス」効果もあって新卒採用で採用人数を増やす製造業が多かった。

東ソーも技術系では採用人数が増えた。一方、事務系はほぼ横ばい。募集人員が増えても減ってもいない状態が続いた。


広告

おすすめ記事

製造業の就職難易度と倍率の傾向
業種 会社名
自動車メーカー トヨタ自動車ホンダ日産自動車マツダスバルスズキいすゞ自動車三菱自動車ダイハツ工業
自動車関連サプライヤー トヨタ車体豊田自動織機トヨタ紡織豊田中央研究所トヨタシステムズデンソーアイシン精機ヤマハ発動機住友電装ボッシュブリヂストン住友ゴム工業横浜ゴム日立Astemo
電機 日立製作所三菱電機パナソニックソニーキャノンキーエンス富士通オリンパスNECシャープ京セラ日本電産村田製作所東京エレクトロンセイコーエプソン富士電機オムロン
重機・工作機械 三菱重工業ダイキン工業小松製作所クボタIHI新日鉄住金ファナック安川電機DMG森精機SMC川崎重工業シマノ
鉄鋼・非鉄金属 日本製鉄JFEスチール神戸製鋼所日立金属大同特殊鋼三菱製鋼住友電気工業三菱マテリアル古河電気工業住友金属鉱山JX金属日本軽金属フジクラUACJDOWA古河機械金属リョービ
(業界全体) 自動車業界の就職ランキング! 各社の新卒の偏差値の一覧

上記では自動車・電機・工作機械などの製造業およびそれに関連する企業の就職難易度(新卒採用)と倍率の目安について解説。 《新卒3年以内の離職率》《学歴フィルター》に関して、各々のページにて取り上げる。