UBSの採用大学は、東大、京大、東工大、一橋大、名大、阪大、神戸大、北大、慶應義塾大、早稲田大、上智大、明治大、中央大、同志社大、立命館大。
出身大学名は極端に難関大学へ偏っている。インターンシップ参加の書類選考でさえも「学歴フィルター」があると考える。新卒採用は夏のインターンシップに参加する必要があるが、ここの時点ですでに高学歴への偏りが大きいとの事。
もちろん、外資系金融ということで高い英語力が必要。公式ウェブサイトも多くが英語で記載されている通り、英語力があることが大前提との事。
主な採用大学

UBSの採用大学は下記の通り。
- UBSの採用大学
- 東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、明治大学、中央大学、同志社大学、立命館大学
UBSでは新卒採用の募集要項などに採用実績校を掲載していない。代わりに、主な大学のホームページ等で公表されている就職先実績にてUBSが確認できた大学を掲載。
上記は2018年以降に最低1人以上の採用例がある大学を示す。
屈指の「学歴フィルター」有り
上記の採用実績校を見る限りでは、厳しい学歴フィルターがあると読み取れる。
各大学群ごとの採用の可否をまとめるなら、下記のようになる。
大学群/職種 | 採用の有無 |
---|---|
旧帝大 | 有 |
早慶上智 | 有 |
難関国公立 | 無 |
GMARCH、関関同立 | 少 |
地方国立(駅弁大学) | 無 |
底辺公立 | 無 |
日東駒専、産近甲龍 | 無 |
大東亜帝国、摂神追桃 | 無 |
Fラン | 無 |
採用実績がある大学の特徴は下記の通り。
- 国公立大学は旧帝大クラス
- 私立大学は早慶、上智、MARCH・関関同立の一部
日系企業でも大手を中心に「学歴フィルター」があるといわれているが、UBSはさらに条件が厳しいと読み取れる。
もっとも、学歴だけが採用選考の基準ではないのは確か。非常に高い人物性も求められる。
参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
旧帝大と早慶でほとんど

UBSへの採用がある大学の偏差値ランク帯
UBSの採用大学は前述の通り、難関大学出身者しか採用されないと判断できるほど。
採用例が確認できたのは旧帝大と早慶、MARCH、関関同立に相当する大学のみ。
具体的には、国公立であれば東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学、九州大学。
私立大学は早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、そしてMARCHの一部のみ。
MARCHの一部とは、明治大学と中央大学、関関同立の一部とは同志社大学と立命館大学にて具体的にUBSへの就職実績が確認できた。それ以外は確認できなかった。
日系の金融業界ではUBSほど高学歴への偏りが大きい企業はない。メガバンク3行や大手証券会社でも、基本的には日東駒専・産近甲龍までの採用は必ずある。
どこで高学歴に集中するのか?
UBSでは、採用選考のプロセスは下記の2通りがある。
- 国内新卒採用
- 長期インターンシップ
「長期インターンシップ」とは、公式ウェブサイトでは「約6ヶ月の長期インターンシップを通じてUBSでの業務、企業文化などを肌で感じていただきます。IPPの採用が必ずしも自動的に正社員の内定へとはなりませんので、ご了承ください。選考方法(選考→インターンシップ→パフォーマンス次第で内定→入社)」と記載。
もう一方の「国内新卒採用」では、「従来の選考方法(選考→内定→入社)」との事。日系企業と同じ方法で行われる選考。
そして、実質的な「学歴フィルター」がかかるのは書類選考の段階と考える。
《参考:UBSの新卒採用の倍率は100倍超! 就職難易度を部門別に公開》
書類選考とオンラインテスト
UBSのオンラインテストは独自のもの。所要時間は25分、問題数は50問程度。
グラフの読み取りと簡単な計算。日系企業のように、学力があるかどうかを見ているとはあまり考えられない。
もちろん、難関大学の学生でもここのオンラインテストの段階で不採用になることもかなり多いものの、俗に言う「学歴フィルター」は書類選考の段階で存在すると予想。
長期インターンシップの学歴フィルター

学歴フィルターのイメージ
UBSでは前述の通り、長期インターンシップから本エントリーできるコースがある。
とはいえ、この時点でも高学歴への偏りが大きい。難関大学に在籍する大学生または大学院生ばかりで、中堅レベルの大学からの参加はほとんど皆無。
正式にデータがあるわけではないものの、個別の大学のウェブサイトや就職関連サイトにて掲載されているインターンレポートを見ると、全て旧帝大とそれに準ずる偏差値の国立大学、早慶上智、MARCH、関関同立の一部の学生。
インターンシップの選考もまずは提出されたESによる書類選考が行われるが、ここの時点で偏差値が低い大学ははじかれている可能性が考えられる。
学部学科について

UBSでは学部学科の指定はされていない。とはいえ、一部の部門では指定がある。
例えば、リスク・マネジメント部門は、リスクの管理、評価、分析を行う部門だが、高度な金融工学に関する知識を持つ金融工学系を卒業する学生が対象。さらに、大卒(学部卒)ではなく院卒が採用の対象となると見込まれる。
具体的には、下記からの採用実績があり、数理業務への就職と思われる。
- 東京大学 大学院 情報理工学系研究科
- 京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻
- 北海道大学大学院情報科学研究科
これらの大学院研究科からは確かにUBSへの就職実績がある。理系の部門へ配置されていると分析。
法務部門では法律や条約等に関する知識を持っていることが求められる。したがって、実質的に法学部の学生が対象になると見込まれる。
アナリストやアソシエイトに関しては基本的に全学部全学科。トレーニングも用意されているため、入社後ゼロから勉強していくこととなる。
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業種 | 会社名 |
---|---|
自動車 | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車工業、スズキ、デンソー、アイシン精機、豊田自動織機、ボッシュ |
電機、重機、工作機械 | 日立製作所、ソニー、パナソニック、三菱電機、ファナック、安川電機、三菱重工業、ダイキン工業、小松製作所、クボタ、富士通、東芝、シャープ、京セラ、リコー、日本電産、村田製作所、東京エレクトロン、オムロン、キーエンス、ローム、コニカミノルタ、ミネベアミツミ |
鉄道 | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR北海道、<鉄道車両メーカー>、<信号機メーカー> |
総合商社 | 三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、丸紅、住友商事、豊田通商、双日、兼松 |
電力・ガス | 東京電力、中部電力、関西電力、東京ガス、大阪ガス |
石油(資源エネルギー) | ENEOS(旧JXTG)、出光興産、コスモエネルギーHD、国際石油開発帝石 |
情報通信 | NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク |
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行、三井住友信託銀行、新生銀行、三菱UFJ信託銀行、横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行、静岡銀行、京都銀行 |
保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険、日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券 |
信販 | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本取引所グループ、日本証券金融、農林中央金庫、商工中金、日本政策金融公庫、住宅金融支援機構 |
上記では業界別に各企業の採用大学または出身者が多い大学について解説。学歴フィルターの傾向は濃いところと薄いところがある。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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