
運動部に所属する学生は就職に有利になるという流れは今も昔も変わらない。高卒・大卒ともにスポーツ活動をする人はそうではない人よりも内定がもらえやすい。
学校名が専攻に大きな影響を当たる「学歴フィルター」と同じように、運動部に所属していることはプラスの方向に流れやすい。
文化部や無所属(いわゆる帰宅部のこと)と比べると有名な大手企業への入社も難易度が下がる。
部活にも有利・不利に差がある?
ただし、一概に運動部であればすべて就職に有利になるかというとそうとは限らない。
全体的に見て就職先が決まる人の割合が高い部もあれば、平均的であまり変わらない部も存在する。

傾向としてはチームワークになる性質が強い運動部が有利になりやすい。団体戦ともいえるが、複数の構成員でプレーするスポーツは就職の面でも良い。
チーム制の反対が個人競技である。1人で対戦相手とプレーするスポーツの部活だとそれほど有利には働かない。
もちろん、各個人によって人気の高い就職先から内定がもらえるかどうかは違ってくる。しかし、全体として見るとこのようにチームワークが必要な部活がプラスになると判断できる。
就職で有利になる運動部はここ
有利になりやすい | 変わらない |
---|---|
サッカー | テニス |
野球 | 卓球 |
バスケットボール | バトミントン |
バレーボール | 陸上、水泳 |
ラグビー、アメフト | 山岳、登山、サイクリング |
就職で有利になる部活といえば、サッカー・野球・バスケットボール・バレーボール・ラグビー・アメフトなどの競技を行うところではないか。
いずれもチーム制でプレーするスポーツで、団体戦で対戦相手と競い合うこととなるのが特徴。
チームワークが重要視されるため、就職の世界でもこのような部活に所属する学生は結果が良い人が多くなりやすい。

一方で文化部や無所属と大差が見られないのがテニス・卓球・バトミントン・陸上・水泳、さらには山岳・登山、自転車(サイクリング)などのアウトドアスポーツである。
いずれも個人競技やそもそも明確に競うスポーツではないところが多く見られる。個人の高い能力が求められるものの、チームワークという点ではそれほど重要視はされない競技といえる。
なぜチーム制・団体競技が好まれる?

なぜチームワークが求められる部活に所属する学生の方がそうではない人よりも就職で有利に働くのか。
社会人になると不特定多数の人とうまく仕事をしてこくことが求められる。「コミュニケーション能力」という言葉の定義もこれに含まれる。
スポーツを通じてチームワークに励んだ経験を持つ人は、実際に就職してからも円滑に周囲の社会人と仕事を進めていける可能性が大きいようだ。
1人で行動することが多かった人の場合、就職してからも自分本位の行動に走ってしまう人も少なくない。コミュニケーションがうまくいかず、周囲との摩擦が生じるリスクもある。
学生を採用する企業側にとっては、チーム制の運動部の学生の方が都合が良く、その分評価が高くなりやすい。こうした背景から、団体競技の運動部に所属すると就職活動がうまくいく確率が上がる。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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