
金融業界の中で働きやすい会社といえる「ホワイト企業」に該当するのはどこになるのか。離職率や残業時間、有給取得率から、最も条件が良い5社をピックアップする。
業界全体としてはあまり待遇が良いところはないというイメージを抱く人は多い。そして、現状もその通りとなっている。
他の業種と比べるとホワイト企業と判断できるような企業が少なく、激務かつキツイ職場となっているのは否定できない。
ホワイト企業5社はここ
該当するホワイト企業 | 業種 |
三菱UFJ銀行 | メガバンク |
ゆうちょ銀行 | 銀行(日本郵便グループ) |
NTTファイナンス | リース・クレジット会社(NTTグループ) |
東京東海海上日動火災保険 | 損保会社 |
三井住友海上火災保険 | 損保会社 |
上の表の5社が金融業界の中でもホワイト企業といえるところとしてピックアップした。
新卒から3年後の定着率と有給取得率を重視すると、いずれも金融業界では働きやすい会社と判断できる。
就職の人気度では毎年大手都市銀行であるメガバンク3行が入るが、ホワイト企業といえる例は少ない。
会社別のホワイトの根拠
三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は新卒採用後の3年以内に退職する人の割合が小さい。
東洋経済オンラインで公表されている「新入社員に優しい「ホワイト企業」トップ300」では、三菱UFJ銀行では96.8%という高い数値になっている。
メガバンクとしても最も高い数値になっている。みずほ銀行と三井住友銀行の2行はランキングにさえ載っていないほど。
残業時間の平均だと具体的な数値は公表されていないが、離職率の低さから考えると年収や福利厚生面を総合的に考慮すれば決して長い時間ではないと予想する。
ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は日本郵便グループの会社である。郵政民営化によって民間企業となったが、もとは国営企業だった。
ホワイト企業だと判断できる根拠は有給取得率の高さである。金融業界は銀行、保険、証券などのすべてで低い傾向が見られるが、ゆうちょ銀行は85%前後で毎年推移している。
休みが取れないほど忙しいというわけでなく、激務でキツイ他社と比べると穂ワイド度は高いと判断する。
NTTファイナンス
NTTファイナンスはリースはクレジットカードに関する業務を行う会社である。NTT東日本・西日本のグループ会社でもある。
こちらも同じく元は日本電信電話公社だったものが民営化されてできた民間企業である。
銀行・保険・証券などとはまた別の業種ともいえるが、金融業界という点では同じ部類に入る。
有給取得率は毎年100%またはそれに近い数値になっている。社員の有給消化は会社を上げて強く奨励されている。
当然ながら働きやすい環境づくりに力を入れている。ホワイト企業といえる条件が整っている。
東京東海海上日動火災保険、三井住友海上火災保険

損保会社としてホワイト企業といえるのが東京東海海上日動火災保険と三井住友海上火災保険の2社である。
判断材料は有給取得率であり、毎年80%前後の数値で推移している。休みが取れないような雰囲気になっているとは言えにくい。
残業時間も少ないというわけではないが、労働基準法は厳守するというコンプライアンス意識が強く、上限はしっかり管理されている。
実態が方針に追いついていない部分があるのは否定できないものの、保険業界の中では最もホワイト度が高いと考える。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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