【紀州路快速】なぜ日根野~和歌山間は各駅停車になるのか?

JR阪和線の紀州路快速について、通過駅があるのは天王寺~日根野間となっている。関空快速と連結して運転される部分のみで速達運転を行っている。しかし、日根野~和歌山間は各駅停車となる。




日根野駅では、紀州路快速と関空快速の分離が行われ、前4両が関西空港方面に行き、後ろ4両が和歌山方面へ向かう。

日根野駅と和歌山駅の間には8駅あるが、快速もそれらすべてに停車する。通過する駅は1つもない。昼間と土日の終日は各駅停車として地域輸送の役割も果たしている。

ただし、平日の朝と夕方の一部の列車は日根野~和歌山にも通過駅が設定されている。普通電車が走る時間帯であるため、快速は速達運転を行っている。

南海電鉄との競合がないためか?

阪和線

日根野以南の地域は、南海本線とは離れたエリアを走る。南海本線は海側の海岸線を走るのに対して、JR阪和線は山側を走る。トンネルが連続し、山間部の地域を通って阪和間を結んでいる。

南海電鉄との競合が薄い地域でもある。大阪と和歌山を結ぶ路線という点では、JR阪和線と南海本線は互いに競争している構図となっている。しかし、地域輸送の点では独占できているエリアといえる。

しかも、日根野駅以南の地域の利用者数はそれほど多くはない。JR阪和線の乗客の大半は日根野駅以北の大阪府内の地域である。

運転本数自体も、日根野駅を境に大きく変わる。日中の時間帯では、大阪側では毎時8本(関空・紀州路快速が4本、区間快速が4本)の電車が走っている。

一方、和歌山側は毎時4本に減る。各駅停車の役割を果たす紀州路快速が毎時4本走っているだけで、それとは別の普通電車が走っているわけではない。

快速運転すると、途中駅を乗り降りする人が乗れる電車がなくなってしまう。そんな理由から、紀州路快速は日根野以南では各駅に止まるダイヤになっている。



南海は速達化されている

南海本線の方については、JR阪和線と比べると速達性を重視しているように感じる。関西空港方面と和歌山市方面を行き来する電車がわかれる泉佐野駅よりも南側の部分でも、速達列車が終日運転されている。

泉佐野~和歌山市間では、日中の時間帯は各駅停車が毎時4本運転されているのに加えて、特急サザンという優等列車も運転されている。

南海本線

自由席であれば乗車券のみで乗れ、追加料金がかかるのは指定席だけだ。特急サザンは全区間で通過駅の設定がある。

平日の朝と夕方には、さらに急行も運転されている。こちらも、全区間で通過駅の設定があり、部分的に各駅停車となるところはない。

JR阪和線の紀州路快速が日根野~和歌山間において各駅に停車する現状を考えると、南海本線は速達性の面で優勢といえる。

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