【新型車両】323系は大和路線や阪和線にも導入される見込み?

JR西日本の新型車両323系は大阪環状線へ導入されるのが決まっているが、大和路線や阪和線にも登場するのだろうか。いずれの路線も国鉄時代から使っている旧式の103系や205系ばかりが走っている。置き換えられる日はそう遠くはない将来やってくるだろう。

323系の特徴としては、1両あたり片側3つの扉がついている。国鉄103系や201系、205系は4ドア車である。つまり、223系や225系などの近郊型の電車と同じ配置になるというわけである。

大阪環状線改造プロジェクトの一環として、この323系が103系と201系しか走っていない大阪環状線へ登場することとなり、2016年12月から運転開始される。これまでは、古い国鉄型の電車しか走っていないということで、近代化がほとんど進んでいなかった。

323系は全席ロングシートの都市部型の車両である。JR西日本ではほとんど普及していなかった自動放送の装置も搭載されている。そのため日本語と英語の2か国語によるアナウンスが行われる。

323系

出典:JRおでかけネット

323系が新たにこれらの車両と置き換わることで、ついに近代化が図られるのは言うまでもない。しかし、JR西日本の大阪近郊の路線すべてが近代化するわけではない。

大和路線や阪和線には未だに古い電車が多くは走っている。特に各駅停車として使われている車両はすべて国鉄時代に製造されたものである。JR化後に作られた電車が就いていない。

天王寺駅から奈良方面に行く大和路線については、VVVFインバータ制御によって動いているものは1つもない。

阪和線も快速で運用されている223系と225系のみがVVVFインバータ制御の車両であり、各駅停車の電車では今後導入見込みの225系を除いてはVVVF車は1つもない。


323系が103系の置き換えになる可能性大!

  • 大和路線:103系→323系 (各停)
  • 阪和線:103系→225系 (各停)
  • 4ドア車は廃止になる可能性大

しかし、103系もそろそろ寿命であるといえる。デビューしたのは1963年の3月であるため、まもまく初登場してから50年以上が経っている。

大和路線の場合、「大和路快速」には221系が使われていて、これはJR化後に製造された車両である。しかし、各停と区間快速には国鉄時代の古い列車だけでまかなわれている。黄緑の103系だけだ。1970年~1980代の山手線みたいな雰囲気を出している。

阪和線も同じである。関空・紀州路快速には新しい225系が使用されている。車内には液晶モニターが使われていて、案内設備も豊富だ。一方、各停と区間快速には水色の103系ばかりである。まるで、1980年代の京浜東北線を思い出させるような雰囲気を出しているほどだ。

2016年からは225系の増備によって一部は各駅停車や区間快速でも225系が割り当てられるようになった。しかし、それでも依然として103系が走っている。今後も225系が投入される見込みで、205系などの一部の国鉄車両についても225系になる予定。

ただ、大和路線についてはまだどの車両が投入されるのかはわからない。環状線の323系を試験運転していることを考えると、各駅停車については323系が導入される可能性が大きいと考えられる。

これまでは古い車両しか走ってこなかった大和路線だが、大阪中心部へつながっていることがあって利用者もかなり多い路線である。老朽化はかなり進んでいるのは否定できない。そのため、まもなく新しい電車と置き換わる可能性はかなり大きい。

そして、その新型車両こそが323系になる確率が高いだろう。225系は近郊型の車両であり、227系は広島地区用の電車である。これを考えると、関西地区の近距離電車としては323系しか考えられない。

阪和線は225系、大和路線の各駅停車は323系に統一され、関西地区では4ドア車は廃止されて3ドア車に統一されると私は予想している。

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