スポーツタイプの自転車であるクロスバイクのタイヤの空気圧について、目安は具体的にどれくらいまで入れるのが一番良いのか。舗装された道路を走る場合なら空気入れの目盛をどの位置にまで持っていけば適正なのか。
ママチャリと呼ばれる一般的な自転車の場合、タイヤの空気圧は300kPa程度である。
最高速度はせいぜい20km/h程度までであり、高圧にする必要がない。目盛のついていない空気入れを使っても全く問題はない。タイヤに指で力を加えてみてへこみが大きくないかどうかを確かめるだけでよい。
クロスバイクの場合、道路を高速走行するためタイヤの空気圧もママチャリよりも高圧にする必要がある。
特に28C以下の細いタイヤを履いている場合、圧力をかけてへこまないようにしなければならない。
100psiくらいが適正!
実際には各タイヤの種類によって推奨される空気圧は異なる。とはいえ、推奨空気圧はタイヤの側面に記載されているため、実際に購入してから確認しても何の問題もない。
溝のついている耐パンク性があるが重さがある者の場合、ほとんどは100psi(700kPa)くらいがちょうど良い数値となっている。
スリックタイヤで軽量なタイヤの場合、最大で120~140psi(800~900kPa)になっているものが多い。
スリックのものは弾力性があって、路面に接地する面積も狭いケースが多いため、空気圧も高くしても問題なくできている。
ただし、スリックでも100psi程度の大きさでも問題はない。ただ、接地面積が増えることで抵抗も大きくなるのでスピードを出すには向いていないかもしれない。
なぜ空気圧は高いのか?
クロスバイクのタイヤがママチャリよりも空気圧が高く設定されている理由は、走行する環境にある。
ママチャリの場合は歩道を走る人がほとんどである。段差も多く、巡航速度も15km/h程度である。舗装されていない砂利道も一時的に走ることがあるだろう。
一方のクロスバイクは段差の少ない車道をややスピードを出して走るための自転車である。空気圧が低いと段差には強いがタイヤと路面との接地面積が大きくなるため抵抗が大きくなってスピードが出せない。
また、クロスバイクのタイヤはママチャリのものよりも幅が細い。特に28C以下のサイズについては、幅が細いということで高圧にしないとリム打ちなどのパンクの原因になってしまう。