クロスバイクの移動にかかる所要時間と距離の関係とその目安について今回のテーマとする。市街地を走る街乗り、郊外の信号機の少ない地域ではどれくらいの違いがあるのか。
スポーツタイプの自転車ということで、ママチャリよりも大幅にスピードが出せる。そのため、移動できる範囲が広い。タイヤの幅が25C~32Cが主流だが、28C以下だと細いため、自転車の時速が速い。
ただ、ドロップハンドルのロードバイクよりは遅い。そのため、距離に対する所要時間の目安もロードと比べるとやや長くなる。
距離と所要時間の目安
市街地 | 郊外 | |
5km | 25分 | 20分 |
10km | 45分 | 40分 |
15km | 1時間ちょっと | 60分 |
20km | 1時間半 | 1時間20分 |
30km | 2時間15分 | 1時間40分 |
市街地の場合、こまめに信号機が存在するため、スピードを飛ばせるクロスバイクでも信号待ちで所要時間が長くなる。
郊外は信号機が少ないことで所要時間が短縮される。クロスバイクの本来の力を発揮できる環境が整っているといえる。
市街地はママチャリと大差ない
市街地の走行では、ママチャリと大して変わらない。軽快車からクロスバイクに乗り換えたところで大幅な時間短縮にはつながることが期待できない。
特に歩道を走るとなると、段差が多く路面の状態もかなり悪いことから、まったくスピードが出せない。クロスバイクのメリットといえば加速程度に終わってしまう。
ただ、それでも疲れの面ではママチャリよりも優れる。重量が軽く、低速域のギアも充実しているため、自転車の移動で感じる疲れははるかにクロスバイクの方が少ない。
最高速度がなかなか出せない地域ではあるが、加速性能が良いため、スポーツサイクルを楽しむことも十分可能だろう。
郊外なら平均速度は16km/h以上
一方で郊外の信号機があまり設置されていない区間を走る場合、クロスバイクの平均速度は16km/h以上になる。
体力がある程度はある人や若い人ならさらにスピードアップして、平均で18km/h位に達することもある。
10km程度の道のりなら、概ね40分程度で目的地に到着する。クロスバイクの1日で走れる限界の距離ともいえる30kmほどなら片道当たり2時間くらいだろう。
郊外は巡航速度を維持しやすいため、安定してスピードが出せるロードバイクの方が速いため、フラットハンドルのクロスバイクだとやや劣る。
ロードバイクの平均速度は20km/h程度になるケースがあり、クロスバイクはそれよりも遅い。自転車に乗り慣れた人だけが達成できるレベルとなる。