スマホのバッテリーを1回充電するのにかかる電気代はいくらの費用がかかるのか。電池が残りゼロの状態から満タンまで電源の供給を行ったとき、実際に要する料金はどれくらいの金額になるのかと疑問に思ったことがある人は多いのではないだろうか。
バッテリーの容量は各機種によって異なるため、かかる電気代の金額も多少は違ってくる。そこで、今回はSonyのXperia XCompactを基準に考える。
「Xperia XCompact」のバッテリーの容量は2,900mAhである。充電時の入力電圧は3.8Vである。これにより、フル充電するのに使用する電力をワットで表すと11.02Whとなる。
今日のスマートフォンのバッテリーの容量はあまり大差ない。iPhoneでもandroidでも同じくらいということで、電気代はいずれも同じ水準と考えてよい。
電気代はたったこれだけ!
東京電力の1kWhあたりの単価は約24.02円となっている。
これに上のフル充電する時に使用する電力を当てはめると計算式は以下のようになる。なお、1kWhは1,000Whに当たるため、1/1000を掛けている。
11.02(Wh)×1/1,000×24.02(円)=0.2647(円)
つまり、2,900mAh のスマホのバッテリーを電池ゼロの状態から満タンまで充電すると約0.26円の電気代となるというわけである。
ハイテクな機器というイメージから、最も高い料金がかかると思っている人は少なくないが、実際には1円もかからないほど安い。
ただし、実際にはスマホを充電する際にはエネルギー・ロスが発生するするため、理論値よりは電気代がかかる。したがって、バッテリーを1回フル充電すると約0.3~0.4円くらいになる。
1か月あたり10円!
仮に毎日スマホを電池ゼロの状態から100%になるまで充電したとしても、1か月あたりの電気代は10円程度である。節電するためにスマートフォンの使用を控えるのがよいのではないかと考えている人もいるが、それによる効果はほとんどないのがわかる。
1年間でも120円くらいしかかからない。毎日毎日LINEで誰かとチャットしたり、YouTubeを見たり、ネット上でニュース記事を読んだりしても、それに要する費用はわずかペットボトル飲料1本分くらいのお金しかかからない。
近年はスマホの電池容量が上がっていることもあって、1回で充電する電力のワット数も高くなっている。さらに、日本国内の原発が積極的には動いていないこともあり、電気料金も値上げされる傾向にある。
しかし、それでもスマホの充電代が電気代として負担する金額に与える影響はかなり小さい。力を入れてまで電気の節約に取り組むべきことではない。
もし今の電気代をもっと節約しようとしているのであれば、ほかの家電製品において取り組むのが効率的であるのは間違いない。