エアコンの「冷房」の電気代を調査! 1時間当たり13円が目安

冷房の1時間当たりの電気代

エアコンの冷房モード(クーラー)の電気代はいくらになるのか。具体的な金額を調査してみた。暖房よりも安い傾向にある。

結論を言うと、1時間当たり平均すると13円という金額になった。設定温度や外の気温、室内の広さによって異なってくるが、概ねこれくらいが相場になると考える。

1日12時間使用すると仮定すると、1日当たり156円になる。1か月に換算すると4,680円という金額が目安になる。


1時間当たりのエアコンの暖房の電気代

<エアコン=冷房の電気代>
1時間当たりの電気代 1時間×29円×0.45KWh(450W)=13.05円

(使用時間×1KWh単価×消費電力)

1日当たりの電気代(12時間) 12時間×13円=156円
1か月当たりの電気代(30日) 30日×156円=4,860円

参照:エアコンの「暖房」の電気代を調査! 1時間当たり30円に

電気代は1キロワット当たり29円という単価と仮定した場合、計算式は上のようになる。最も広く流通している8畳向けの場合、エアコンを冷房にすると、消費電力は450Wくらいが平均になる。

その日の気温や設定温度、部屋の広さによって暖房の消費電力は大きく違ってくるため、一概には言えない。

とはいえ、設定温度を27℃くらいに保つと、おおむね平均値となる目安に収まってくる。

1日当たり156円

クーラーの使用時間を1日当たり12時間とした場合、計算式は「12時間×1時間の電気代」となる。

1時間で13円ほどになるため、1日に換算すると156円となる。

エアコンは冷房も暖房も起動時には大量の電力を使うため、短時間の使用になると単価が高くなり、長時間使用すると単価が下がる。

特に起動時に室内が蒸し暑い状態となっている場合、そこを急速に冷やそうとエアコンがフル稼働するため、電力を多く消費する。

さらに、こまめにつけたり消したりの動作を繰り返していると消費電力が大きくなり、長時間連続して使っている方がむしろ電気代が高くなる可能性が少なくない。

1か月間の電気代は4,500円くらいが目安

<1か月の冷房の電気代>
12時間使用 12時間×13円×30日=4,860円

(使用時間×時間当たりの単価×30日)

8時間 3,120円
10時間 3,900円
18時間 7,020円
24時間(1日中つけっぱなし) 9,720円

エアコンによる冷房を毎日使ったと仮定すると、1か月当たりの電気代は4,860円になる。したがって、目安としては4,000~5,000円ほどになると考えてよい。つまり、4,500円程度ととらえられる。

1日の電気代は12時間の使用で156円と仮定した場合の話である。

1か月間毎日例外なく猛暑の日はそう多くはないため、実際にはもっと安い金額になると思われるが、上限を考えるとこれが1つの金額の基準値になる。

今回の計算式では、在宅の時間や外の気温によっても冷房の使用状況は特に考慮していない。

>>冷房(クーラー)は何度以上になったらでつけるのが最適か調査

24時間つけっぱなしだと1万円

ところで、冷房のエアコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代であるが、単純計算で9,720円になる。

約1万円程度になると考えてよい。1日中つけっぱなしにすると、これくらいの金額になる。

ただ、夜になると気温が下がる。熱帯夜という言葉が出てくるように、真夜中でも27℃以上の気温がある日もあるが、それでも昼間よりは低い。

夜は冷房の出力が下がるため消費電力もそれに伴って下がる。すなわち、24時間つけっぱなしにしても実際にはもう少し安い電気代に収まる可能性が大きい。

畳数ごとの電気代の目安

エアコンは冷房も部屋の広さによって製品の種類が違ってくる。大きい部屋用のものほど消費電力が大きい。

タイプごとの暖房の電気代の目安は以下のようになる。

タイプ 平均消費電力 1時間当たりの電気代
6畳用 400W 11.6円
8畳用 450W 13.円
10畳用 500W 14.5円
12畳用 600W 17,4円
14畳用 700W 20.3円
18畳用 1000W 29円

6畳・8畳向けは小さい部屋用のエアコンということで、出力も小さい。ゆえに消費電力も少なくて電気代も安く済む。

一方で10畳を超えてくると消費電力が大きくなる。12畳・14畳・18畳と広さが大きい部屋向けのエアコンになると電気代が大幅に高くなる。

蒸し暑い部屋をクーラーで一気に冷やそうとすると膨大な電力を使うことになる。そんな中で毎日冷房を使うと電気代も10,000円以上になるかもしれない。

経済的といえるのは、狭い部屋でエアコンを使用するという使い方になる。

リビングルームは1時間当たり15円

こうしたことを考えると、10畳くらいが広さの平均であるリビングルームのエアコンによる暖房の電気代の目安は約15円と判断できる。

一戸建てでもマンション・アパートなどの集合住宅でも、家の中で最も広い部屋はリビングルームになるだろう。

ここで暖房を使用した場合の電気代が15円/時ということだ。

寝室や子ども部屋などでエアコンの暖房の電気代はもうちょっと安くなるが、リビングは広くて人数も多くなることから、電気代も家じゅうでは高い。

なお、部屋ごとの目安としては、以下のように考えてもよいだろう。

<部屋ごとに1時間の暖房の電気代>

  • リビング:15円
  • 寝室・子供部屋:11~13円

もし暖房代を節約したいのであれば、設定温度はなるべく低くし、エアコンのフィルターを定期的に掃除することで消費電力を抑えられる。


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