阪急京都線の最高速度は115km/h! 特急はやはり速い?

阪急京都線の最高速度は115km/hと定められている。主に通過駅が多い特急や快速急行で出す。線形が良い部分が多く占めていることから、私鉄の中ではスピードが出しやすい路線となっている。

特急の場合、梅田駅から京都河原町駅までの所要時間は最短で45分である。並行するJR京都線の場合は、新快速で最短25分(大阪~京都間)で結んでいるため、こちらと比べると劣勢ではあるものの、同じく並行する京阪電鉄よりは所要時間が早い。


どこの区間で115km/hまで出せる?

阪急京都線の最高速度

阪急京都線においては、特急は上新庄~桂で最高速度である115km/hを出すケースが多い。この区間は、線路がほぼ直線的になっていて駅間距離が長い。制限速度がかかるカーブがほとんどないため、スピードを出せる環境になっている。

梅田から十三駅を経て淡路駅までの区間は急カーブが多く、出せる速度は80km/h程度までである。淡路駅構内へ入る際もポイント通過の都合上徐行を余儀なくされる点もまたその理由に当てはまる。

京都市内についても、桂~河原町の区間は地下になっているところが長いためあまり飛ばさない。地下区間の最高速度は90km/hまでとなっている。しかも、駅間距離も短い。

各駅停車については、すべての駅に止まる都合上最高でも100km/hくらいまでしか出さない。直線が続く部分であっても115km/hまで加速するのは特急系の優等列車のみとなっている。

ただし、正確な最高速度は使用される車両によって異なる。115km/hまで出せるのは比較的新しい車両である7300系以降のモデルに限られる。6300系までの旧式の車両は110km/hまでしか出せない。

JR新快速よりは遅い

阪急京都線の線形が良いとはいえ、並行するJR京都線の新快速と比べてしまうとスピードが遅い。所要時間もJRの方が圧倒的に有利な立ち位置にある。

JR西日本の東海道本線の最高速度は130km/hに設定されている。新大阪から京都駅までの区間においては、新快速の停車駅は高槻駅のみとなっている。一度駅を発車すると長く走り続けるため、高速運転がしやすい。

JR京都線の新快速

阪急側の線形が比較的良好なのは確かだが、JR側はさらに線形が良い。大阪~京都間に限れば、制限速度が100km/h以下になるカーブは大山崎駅付近の半径500mの曲線のみだ。

複々線となっていることもあり、各駅停車に追いついてノロノロ運転を余儀なくされるということがないのもJRの新快速のメリットといえる。設備の関係からも、阪急京都線よりもJRが優勢になっているのは否定できない。

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