京急の「普通」の本数が少ないのかなぜ!? 各停はいらないのか?

京急において各駅停車に当たる「普通」の本数が少ないと感じたことはないだろうか。都市部の割には10分間隔でしか走っていなく、線路を走る電車のほとんどが速達列車になっている。




他の私鉄路線を見ると、優等列車よりも各駅停車の方が本数が多い。京急の場合、沿線の住民の利便性を考えたダイヤになっているというよりは、遠方の利用者向けのダイヤになっているのが印象的だ。

品川~横浜まではJR東海道線と京浜東北線と並行して走っている。しかし、各停に限れば運行本数はJRの方が圧倒的に多い。京浜東北線は日中のオフピークの時間帯でも5~7分間隔で走っている。

快特・急行が中心のダイヤ

京急の場合、都心から神奈川県南東部と羽田空港へのアクセス路線としての機能が大きい。一方、品川から横浜にかけての区間はすぐそばにJRの線路もあるため、沿線の地域を独占的にカバーしているわけではない。

しかも、京急のターミナル駅が品川駅のみになっているのに対してJR側は東京駅や上野駅と直結している。山手線への乗り換えができることを考えれば、さらに新宿や渋谷へも簡単に行ける。

こうした事情から、京浜間の沿線の人々は京急よりもJRを使う人が圧倒的に多い。急行電車が止まる駅周辺についても、JR京浜東北線の方に人が多く集まる傾向にある。

各駅停車はあまり需要がないのが現状といえる。それに対して、快特や特急などの速達列車は羽田空港や横浜駅以南の地域と都心を移動する乗客で大きな需要がある。

これにより、京急本線のダイヤは快特や特急が中心になっているというわけだ。各駅停車はあくまでも快特・特急を補完する役割という程度という位置づけになっている。

朝のラッシュの時間帯であっても京急では特急や快特を多く走らせている。他の私鉄各社では通勤通学の時間帯は優等列車の運転に消極的である場合が多いが、京急はその例外といえる。



各駅停車は空いている

速達列車である快特や特急は常に混雑している。座席は満席であり、空いているというケースはあまりない。座れない可能性もいつも高い。

一方の各駅停車の方はオフピークであれば常に座席が空いている。快特が立っている人が多い中でも各停の方に乗り換えると必ずといっていいほど座れることがほとんどだ。

近距離の移動で使う各停という性質に加えて、JR京浜東北線との並行する区間が多いことが、京急の各駅停車の混雑をゆるやかにしている要因になっていることがわかる。

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