阪急神戸線vs阪神本線、どちらがランク上なのか比較してみた!

阪急神戸線と阪神本線はどちらも大阪市と神戸市を結ぶ主要な私鉄路線である。違いといえば、前者は山側を通るのに対して後者は海側を走る。異なる点は他にもあるが、今回はこの2社を徹底的に比較してみた。

JR神戸線と比較してしまうと、こちらでは新快速という在来線の中ではかなり速い列車が走っているため、所要時間の面では勝てない。複々線になっているため、運行本数からもJRの方が有利な立場であり、阪急でも阪神でも残念ながら勝てない。

阪急と阪神の比較

一方で、運賃に関しては私鉄である阪急と阪神の方が安い。阪神間の移動をする際には、所要時間の短さであればJR西日本だが、お金を節約するのであれば私鉄2社のどちらかということになる。


所要時間は阪急の特急が早い

所要時間で見ると、梅田から三宮までを移動するのであれあ阪急神戸線の特急が早い。阪急であれば27分程度で結んでいる。一方の阪神本線の特急は31分程度かかる。距離はほとんど同じであり、運賃も320円と同額である。

それでも、阪急の方が速達性には優れている。阪急神戸線の特急は停車駅が少ないのが特徴だ。十三・西宮北口・夙川・岡本の4駅に止まるだけとなっている。対する阪神本線の特急は尼崎・甲子園・西宮・芦屋・魚崎・御影の6駅に停車する。

阪急よりも2駅多く止まる。さらに、阪急神戸線の場合は全線に渡って線形が非常に良い。駅間距離も長い傾向にある。

対する阪神本線の線形はあまりよいとは言えない。制限速度がかかるカーブは至るところに存在する。駅間距離も短いため、各駅停車に追いついてしまって後続の優等列車が徐行運転になることも珍しくない。

こうした性質から、梅田と神戸三宮間を移動するのであれば、阪急神戸線の特急を使うのが一番お得といえる。

空いているのは阪神

ただし、混雑の大きさについては阪神本線の方が空いている傾向にある。沿線の利用者を見ても、阪神よりも阪急側の方が住宅地が広がっている。阪急神戸線の場合、伊丹線や今津線方面からの乗客も合流してくるため、想定的に乗客の数が多い。

阪神本線の場合は海側を通ることから住宅地はそれほど多くはない。海岸側は工業地帯や物流倉庫街が広がっているところも少なくない。

沿線の人口があまり多くはないエリアを通っていることもあって、阪神本線の混雑は特急であってもオフピーク時ならそれほど激しいものにはならない。

これに、並行するJRや阪急神戸線の方が所要時間が早いことが現状に拍車をかけている。若干スピードが遅いのは避けられないが、座席に座れる可能性が高い路線なのは阪神本線ならではのメリットと言えるだろう。

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