関西国際空港へJRを使っていく場合、関空快速と特急はるかの2種類の電車のどちらかを選ぶことになる。目的地はともに同じだが、どちらがあなたにとっては便利な存在なのか。
関空快速と特急はるかの間には大きな違いがある。行き先は関西国際空港だが、所要時間から運賃の値段、混雑度、始発駅や経路は違う。
乗客の層にも違いがみられる。当然ながら、節約するのであれば特急はるかではなくふつうの快速電車を乗るのが良いだろう。ちょっとリッチな存在なのも特急はるかの特徴だ。
(天王寺~関西空港) | 関空快速 | 特急はるか |
運賃 | 1,060円 | 2,230円 |
所要時間 | 51分 | 33分 |
混雑 | たぶん座れない | 座れる |
経路 | 大阪駅、京橋駅 | 京都駅、新大阪駅 |
天王寺から関西国際空港まではともに阪和線を通る。ダイヤが乱れた時には、JR以外の方法を使うことになるのは変わらない。
関空快速がおすすめな人とは?
関空快速がおすすめな場合とは、大阪環状線の駅から乗る場合だ。大阪駅や京橋駅、天王寺駅から乗るのであれば、快速で問題ないという人が多いだろう。
特急はるかの場合、線路の配線上大阪駅は経由しない。天王寺駅には停車するが、乗車券に加えて特急券が必要となるため、運賃が快速と比べて倍増する。
LCCユーザーのように交通費を安く済ませたいという人にとっては、特急はるかを使うという選択肢は財布にやさしいとは言い難い。
所要時間についても、快速と特急の差は20分程度である。空港へ急いでいく時を除いては、それほど大きなメリットがあるとはいえない。
少なくとも、一般的な電車に乗ることに抵抗がないのであれば、関空快速を使うのがよいといえる。
特急はるかがおすすめの人とは?
特急はるかの特徴といえば、京都駅や新大阪駅を発着している点であろう。関空快速を使うとなると、これらの駅から乗る場合には大阪駅にて乗り換える必要が出てくる。
特急であれば、乗り換えなしで関西国際空港と行き来できる。乗り換えの手間がなく、しかも優等列車ということで、所要時間は大幅に短い。
京都駅や新大阪駅を乗り降りするのなら、特急料金を支払ってでも特急はるかを選ぶ価値は大きい。
さらに、特急はるかで指定席を使えば、100%確実に座れる保証がある。飛行機に乗る人は大きな荷物を持っていることが多い。座席に確実に座れるメリットは、ふつうの時に電車に乗る時よりも大きいのではないか。
関空快速では、上り方面は関西空港が始発のため座れる可能性が高いが、下り方面は座れない可能性が圧倒的に高い。
空港へ行く人よりも阪和線内の駅を乗り降りする人の方が圧倒的に多く、地域輸送のための快速電車という性質が強い。
大阪駅や京橋駅などの主要な駅から乗った場合でも、すでに乗客が乗っていて座れないケースが多い。座りたいという要望に応えてくれるのは間違いなく特急はるかだ。
なお、特急はるかには自由席もあるが、それでも朝や夕方の一部の時間帯を除いては座れる可能性が高い。