JR西日本の阪和線を走る関空快速・紀州路快速で使われている車両にはすべての編成にトイレがある。例外なく近郊型車両である223系または225系で運転される。
関空快速と紀州路快速は日根野駅より北側の大阪市側では連結して運転され、4両+4両の合計8両編成で走ることが多い。
日根野駅から南側では、関西国際空港へは「関空快速」、和歌山方面へは「紀州路快速」がそれぞれ単独で4両編成で走る。
どちらにもトイレが設置されていて、4両編成につき1つの車両にある。関空快速・紀州路快速のどちらか片方にしかトイレがないというわけではない。ただし、連結されている場合でも、互いに通り抜けはできない。
何号車にトイレがある?
関空快速・紀州路快速のどちらも下り側の端部の車両にトイレが付いている。簡単に言えば1号車に当たる。連結して運転される区間においては、1号車と5号車ということになる。
JR阪和線で使われている近郊型車両は、223系を含めた全体としては洋式トイレが多い。223系の後期車と225系の全編成では洋式トイレとなっていて、車対応のバリアフリーとなっている。
ただ、223系の中でも初期型にあたる0番台では和式トイレとなっている。車椅子にも非対応で、バリアフリー化が進んでいない。
洋式トイレか和式トイレかは、実際に乗ってみないとわからない。最近は和式トイレが苦手な人が多くなってきているが、そんな中で223系の初期型車はデメリットとなるだろう。
なお、製造されたのが古い車両では、最近になって更新されたものを除いては和式トイレが主流となっている。洋式トイレはここ最近になって主流となり始めたのは間違いない。
阪和線の各駅停車・区間快速にはトイレないことも
JR阪和線の各駅停車と区間快速については、トイレが付いていない車両もある。国鉄型の103系と205系では、トイレは付いていない。
基本的に、片側4つドアの車両は通勤型車両と呼ばれる列車で、近距離輸送に特化した車両である。トイレは設置されていない。
将来的には、今の103系と205系は近郊型車両の225系に置き換えられる予定となっている。しかし、今のところはまだトイレなしの車両が多くは知っている。
阪和線ではないものの、大阪環状線を走る103系、201系、さらに最新型車両の323系においても近距離輸送のための車両であるため、トイレは付いていない。
323系は片側3つドアとなっているが、性質上は通勤型車両である。225系や223系のような中長距離輸送のための近郊型車両ではない。