阪急京都線の快速特急「京とれいん」の乗り方に関して取り上げる。土日の休日ダイヤの時だけ運転される臨時列車であり、停車駅は最も少ない。
基本的には1日に4往復の便がある。午前中は梅田→京都河原町、午後は京都河原町→梅田という運転系統となっている。
大阪市内から京都へ行くための観光列車というような存在となっている。車両も専用車両が使われている。
快速特急という名称となっているが、乗車券のみで乗れる無料列車である。座席も転換クロスシートかボックスシートとなっていて、指定席はまったく設置されていない。
ちょっとした快速電車という感覚で乗れる。特別料金がかからないため、乗客はいつも結構多い。
自由席だからどこに座ってもいい
JRや近鉄の場合、「特急」という名称がつくと基本運賃とは別に追加的な料金がかかる。乗車券+特急券の料金が発生するため、通常よりも2倍ほどの金銭的な負担になりやすい。
阪急電鉄はすべての種別が普通電車という形で運転されている。特急も無料列車となっている。そして、快速特急である「京とれいん」も無料で乗れる。
指定席はない。あらかじめ予約することはできないが、その反面安い料金で大阪と京都を行き来できるというメリットがある。
どのくらい混雑する?
下りの場合、梅田駅から乗るのであればほぼ確実に座席に座れるだろう。淡路→桂間はノンストップ区間であるため、沿線の鉄道利用者が避けるためだ。
十三駅となると、途中駅ということで座れない可能性が高くなる。しかし、それでも通常の特急よりは乗客数が少ないため座れる確率が低くない。
淡路駅からだと、座れない可能性が大きい。ここからは桂までは無停車のため、座れなかった場合には長時間立っていることとなる。
桂駅に到着すれば、嵐山線へ乗り換える人がまとまった数いるため、一気に座席に空きが出てくる。河原町駅までは座れるだろう。
上りの場合も、始発駅である京都河原町駅から乗る場合には座れる。烏丸駅からだと、乗車客が多いため最後の方に乗るとなると座れない可能性が出てくる。
嵐山線との接続駅である桂駅からの乗車だと、ほぼ座れない。淡路駅までは立っていることとなるのは避けられない。
座席のタイプは車両で違う
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 |
転クロ | 転クロ | ボックス | ボックス | 転クロ | 転クロ |
快速特急「京とれいん」はすべての車両が転換クロスシートまたはボックスシートのどちらかとなっている。
1・2・5・6号車は転換クロスシートシートとなっている。車両の端部を除いては、進行方向に向いて座る座席のタイプとなっていて、新幹線やJRの特急のような形だ。
3・4号車はボックスシートとなっている。座席タイプとなっていて、畳の和風スタイルの車内となっている。3~4名で電車に乗る場合にはおすすめの座席である。
一方で、1~2人だと他人と対面して座ることとなるため、あまり快適な種類ではない。こちらの場合には転換クロスシートの方が好ましい。