東武スカイツリーライン、最高速度は遅い!?

浅草から東武動物公園までの路線名称であるのが東武スカイツリーラインである。特急、快速、区間快速、急行、準急などのさまざまな列車種別が存在する線路であり、北千住から北越谷にかけては複々線となっている。

この複々線区間の延長は私鉄の中では一番長い。これによって、多様な列車種別が走っていても余裕のあるダイヤが実現できている。

しかし、最高速度は他の鉄道会社と比べて遅い。特急は最高時速120kmまで出すが、快速・区間快速は105km/h、急行以下の種別では最高100km/hしか出さない。

急行の直通先である東急田園都市線は最高110km/hであり、並行するJR宇都宮線もそれと同じスピードであることを考えると、東武スカイツリーラインの最高速度の数値は遅いといえる。

東武スカイツリーラインは関東平野を走る路線であるため、カーブが少なく線形の良い路線となっている。物理的にスピードが出せないというわけではない。実際、特急列車に関しては最高速度を維持しやすい環境になっている。

ところが、追加料金が不要な列車では100km/h程度に抑えられている。実際の運転では、概ね85~90km/hで流し運転を行う場合が多い。首都圏の私鉄の中ではゆっくりではないだろうか。


なぜ遅い?

東武10000系

wikipediaより

東武スカイツリーラインの最高速度が遅い理由に関しては、車両の性質が挙げられる。つい最近まで8000系という1960年代の古い車両が走っていた。旧式であるため、スピードは出せない設計になっている。

また、現役で運用に就いている10000系に関しても性能的には100km/hまでしか出せない。これが最高速度が低く抑えられている理由であると考えられる。

列車の運行ダイヤは主に一番性能が低い車両に合わせて設定される。つまり、今の東武スカイツリーラインの普通列車のダイヤはこの10000系の性能に合わせて作られているというわけだ。

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