CPUの中でも一番性能が低くて省電力のCeleron(セレロン)を搭載したパソコンのメモリを8GBにした場合、動作は軽くなるだろうか。処理速度は速くなってスムーズで快適になるのだろうか。
Celeron搭載モデルのPCの特徴として、販売価格が安い点が一番魅力的なポイントとなっている。何よりも値段が低くて経済的であることを求めている人なら、まず最初に選択肢に入るのはセレロンというCPUを使っている機種であるケースが多い。
価格帯はLenovoやDELLといった海外メーカーであれば3~5万円程度である。東芝やNECなどの国内メーカーとなると7~9万円程度である。1つ上のランクのCore i3と比べると1、2万円安い価格帯となっている。
Coreシリーズとなると値段がその分高くなり、ノートパソコンであれば8万円以上はかかる。そのため、パソコンに回せる予算上の余裕がない人はまずCeleron型のパソコンを買うことを検討する。
しかし欠点があるのがネックである。CeleronというCPUは省電力であるが処理能力が低い。何か機械に負荷がかかるような作業を行うとすぐに動作が遅くなってしまう。
8GB にメモリ増設すれば速い?
- ネット閲覧なら問題ない
- YouTubeの視聴もOK
- 動画編集・ゲームは不十分
では、Celeronを搭載したパソコンのメモリを8GBに増設した時、動作の遅さは改善されるのか。
通常、セレロンモデルのパソコン(Windows 10)の9割はメモリが4GBになっている。それ以上のものを採用している例はほとんどない。デフォルトで8GBになっているPCは値段が高くなっても性能の高さを重視しているためCoreシリーズを用いている。
メモリを4GBから8GBに変えれば、動作の快適さは上がるだろう。これまでは固まったりカクカクになったりしていた場面でもスラスラ動くようになるケースは多い。
ただし、動画の編集やオンラインゲームではまだ動作は重い状態に残る可能性が大きい。こちらはCPUの処理能力が求められる作業になるため、いくらメモリを増設したからといってもCeleronがCPUである以上は遅い状態のままになってしまう。
ノートパソコンであってもデスクトップであっても変わらないだろう。もし高い処理能力を必要とする作業を行うのであれば、Core i5以上の高性能なCPUを積んでいる機種を購入することをおすすめする。