鉄道の女性専用車両を導入している路線では時間帯が一部に限られているケースが少なくない。特に東京を中心とする首都圏では朝だけとなっている例が多い。
日中以降と休日ダイヤで運転される土日祝日は女性専用車両の「時間外」となっている。しかし、それでも男性はなるべく乗ってはいけないという空気が漂う。
普通の車両の方が乗車率が高く、女性専用車両に設定される車両だとたとえ時間外であっても男性が少なく、ほとんどが女性となっている。
時間外でも乗りづらい雰囲気
女性専用車両が設定されるのは朝ラッシュのピークの時間帯で、満員電車となる時間帯が対象になるケースが多い。
痴漢のような性犯罪が起きるのが満員になる通勤ラッシュに集中するからである。このため、日中以降は男性でも乗れるとうにしている鉄道会社が多い。
しかし、実際のところは時間外であっても女性専用車両に設定される車両を男性が避ける傾向が目立つ。
理由の1つは「女性専用車両」という案内板が常に張ってあるからではないか。時間外ではあっても、なんとなく乗りにくい気配を出している。
「できれば男性は乗ってはダメ」というような雰囲気ともいえる。そんなことから、女性専用車両の時間帯であっても男性は普段から普通車となっている車両を選ぶ傾向が見られる。
参照:女性専用車両の乗車率は低いのか!? 普通車よりも空いている?
男性には乗ってほしくない
女性専用車両の時間外であっても男性とは同じ車両には乗りたくないと思っている女性の乗客もいるようだ。
いつの時間帯であっても、男性とはいっしょになりたくない人は女性専用車両に設定される車両を選ぶ。
これにより、該当する車両に乗っている乗客からは「男性は嫌」というような視線が感じられることもある。
男性の多くが女性専用車両に設定されていない時間帯でもあえて普通車を選ぶ理由の1つとも考えられる。
女性専用車両の文字が大きい
「女性専用車両」という文字だけが大きいにもこの理由の1つと考えられる。実際には下の方に小さく対象となる時間帯が記載されている。しかし、そのサイズは明らかに小さい。
それよりもピンク色の枠の中に書かれてある「女性専用車両」という文字のサイズが大きくて非常に目立つ。
男性から見るといかにも「絶対に乗ってはいけない」というイメージが感じられる。威圧的とも感じられるが、案内板の性質もまた時間外でも乗りにくい雰囲気を出している理由だと考えられる。
この傾向はどこの鉄道会社や路線にも当てはまる。女性なら問題ないが、男性から見るといかにも避けられているという印象が浮かぶのは確かだろう。