日本郵便のゆうパケットで配達が最短日数で来ない、所要日数が遅いことはしばしばある。翌日~翌々日には届くとされているものの、実際にはさらに所要日数が延びることも結構ある。
同一都道府県内や地域でさえ、通常なら次の日には配達できるような状態でもゆうパケットだと遅れやすい。
なぜこのように配送状況があまり良くないのか。考えられる理由を調査してみた。
ゆうパケットが遅れやすい理由~3つある
遅れる理由 | 詳細 |
配達の優先順位が低い | 配達の優先順位は普通郵便と同じで「低い」ランク |
速達便ではない | 速達郵便ではないため、スピード配達が重視されていない |
ポスト集荷の時刻後の投函 | ポストの集荷時刻の後に投函すると発送は翌日扱いに |
※ゆうパケットは配達日付指定が可能だが、これは法人契約者限定 |
ゆうパケットの配達が遅くなる理由の代表的な例はこれら3つになる。
同じ日本郵便の輸送サービスでも、ゆうパックやレターパックと比べると配達状況が悪い。普通郵便やゆうメール、クイックポストとほぼ同じランクである。
個人宛、法人宛を問わず、日本郵便のホームページ上では発送から配達までの所要日数は「おおむね差出日の翌日~翌々日にお届けいたします。」と記載されている。
しかし、実際のところはさらに日数が延びる事例がある。翌日配達が明らかにできるような近距離でも1日延びて翌々日の配達になることも。
配達の優先順位が低い
ゆうパケットの配達の順位は低い。基本的には以下の輸送商品と同じような感じになる。
<配達優先順位が低い輸送サービス>
- 普通郵便
- ゆうメール
- クイックポスト
- スマートレター
ゆうパケットまたこれらと同じグループに入る。バイクの配達員が届け先の自宅のポストへ配達するというやり方だが、速達郵便とは違って「速達便」ではない。
宅配便である「ゆうパック」と比較しても、時間指定がない。
配達日付指定も法人契約者では対応しているものの、個人向けサービスではない。
郵便の配達では速達郵便やレターパックプラスなどが優先される。繁忙期のように輸送量が増える時期になると、値段が安いゆうパケットは後回しにされてしまう。
速達便ではない
ゆうパケットは速達郵便ではない以上、スピード配達のサービスが付加されてはいない。したがって、最短でお届けされるものではない。
発送日の翌日~翌々日に配達されるという文言はあくまでも1つの目安に過ぎない。かなりの高い確率で最短日数で届くと解釈する人もいるが、これは完全な誤りである。
簡単に言えば「いつ届くはわからない」輸送サービスである。追跡サービスがあるため、発送した荷物が今どこにあるのかがわかるシステムになっているものの、自分から配達の時期を希望することはできない。
本当に配達先まで届いたか届いていないか把握するためだけのツールに過ぎない。
ポストへ投函する時刻が遅い
ゆうパケットの発送方法は、専用の送り状を貼り付けて近くのポストへ投函するという方法になっている。
ポストの集荷時刻後に投函すると、発送されるのはその次の日になってしまう。特に午後以降に投函したのであれば、これには要注意である。
ポストの集荷の日が投函した日の次の日になれば、ゆうパケットの荷物が送り先に届けられるのは投函日から2日後~3日後となる。
ポストの集荷に間に合わないと配達が遅くなるのは避けられない。
翌日に届かない確率
ゆうパケットで本来なら翌日には配達できるようなエリアでも届かない確率はどれくらいになるのか。
これは繁忙期と閑散期で分かれる。輸送量が増える繁忙期とは、3月、7月、8月、12月である。それ以外は基本的に輸送量に起因するトラブルは起きにくい。
月 | 遅れる確率 |
3,7,8,12月 | ★★★★★ |
4,9,11月 | ★★★ |
1,2,5,6,10月 | ★★ |
決算時期を迎える企業が多い時期、長期連休の直前期になると輸送量が増える。それによってゆうパケットの配達も通常より長く時間がかかるリスクが上がる。
年末、ゴールデンウィーク、お盆の直前約1か月は輸送量が増える時期に入る。3月は年度末で決算期に入る。
多くの場合は翌々日の配達になり、特に配達が間に合っていない時は3日後にもなり得る。
逆に決算期でなく、長い休みもない時期は安定した輸送量にとどまりやすい。ゆうパケットも近距離なら翌日に届けられる可能性が高い。