日本郵便のゆうパケットでは配達の時間指定ができない。概ね翌日~翌々日とされているもののいつ届くかわからないのが現状。
所要日数はレターパックライト、速達郵便とほぼ同じである。追跡サービスもある。とはいえ、それでも配達の具体的な時間を希望することができない。
あくまでも配達時間指定を行えるのは「ゆうパック」の方である。これより料金が安いゆうパケットでは取扱い不可となっている。
ゆうパケットで時間指定ができない理由
ゆうパケットで配達の時間指定ができない理由として考えられる事情は、以下の4点になる。
主な理由 | 詳細な内容 |
料金が安い | 料金が安いため、時間指定オプションが代金に含まれないから |
配送ルートが郵便物と同じ | 配送ルートは普通郵便などと同じ。バイクの配達員がポストへ投函する。 |
メール便 | メール便のような扱い。宅配便ではないため。 |
ポスト投函型 | ポスト投函型の輸送商品で宅配便とはまた違うものであるから。 |
時間指定ができるゆうパックとはまったく別の輸送商品のため、あくまでもポストから届け先の自宅へ届ける形となっている。
参照:ゆうパックの配達が遅い!? ヤマトより輸送状況が悪い理由
料金が安い
ゆうパケットの料金は厚さに応じて上がるものの、距離制にはなっていなく、全国一律の料金体系になっている。
- 厚さ1cm以内=250円
- 厚さ2cm以内=300円
- 厚さ3cm以内=350円
- ※3辺の長さが合計60cm以内、重量1kg以内
一方のゆうパックの場合は最も小さい60サイズでも同一都道府県内ですら800円はかかる。最低でもゆうパケットの2倍の料金がかかる。
時間指定ができない合理的な理由があるのは避けられない。値段が安いゆうパケットはやはり「いつ届くかわからない」というリスクはある。
配送ルートが郵便物と同じ
<ゆうパケットの配送の特徴>
- 追跡サービス有り
- 配送ルートは郵便と同じ
- ゆうパックとは別ルート
ゆうパケットの配送ルートは普通郵便・速達郵便などと同じである。配達を行うのがバイクで回る郵便物の配達員である。
ゆうパックは4輪車に乗る配達員で、どちらかというとヤマト運輸や佐川急便のような感じである。
ポストに投函されたゆうパケットはまず地域の拠点の郵便局へ集約されて、そこから幹線輸送で届け先の郵便局へと向かう。
そして配送ルートごとに仕分けされて、手紙やはがきなどと一緒にゆうパケットの荷物も配達される。
配達の方法も自宅のポストへ投函となるため、郵便物と全く同じになる。これもゆうパケットで時間指定ができない理由だろう。
メール便と同じ
ゆうパケットは基本的に他社では「メール便」と呼ばれるポストへ投函するタイプの輸送商品である。信書は送れない一方、性質的には郵便物と同じ。
ヤマト運輸の「ネコポス」や「クロネコDM便」、佐川急便の「飛脚メール便」とライバル商品と考えてよい。
いずれもゆうパケットと同じく配達の時間指定はできない。受領印をもらうタイプではなく、ポストへ投函するタイプでもある。
ライバル他社を見ても、ゆうパケットで配達の時間指定が求められるという形ではない。
>>レターパックは土日でも配達される! プラス・ライトどちらも
ポスト投函型
時間指定ができる輸送商品はほぼすべてが受領印をもらうタイプ、つまり対面での配達になる輸送商品である。ゆうパックも置き配を除いては受領印をもらう。
日本郵便のレターパックプラスもまた受領印をもらうタイプに当たる。
ゆうパケットは完全に自宅ポストへ投函することで配達完了になる。レターパックライトと同じ形だ。
ポスト投函の輸送商品は基本的に価値が低くて再発行ができるようなものを送るための手段になる。高価なもの、再発行が困難なものはそもそも取扱不可となっている。
そして、速達性が高いものを送る手段でもない。あくまでも「ただ送るだけ」の手段がゆうパケットである。