【埼京線】なぜ終電が他路線より早い!? それにはこんな理由がある!


埼京線

photozou.jpより

JR埼京線の終電(最終列車)は他の路線と比べると早い。下りで新宿駅を深夜0時に出発する電車が一番最後である。都心のターミナル駅を深夜1時頃になっている路線が多いことを考えるともっと繰り下げてもいいのではないかと思うだろう。

例えば、新宿駅を出る下り電車の最終は23:55の川越行である。これ以降の埼京線の列車はすべて池袋発赤羽行のみであり、それ以遠へ行く電車はまったく走っていない。24時台の電車がないのが弱点。どうして、埼京線だけが終電が速いのか。

埼京線が開業したのは1985年であり、当時はすべて池袋駅を始発としていた。その後の1986年に新宿まで、1996年には恵比寿駅まで延伸した。

さらに、2002年には東京臨海高速鉄道りんかい線と相互直通運転を開始し、乗り換えなしで新木場まで行けるようになった。

東京の中心部である新宿・渋谷といった場所まで埼玉県内から電車1本で行けるということで、埼京線の沿線には多くのマンションなどの住宅地開発が急速に進んだ。

しかし、終電が早いという欠点を持っている。夜遅くまで都心部で過ごすことができないのが、埼京線ならではの特徴といえるだろう。

車庫が遠いため!

埼京線の最終列車が早い一番の理由は、車庫がある場所が都心部から離れているためである。埼京線を運行するE233系7000番台の車両基地は川越線内の指扇駅~南古谷駅にある。

埼京線の区間である大宮以南には線路だけがあるだけであり、車庫がない。そのため、夜間に車両のメンテナンスを行う場所は都心部から遠く離れた川越市だけというわけだ。

埼京線が建設される予定だった昭和の時代、車両基地はさいたま市浦和区あたりに建設される計画があった。具体的には、ロッテ浦和工場が立地する場所を買い取ってそこに作ることを予定していた。

しかし、沿線の住民による東北新幹線の建設反対運動が活発に行われていたため、線路新設の反対運動の中で車両基地までも建設することはもはや困難であった。

埼京線・川越線の車庫

そこでやむを得ず、川越線内の土地に余裕がある場所に埼京線の電車を置く車両センターを作ることにしたという経緯がある。

これにより、今日は埼京線の終電の時間が経路線よりも早い状態になっているのである。

かつての埼京線沿線で新幹線の線路の建設に猛反対していた住民であるが、現在では埼京線の終電を繰り下げることを要求している。

騒音が増えるからだと建設反対運動を行っていたわけであるが、今は騒音よりも利便性を追求しているという、以前とは逆の現象が起きている。