JR宇都宮線の本数が少ない理由について、どんな要因が挙げられるのか。都心直結の路線であるものの、古河以南のエリアであっても基本的には1時間当たり6本しかない。
上野東京ライン系統は1時間当たり4本、湘南新宿ライン系統が2本となっている。大宮駅以南の地域では、高崎線からの電車と線路を共有しているため、この地域ではそれほど本数が少ないわけではない。
しかし、大宮以北となると宇都宮線の単独区間に入る。湘南新宿ラインと上野東京ラインからの電車が合流するとはいっても、本数は多いとは言えない。
その一方、電車が空いているかというとそうではない。混雑していて座れない人は一定の数はいる。長い15両編成の時であっても混んでいることが多い。
もうこれ以上増発できない?
宇都宮線は大宮駅から南側では、上野東京ラインでも湘南新宿ラインでも高崎線と線路を共有する。さらに、上野駅~品川駅間では常磐線とも合流する。
上野東京ラインでは、高崎線と常磐線と線路を共有しているため、これ以上増発するのは難しい。残りの選択肢としては、上野駅を発着するしかないが、利便性を考えるとあまり良いとは言えない。
しかも、上野~大宮間でも宇都宮線と高崎線を合わせると毎時8本走っている。上野駅始発にしても、これ以上増やすのは決して簡単ではない。
一方、湘南新宿ラインでは高崎線と合わせて毎時4本走っている。これらであれば、運転本数だけを見ると増発が簡単のように思える。
しかし、湘南新宿ラインは池袋~大崎間では埼京線と線路を共有している。埼京線では、新宿駅以北では毎時9本も運転されている。湘南新宿ラインと合わせると1時間当たり12本、概ね5分間隔で運転されている。
ここにさらに増発させるのは難しい。上野東京ラインよりも列車を増やすのは困難かもしれない。
黒磯口は30分に1本だけの理由は?
ところで、宇都宮線の宇都宮~黒磯間では系統が分離している。「宇都宮線ローカル区間」とも言われている。南部では10または15両編成で運転されているのに対して、黒磯口では4両編成が主流となっている。
仕様されているのも205系という古い車両である。E231系やE233系で運転されていることはあまりない。
グリーン車も上野方面からの直通列車ではに限りは付いていない。そして、本数も30分に1本しかない。
この理由としては、需要の少なさが一番の理由ではないか。ローカル区間といわれるように、鉄道利用者がそもそも少数派である。
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<参考元:路線整備の意義・必要性等の整理(埼玉県)>