湘南新宿ラインのグリーン車の混雑状況を時間帯・区間ごとに調査。平日と土日祝でそれぞれ実際の混み具合を一覧にする。
JR東日本の在来線でも1日を通して普通列車でも特別快速でもほとんどの満席に近い状態になっているのが湘南新宿ライン。
<普通車の混雑状況|【湘南新宿ライン】混雑状況はどう? どの時間帯が満員に!?>
湘南新宿ラインのメリットしては、神奈川・埼玉の地域から新宿方面へ乗り換えなしで電車1本で行けるところが挙げられる。実際、上野東京ラインと比較しても混雑している。
平日の日中であっても、上野、東京、品川方面に行く電車は空いていても、湘南新宿ラインの方は混雑していて座れない状態にある場合が多い。15両編成という長い列車でも常に経っておる人がいる状態にあるのが特徴である。
目次
平日:時間帯別の混雑状況
湘南新宿ラインは新宿駅を境に、午前と午後で時間帯ごとの混雑状況が大きく異なる。
朝を中心とした午前中は上り列車、夕方から夜を中心とした午後は下り列車が混雑しやすい。
平日は基本的に普通車の混雑状況に連動する。超満員電車の時間帯ではグリーン車も空席ゼロ。デッキに立っている人さえいる。
◎グリーン車の路線ごとの混雑事情
首都圏のJR東日本在来線のグリーン車の時間帯・区間別の混雑の傾向は、これらにて解説する。
上り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
6:00-6:30 | 3 | 8:30-9:00 | 5 |
6:30-7:00 | 4 | 9:00-9:30 | 4 |
7:00-7:30 | 4 | 9:30-10:00 | 3 |
7:30-8:00 | 5 | 10:00-10:30 | 3 |
8:00-8:30 | 5 | 10:30-11:00 | 2 |
※上記以外の時間帯は空席がある。
湘南新宿ラインの平日の朝は上りの列車のグリーン車が満席になりやすい。
普通車の朝ラッシュの混み具合と同じで、各時間帯の混雑率に比例する形になる。
早朝の6時台であれば藤沢駅、土呂駅、宮原駅の時点でも上りでさえ空席がいくつかある。しかし7時台に入るとグリーン車も満席になる。
7時台後半と8時台前半は乗車率100%になる。
グリーン券を購入して乗っても座れない。中には座れないことを覚悟で乗って立っている人もいる。
空席が見られるようになるのは9時以降になる。それまではまったく座れない。満員電車の普通車に乗ることをおすすめする。
下り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
15:00-16:00 | 2 | 18:30-19:00 | 5 |
16:00-17:00 | 2 | 19:00-19:30 | 5 |
17:00-17:30 | 3 | 19:30-20:00 | 5 |
17:30-18:00 | 4 | 20:00-21:00 | 4 |
18:00-18:30 | 5 | 21:00-22:00 | 3 |
湘南新宿ラインの下り列車のグリーン車の混雑は夕方から夜にかけての時間帯にやってくる。
それ以外の時間帯は常に空席がある状態になる。
18時台と19時台は新宿駅を基点に考えて下り方面へ向かう電車のグリーン車は満席になりやすい。
普通車の帰宅ラッシュの混み具合に比例する。
土日祝:時間帯別の混雑状況
土日祝も午前と午後で時間帯ごとの混雑状況が大きく異なる。
午前中は上り列車、夕方から夜は下り列車が混雑しやすい。
ただし、平日よりも午前中の混雑しやすい時間帯はお昼ごろまで続く。
朝の通勤が少ない一方、行楽客が多くなる8時半~10時半頃までがピークになる。
上り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
6:00-6:30 | 2 | 8:30-9:00 | 5 |
6:30-7:00 | 2 | 9:00-9:30 | 5 |
7:00-7:30 | 3 | 9:30-10:00 | 5 |
7:30-8:00 | 3 | 10:00-10:30 | 5 |
8:00-8:30 | 4 | 10:30-11:00 | 4 |
※上記以外の時間帯は空席がある。
湘南新宿ラインの土日祝の午前中は上りの列車のグリーン車が満席になりやすい。この点では平日と同じ。
最も混雑するのは8時半から10時半ごろまでの2時間。
一方で平日のピークに当たる7時台、8時台前半はまだ空席が残っている可能性がある。
下り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
15:00-16:00 | 2 | 18:30-19:00 | 5 |
16:00-17:00 | 2 | 19:00-19:30 | 5 |
17:00-17:30 | 3 | 19:30-20:00 | 4 |
17:30-18:00 | 4 | 20:00-21:00 | 4 |
18:00-18:30 | 5 | 21:00-22:00 | 3 |
休日ダイヤのどにちしゅくの湘南新宿ラインの下り列車のグリーン車の混雑は、平日と同じく夕方から夜にかけての時間帯がピーク。
18~19時半ごろまでが下りのピーク。
休日は帰宅する人達の行動が比較的早い時間帯にやってくる傾向があるため、19時半以降は空席が見つかりやすい。
17時半ごろまでの時間帯は常に空席がある状態になる。
区間ごとの混雑状況
次に区間ごとのグリーン車の混雑状況について。
朝ラッシュの時間帯での区間毎のレベルを★印5段階で示すと以下のようになる。
南行・北行それぞれ調査。
南行(横浜方面行)
駅間 | 東海道線直通 | 横須賀線直通 |
---|---|---|
~大宮 | ★★★★★ | ★★★★★ |
大宮~浦和 | ★★★★★ | ★★★★★ |
浦和~赤羽 | ★★★★★ | ★★★★★ |
赤羽~池袋 | ★★★★★ | ★★★★★ |
池袋~新宿 | ★★★★★ | ★★★★★ |
新宿~渋谷 | ★★★★ | ★★★★ |
渋谷~恵比寿 | ★★★ | ★★★ |
恵比寿~大崎 | ★★★ | ★★★ |
大崎~武蔵小杉 | ★★★ | ★★ |
武蔵小杉~横浜 | ★★★ | ★★★ |
横浜~戸塚 | ★★★ | ★★ |
戸塚~大船 | ★★★ | ★★ |
大船~ | ★★★ | ★★ |
南行とは、横浜・大船方面へ向かう列車のことを指す。大宮→新宿までは上り、新宿→大船は下り線に該当する。
グリーン車の混雑は宇都宮線・高崎線内からすでにスタートする。
宇都宮線は久喜駅付近、高崎線は鴻巣駅付近から満席になりやすい。
大宮駅ではある程度は降りていくものの、すでに乗っている人に座席を取られてしまうことがほとんど。
新宿駅までは満席が基本的に続くと考えてよい。
北行(大宮方面行)
駅間 | 高崎線直通 | 宇都宮線直通 |
---|---|---|
~大船 | ★★★★ | ★★★★ |
大船~戸塚 | ★★★★★ | ★★★★ |
戸塚~横浜 | ★★★★★ | ★★★★ |
横浜~武蔵小杉 | ★★★★★ | ★★★★★ |
武蔵小杉~大崎 | ★★★★★ | ★★★★★ |
大崎~恵比寿 | ★★★★★ | ★★★★★ |
恵比寿~渋谷 | ★★★★★ | ★★★★★ |
渋谷~新宿 | ★★★★ | ★★★★ |
新宿~池袋 | ★★★ | ★★★ |
池袋~赤羽 | ★★★ | ★★★ |
赤羽~浦和 | ★★ | ★★ |
浦和~大宮 | ★★ | ★★ |
大宮~ | ★★★ | ★★★ |
北行とは、大宮方面へ向かう列車のことを指す。大船→新宿までは上り、新宿→大宮は下り線に該当する。
グリーン車の混雑は東海道線・横須賀線内からすでにスタートする。
東海道線は茅ケ崎駅付近、横須賀線は鎌倉駅から満席になりやすい。
品川駅ではある程度は降りていくものの、すでに乗っている人に座席を取られてしまうことがほとんど。
渋谷駅までは満席が基本的に続くと考えてよい。
どこの駅からグリーン車は満席に?
路線と時間帯 | グリーン車は満席になる駅 |
---|---|
東海道線・横須賀線 | 朝ラッシュ:茅ケ崎駅、鎌倉駅 日中:大船駅、戸塚駅 |
宇都宮線・高崎線 | 朝ラッシュ:久喜駅、鴻巣駅 日中:蓮田駅、上尾駅 |
下り(夕方) | 新宿駅、渋谷駅(全路線) |
朝の上り列車は、それぞれの路線の単独の区間にて早くも満席になる。7時台前半から後半にかけては早くも逗子駅や鎌倉駅の時点で空席ゼロになる。
湘南新宿ラインに入る横浜駅、大宮駅ではすでに満席で空席ゼロが目立つ。
日中の場合でも、一部区間ではグリーン車の座席のほとんどが埋まることが少なくない。土日は特に昼間でも満席になりやすい。
夕方から夜の帰宅ラッシュでは、新宿駅または渋谷駅を発車する時点ですでにグリーン車は満席になる。
まとめ:グリーン車も混み合っている!
残念ながら、途中の駅によってはグリーン券を支払ってグリーン車に乗ろうとしても、すでに満席である場合が少なくない。特に土日や平日の朝夕はほとんどの列車で満席になるほど混雑している。
東海道線・高崎線系統の湘南新宿ラインの列車であれば、大宮~藤沢辺りまではまず座れないといっても過言ではない。特に、特別快速であれば混雑の具合は限度に達しているといえる。
横須賀線・宇都宮線系統については、前者ほどの混雑度ではない。停車駅数も多いため、長距離で利用する人はあまりいない。大崎以南の横須賀線内は空いている割合が大きい。
ただし、宇都宮線方面となると、混雑度が大きくなる。特に日中の宇都宮線内を快速として走る列車については、グリーン車を利用する人が多い。満席となる場合もある。
快速のように駅を飛ばす種類となると、利用する人も長距離ユーザーである可能性が高くなる。特に着席サービスを提供しているグリーン車となると、利用する人は増える。したがって、グリーン車に座れない確率が高い。
窓側はかなり厳しい
ところで、グリーン車にせっかく乗るのなら窓側に座って景色を楽しみたいと思う人は大野ではないだろうか。しかし、途中の駅から乗った場合、まず窓側の席の確保は無理だと考えた方が良いだろう。
降りる人が多い新宿駅であっても、列の先頭で待っていた場合を除いて、窓側には座れないと考えるのが最もだ。
平日の朝・夕と土日に関しては、グリーン車の窓側に座れるとはまず考えられない。それだけ、湘南新宿ラインのグリーン車はかなり混雑するのである。
もしどうしてもグリーン車に乗って確実に座り、しかも窓側の関を確保したいのであれば、難しいかもしれないが上野東京ライン系統の列車を利用するのが良いだろう。乗換の手間や所要時間の拡大が生じてしまうというデメリットがあるが、それは仕方がない運命と捉えるべきだ。