東海道線(東京~熱海)のグリーン車の混雑状況を時間帯・区間ごとに調査。平日、土日祝それぞれの結果を掲載。
朝夕の通勤ラッシュはもちろんのこと、午前中の上り列車、夕方以降の下り列車にて満席になる可能性が高い。
JR東日本エリアに該当する東京~熱海間ではすべての普通列車(快速含む)にはグリーン車が4号車と5号車に連結されている。一部はJR東海の沼津駅まで乗り入れるが、東京駅まで乗り入れる電車ならすべてグリーン車がある。
ただ、グリーン車にて混雑するのは基本的に東京都心部に近い範囲。
平日:時間帯別の混雑状況
東海道線のグリーン車も他の路線と同じように、午前と午後で時間帯ごとの混雑状況が大きく異なる。
朝を中心とした午前中は上り列車、夕方から夜を中心とした午後は下り列車が混雑しやすい。
平日は基本的に普通車の混雑状況に連動する。超満員電車の時間帯ではグリーン車も空席ゼロ。デッキに立っている人さえいる。
参考:東海道線(JR東日本)の朝ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査
上記では東海道線の朝の普通車の傾向について取り上げる。
◎グリーン車の路線ごとの混雑事情
首都圏のJR東日本在来線のグリーン車の時間帯・区間別の混雑の傾向は、これらにて解説する。
時間帯に関しては東海道線とほぼ同じ。
上り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
6:00-6:30 | 3 | 8:30-9:00 | 5 |
6:30-7:00 | 4 | 9:00-9:30 | 4 |
7:00-7:30 | 4 | 9:30-10:00 | 3 |
7:30-8:00 | 5 | 10:00-10:30 | 3 |
8:00-8:30 | 5 | 10:30-11:00 | 2 |
※上記以外の時間帯は空席がある。
東海道線の平日の朝は上りの東京方面の列車のグリーン車が満席になりやすい。
中でも熱海始発、小田原始発は満席になりやすい。
普通車の朝ラッシュの混み具合と同じで、各時間帯の混雑率に比例する形になる。
早朝の6時台であればどんな電車でも上りでさえ空席がいくつかある。最も混雑する藤沢駅の時点でもまだ空席が残る。
しかし7時台に入るとグリーン車も満席になる。7時台後半と8時台前半は乗車率100%になる。
グリーン券を購入して乗っても座れない。中には座れないことを覚悟で乗ってデッキに立っている人もいる。
空席が見られるようになるのは9時以降になる。通勤客の利用者がほぼいなくなってからの時間帯まで待たなければならない。
下り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
15:00-16:00 | 2 | 18:30-19:00 | 5 |
16:00-17:00 | 2 | 19:00-19:30 | 5 |
17:00-17:30 | 3 | 19:30-20:00 | 5 |
17:30-18:00 | 4 | 20:00-21:00 | 4 |
18:00-18:30 | 5 | 21:00-22:00 | 3 |
東海道線の熱海方面へ向かう下り列車のグリーン車の混雑は夕方から夜にかけての時間帯にやってくる。
17時半ごろまでであればいつの時間帯でも常に空席がある状態。帰宅ラッシュが始まる18時頃からは一気に満席になりやすい。
18時台と19時台は東京駅や品川駅を基準に考えて下り方面へ向かう電車のグリーン車は満席になりやすい。
この時間帯に品川駅や横浜駅から乗車するとグリーン車でも座れないことがよくある。普通車の帰宅ラッシュの混み具合に比例する。
詳しくは「帰宅ラッシュの東海道線(JR東日本)の混雑状況」の記事にて述べるが、18~20時頃は満員電車になる。これはグリーン車も例外ではない。
20時以降になれば空席が多くなる。一方の通勤快速に限っては最終までグリーン車は満席になりやすい。
土日祝:時間帯別の混雑状況
土日祝も午前と午後で時間帯ごとの混雑状況が大きく異なる。
午前中は上り列車、夕方から夜は下り列車が混雑しやすい。
ただし、平日よりも午前中の混雑しやすい時間帯はお昼ごろまで続く。
朝の通勤が少ない一方、行楽客が多くなる8時半~10時半頃までがピークになる。
上り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
6:00-6:30 | 2 | 9:30-10:00 | 5 |
6:30-7:00 | 2 | 10:00-10:30 | 5 |
7:00-7:30 | 3 | 10:30-11:00 | 4 |
7:30-8:00 | 3 | 11:00-11:30 | 4 |
8:00-8:30 | 4 | 11:30-12:00 | 3 |
8:30-9:00 | 5 | 12:00-12:30 | 3 |
9:00-9:30 | 5 | 12:30-13:00 | 2 |
※上記以外の時間帯は空席がある。
土日祝の午前中は上り(東京方面)の列車のグリーン車が満席になりやすい。この点では平日と同じ。
最も混雑するのは8時半から10時半ごろまでの2時間。
一方で平日のピークに当たる7時台、8時台前半はまだ空席が残っている可能性がある。
東海道線の2系統である上野東京ライン、湘南新宿ラインのいずれもこの点では同じ。
下り列車
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
---|---|---|---|
15:00-16:00 | 2 | 18:30-19:00 | 5 |
16:00-17:00 | 2 | 19:00-19:30 | 5 |
17:00-17:30 | 3 | 19:30-20:00 | 4 |
17:30-18:00 | 4 | 20:00-21:00 | 4 |
18:00-18:30 | 5 | 21:00-22:00 | 3 |
休日ダイヤの土日祝の東海道線の下り列車のグリーン車の混雑は、平日と同じく夕方から夜にかけての時間帯がピーク。
具体的には18~19時半ごろまでが下りのピーク。
休日は帰宅する人達の行動が比較的早い時間帯にやってくる傾向があるため、19時半以降は空席が見つかりやすい。
17時半ごろまでの時間帯は常に空席がある状態だが、それ以降は19時半までは満席の可能性が一気に上がる。
なお、快速アクティーに関しては普通列車よりもさらに混雑する。グリーン車の1階席でさえも満席で空席ゼロになることがかなり多い。
区間ごとの混雑状況
次に区間ごとのグリーン車の混雑状況について。
上りは朝ラッシュ、下りは夕方の時間帯での区間毎のレベルを★印5段階で示すと以下のようになる。
なお、朝ラッシュの下り(熱海方面)の電車はグリーン車でも満席になるほどではない。
逆に夕方の上り(東京方面)列車も朝ほどの混み具合ではない。空席がどこかには残っていると考えてよい。
上り列車(東京方面)
駅間 | 熱海・小田原始発 | 国府津・平塚始発 |
---|---|---|
熱海~湯河原 | ★ | ー |
湯河原~真鶴 | ★ | ー |
真鶴~根府川 | ★ | ー |
根府川~早川 | ★ | ー |
早川~小田原 | ★ | ー |
小田原~鴨宮 | ★★ | ー |
鴨宮~国府津 | ★★ | ー |
国府津~二宮 | ★★★ | ★ |
二宮~大磯 | ★★★ | ★★ |
大磯~平塚 | ★★★★ | ★★ |
平塚~茅ケ崎 | ★★★★ | ★★★ |
茅ケ崎~辻堂 | ★★★★ | ★★★★ |
辻堂~藤沢 | ★★★★★ | ★★★★ |
藤沢~大船 | ★★★★★ | ★★★★★ |
大船~戸塚 | ★★★★★ | ★★★★★ |
戸塚~横浜 | ★★★★★ | ★★★★★ |
横浜~川崎 | ★★★★★ | ★★★★★ |
川崎~品川 | ★★★★★ | ★★★★★ |
品川~新橋 | ★★★★ | ★★★ |
新橋~東京 | ★★★ | ★★★ |
朝の時間帯を中心に区間ごとのグリーン車の混雑状況を見ると、上記のような形になった。
上り列車とは東京方面へ向かう電車のことを指す。
グリーン車の混雑は熱海駅始発と小田原駅始発の電車を中心に混み、区間だと大磯~茅ケ崎のどれかで満席になる。
辻堂駅、藤沢駅の時点では完全に満席なことがほとんど。
横浜駅にてある程度は降りていくものの、すでに乗っている人たちが着席するため、横浜駅からの乗車では座れないリスクが非常に大きい。
下り(熱海方面)
駅間 | 小田原・熱海行 | 平塚・国府津行 |
---|---|---|
東京~新橋 | ★★★ | ★★★ |
新橋~品川 | ★★★★ | ★★★★ |
品川~川崎 | ★★★★★ | ★★★★★ |
川崎~横浜 | ★★★★★ | ★★★★★ |
横浜~戸塚 | ★★★★★ | ★★★★★ |
戸塚~大船 | ★★★★★ | ★★★★★ |
大船~藤沢 | ★★★★★ | ★★★★ |
藤沢~辻堂 | ★★★★★ | ★★★★ |
辻堂~茅ケ崎 | ★★★★ | ★★★ |
茅ケ崎~平塚 | ★★★★ | ★★★ |
平塚~大磯 | ★★★ | ★★ |
大磯~二宮 | ★★★ | ★ |
二宮~国府津 | ★★ | ★ |
国府津~鴨宮 | ★ | ー |
鴨宮~小田原 | ★ | ー |
小田原~早川 | ★ | ー |
早川~根府川 | ★ | ー |
根府川~真鶴 | ★ | ー |
真鶴~湯河原 | ★ | ー |
湯河原~熱海 | ★ | ー |
帰宅ラッシュの時間帯を中心に区間ごとのグリーン車の混雑状況を見ると、上記のような形になった。
グリーン車の混雑は東京駅の時点ではまだ空席が残るが、新橋駅、品川駅からの乗車ではどちらかで満席近くまで達する。
大船駅からようやく空席が出てくるようになる。
通路側の座席で空席が目立ってくるのは茅ヶ崎駅付近からになる。