ロードバイクのヘルメットの着用率は現在何%の割合になっているのか。街中で自転車に乗っている人をカウントしてみた。
スポーツタイプの自転車である「ロードバイク」はスピードが出るということで、競技用の乗り物としてよく知られているが、近年は通勤・通学などの街中の移動手段としての一般利用が増加傾向にある。
ママチャリと比べると速度が上がり、ドロップハンドルであるため不安定になりやすいことからヘルメットの着用が強く推奨されている。しかし、実際には必要ないと言ってノーヘルで乗っている人も数多くみられる。
では、実際問題としてどれくらいの割合の人がロードバイクでヘルメットをかぶっているのか。そんな疑問に答えたい。
約70%という結果に!
国道14号線(京葉道路)の荒川を渡る小松川大橋で調査してみた結果、100人中69人という結果になった。
今回はロードバイクに限ってカウントしたが、ロードバイクに乗る人の3分の2のライダーはヘルメットを着用している。そして、固法の3分の1がいわゆるノーヘル組として無防備の利用者であった。
もちろん、ヘルメットの着用率は地域や場所によって割合は変わってくる。荒川や江戸川の河川敷のサイクリングロードに限っては、着用率は80%くらいになる。自転車専用道となると、服装も気合の入った格好になっている人が多いが、安全対策もしっかり行っている人が多くなる。
逆に駅前や住宅街になると着用率は悪くなり、50%を下回るだろう。買い物などの近距離の足代わりとしてロードバイクを使う人が中心になるため、スピードもあまり出さず、結果としてヘルメットもかぶらないということになると考えられる。
今回の調査場所は国道14号線ということで幹線道路に分類される。しかも、荒川の橋ということでどちらかというとやや移動距離が長めの人が多かったと思われる。そうなこともあってヘルメットをかぶる人の割合が7割近くになり、過半数の自転車乗りがヘルメット着用という結果になった。
歩道メインでもヘルメットは必要なのか?
ところで、歩道メインでロードバイクを使う人は少なからずいるのではないだろうか。ちょっとした用事で使ってもなんの問題もないが、そんな時は歩道メインで乗ることも多い。
歩道上では歩行者が多数いるため、スピードを出せない。そうなると、ママチャリと変わらない速度ということになるため、ヘルメットもいらないと考えるだろう。
私個人の意見であるが、歩道メインで近距離しか乗らないのであれば、ヘルメットは不要であると考えている。車道や自転車のための道路を高速走行するときにヘルメットが必要であると考えているが、徐行運転の場合はいらないだろう。
ただし、それはスピードを出さないという前提である。もしロードバイクで人通りの少ない場所を飛ばしたいのであれば、安全対策としてヘルメットは大いに必要になる。