ロードバイクに乗っていると次第に首が痛くなることがある。乗車姿勢が前かがみになるため、ママチャリのような軽快車と比べるとそれを発症する可能性が大きい。
同じスポーツタイプの自転車であるクロスバイクやマウンテンバイクでも同じような首痛が起こることがある。
なぜこのようにロードバイクでは首が痛くなるのか。そして、それを解消させる方法とは一体何か。
できるだけあごを引くのがコツ
ロードバイクやクロスバイクで前かがみになるのは避けられない。空気抵抗を減らすために前のめりになるようなハンドルの設定がされている。
上体を起こしたままだと楽に自転車に乗れるものの、今度は空気抵抗が増える。この点は現実的ではない。
そこで、首に痛みを与えないためにはあごを引くことを意識するのがよい。顔は下向きにして、目線だけを水平上に上げるのが最も好ましい姿勢になる。
顔を上げた状態でロードバイクに乗っていると、首の筋肉が常に張った状態が続くこととなる。視界が良くなるのは間違いないが、大きな負担となるのは避けられない。
短時間の走行であれば問題ないかもしれない。信号待ちが多いような道を走る分にも、停車時間がこまめな休憩となるため、顔を上げた状態で乗ってもそれほど身体的なダメージへは至らない。
しかし、ノンストップの時間が長くなればなるほど、首の痛みが出てくる。あごを引いた状態で乗って目線だけを上向きにすることを意識するのがより大切になる。
もし首が痛くなってしまったら
しかし、あごを引くことを意識しながらロードバイクに乗っていても首が痛くなっていることもある。
長時間自転車に乗っていれば、疲れによって顔が上向きになって首の筋肉が張っている状態になるケースも多い。
もし首が痛くなってしまったらどうすればいいのか。
ベストなのは一度どこかで一休みすることである。休憩を取ることで、普段と同じ姿勢に直り、首への負担も消える。
ストレッチするのもまた有効的な対処策である。首の筋肉を和らげることで、凝ってしまった身体をほぐせる。
逆にそのままずっと連続して乗り続けるとさらに首痛が悪化してしまう。慢性的に首痛が起こったり、肩こりを誘発する可能性も大きくなる。できるだけこれは避けたい。
ドロップハンドルの持つ位置を変えてみる
ところで、ロードバイクの最大の特徴でもあるドロップハンドルのメリットとして、いろんなところを握ることで乗車姿勢を変えられるという点がある。
首痛は自転車に乗ることで溜まる疲労からも来る。そこで、ドロップハンドルの握る箇所を変えてみるのも和らげる1つの方法だろう。
ブラケットの部分を持つのが基本的な持ち方だが、フラットバーの部分やボトムブラケットへ移動させることができる。
ずっと同じ姿勢だと身体が疲れてきて首痛や肩こりが厳しくなる。